EMフェスタ99 > ミニセミナー


ミニセミナー No.03
1999.11.6/7
EMでお掃除
講師:稲福さゆり
The Exhibition Event --------
Effectiv Microorganisms





 「EMを上手に使えば、家にいながら、環境ボランティアができますよ」。講師の稲福(いなふく)さゆりさんは、そう言って米のとぎ汁EM発酵液が入ったペットボトルを指差した。米のとぎ汁も、家庭から出る生活排水。「毎日食べるお米のとぎ汁を使って、お掃除ができるんですよ」。
 ペットボトルに米のとぎ汁を入れ、それにEM・1と糖蜜を20ccずつ混ぜる。しっかりフタをして5日間程置いておくと、米のとぎ汁EM発酵液の出来上がり。手間なく作ることができて、1リットルあたりのコストはなんと10円以下。排水の有効利用が、こうして簡単にできる。稲福さんは「ぜひ実践してみてください」と観衆に声をかけた。


ペットの消臭対策にも人気

 米のとぎ汁EM発酵液にはいろいろな用途があり、その効果もさまざま。なかでも稲福さんが強調するのは「消臭効果」。市販の消臭剤は、少しずつ使うようになっており、なかなか臭いが消えないことがある。一方、米のとぎ汁EM発酵液ならば、ペットボトルで何本も作り、たくさん使うこともできる。何しろ1リットルで10円以下なのだ。
 最近は、家の中でペットを飼う家庭も多くなったが、「消臭効果で、とても喜ばれているのがペット対策なんですよ」と稲福さん。たとえば、しつけの途中で、ペットがリビングなどでおしっこをしてしまうことがある。ソファに付く臭いは気になるものだ。そんな臭いを消すのにも、米のとぎ汁EM発酵液が活躍する。「バケツで米のとぎ汁EM発酵液を作っておいて、シャワー代わりにペットにかけたり、スプレーしてあげると臭いがよく消えますよ」。
 あるセミナー参加者は、「ペットの臭いが気になって消臭スプレーも使っているけれど、米のとぎ汁で消臭できるのなら嬉しいわ」と感想を述べた。新聞でEMフェスタ'99を知り、会場にやって来たそうだ。EMに触れるのは今回が初めてとのこと。セミナーのあと、さっそくEM・1と糖蜜を買い入れ「まずは、やってみなきゃね」と意欲を見せた


EMはなぜ消臭効果があるのか

 米のとぎ汁EM発酵液は、もちろんペットだけでなく家庭内のほかの用途にも活用できる。例えば、排水口の消臭効果は大きい。米のとぎ汁EM発酵液を排水口に流し入れると、いやな臭いを抑えてくれる。ほかの消臭剤でも臭いは消えるが、どうも米のとぎ汁EM発酵液には秘密があるらしい。そのあたりを稲福さんはこう説明した。
「臭いは、悪い微生物が出しているんです。だから、臭いのもとになっている場所に、別の微生物を流しこむことによって、環境自体を変化させるわけです。それで、臭いがなくなるんですよね」
 米のとぎ汁EM発酵液を利用した消臭は、臭いのもとを取り巻く環境に働きかけるのだ。
 生ゴミの処理にも、米のとぎ汁EM発酵液は威力を発揮する。刺身や魚のアラなどを、生ゴミ用の袋に入れて置くと、すぐに臭くなる。そうなる前に、うすめ米のとぎ汁EM発酵液を生ゴミの上からかけておくと、臭いが抑えられる。これに関わるのもまた微生物。臭いのもとは、生ゴミの袋の中のたくさんの微生物なのだ。その微生物が繁殖して臭いを出す前に、米のとぎ汁EM発酵液をかけておくと、EM菌の方が数が増えて優勢になり、臭いが出なくなる。消臭と一口に言っても、即席の消臭効果とは質が違う。しかも、米のとぎ汁EM発酵液をかけた生ゴミは、EMボカシとして畑や家庭菜園などにも利用できる。


環境破壊につながらない掃除を


 米のとぎ汁EM発酵液は、掃除にも効果を発揮する。次に、稲福さんは、掃除をする主な場所(トイレ、お風呂、台所、床、窓)をホワイトボードで示しながら、掃除へのEMの活用を説明した。
「まず、考えてほしいのは、市販の洗剤の多くは非常に便利なように宣伝していますけれど、化学物質…つまり、もともと環境に良くない、環境破壊のもとになるものが入っているんです」
 たしかに、CMを見ているぶんには、その排水の行く末まで想像しにくい。稲福さんは「そこに気を配らないとね」と強調した。
 トイレ掃除の説明では、「家庭用の酢と米のとぎ汁EM発酵液を使えば、トイレの臭いと汚れはほとんど落とせます。トイレに関しては、この米のとぎ汁EM発酵液のペットボトルで何とかなるのです」。そこへ、すかさず会場から「なぜ酢がいいのですか」との質問が飛んだ。稲福さんは、「沖縄の水は硬水ですよね。だから、石灰がたまりやすいんです。この石灰を溶かすために、塩酸の強い洗浄剤がよく使われています。でも、食用酢の成分でも十分に石灰が取れるんです。EMも酸性、米のとぎ汁EM発酵液も酸性ですから」。トイレの水タンク内にも石灰が固着するが、酢を加えた米のとぎ汁EM発酵液をタンクに入れておけば、一晩で石灰が溶けるという。朝起きて、そのまま水を流せばOKだそうだ。
 風呂の掃除にも米のとぎ汁EM発酵液が有効だが、ただし「カビに関してはちょっと難しい」とのこと。風呂のカビ対策としては、一度カビを落とし、カビが生えてこないように米のとぎ汁EM発酵液をかけたり、風通しをよくするなどの工夫が必要。風呂から上がるときにでも、うすめた米のとぎ汁EM発酵液を全体にかけておくと、カビの発生が抑えられるという。
 台所の油汚れも、米のとぎ汁EM発酵液できれいになる。なかなか掃除しにくい部分の代表が「換気扇のファン」だ。
「大きなゴミ袋を二枚重ねにして、その中にたくさんの米のとぎ汁EM発酵液を入れます。そこへ換気扇のファンをつけ込んで、一晩置いておくと、油が浮いてきますので、それを小麦粉などを丸めて取ってください。きつい薬品を使わなくても、十分に汚れが落ちます」
 稲福さんは「工夫次第で、どんなふうにも使えるのが、米のとぎ汁EM発酵液のいいところです。まずは作ってみて、その手軽さを実感してみてくださいね」とセミナーを締めくくった。