EMフェスタ99 > ポスターセッション


ポスターセッション No.01
1999.11.6
「いやしのまちづくりをめざして」
 具志川市役所 EMによるまちづくり推進プロジェクトチーム
 具志川市商工観光課 上運天健
The Exhibition Event --------
Effectiv Microorganisms



 EM発祥の地・沖縄で、最もEM利用が進んでいるという具志川市。市の商工観光課に勤務する上運天健(かみうんてんけん)さんは、新たに発足したというプロジェクトチームがどのような活動を目的としているのかをポスターセッションで発表した。
 上運天さんは、県外からの参加が多いセッションの場で、具志川市は県の中部に位置し、菊やラン、ビーグ(イグサ)の栽培が盛んで、闘牛のメッカであると、まず地元の紹介を行った。次に、本題である具志川市のEM活用状況を説明。これまでの市の取り組みから話し始めた。






EMを活用した施設づくり

 具志川市立図書館が、EMを利用したほぼ完成された中水道システムを導入していることは知られているが、上運天さんは、具体的な数値を上げて、その驚くべき効果を語った。
 「EMを利用して、水質はBOD値2ppmで大腸菌は検出されません。EMには微生物が含まれますので、これらを不純物とみなす現在の法律では飲料水には適さないと判断されますが、実際には何の問題も無く、ぼくはよく飲んでいます(笑)。水は、トイレや施設の清掃などに循環型で使用されていますので、何よりも水道料金が節約できました。当初年間120万円を予定した水道料金は、約6万円に抑えられています。
 この発表に会場に詰め掛けた聴衆からどよめきが起こる。さらに、EMが投入された中水道を使うと、植栽に元気が出る、EMの抗酸化作用により、洗浄したカーペットが清潔に保てる、トイレなどに余分な洗剤を使用しなくて済むなど、EM効果が招く利点を上運天さんは次々と挙げた。そのほか、市ではゴミ焼却炉にもEMを投入し、ダイオキシンの抑制実験を行っているという。
 また、市立川崎小学校のプールでコンクリートやろ過器、塗料などにEMを活用したところ、塩素による各種弊害が抑制できた経緯を話した。EMにより、アトピーなどのアレルギーを持つ子どももプールに入ることができ、目の粘膜の炎症も起こらないという。これには会場から拍手が湧き上がった。
 建築資材へのEM利用も具志川市ならではの取り組みだ。市が運営する野外レクリエーションセンターのバンガローは、EM・Zを木材の建築資材へ散布したり、塗料へ3パーセント混入したり、コンクリートへもEM・XとEM・Zなどを混入して建築。照明器具にもEMセラミックスシールを貼るなどの徹底ぶりである。
 「EMを活用することで、塗料や木材の臭いはまったくありません」と上運天さん。もちろん、市立図書館と同じく中水リサイクルシステムなので、水のランニングコストも低減されている。


EMプロジェクトが発足

 このほど具志川市で発足された『EMによるまちづくり推進プロジェクトチーム』は、さらに一歩進んで、市のあらゆる分野にEMを広げようと活動している。チームは、産業環境対策班、健康・福祉対策班、建設対策班、教育・公共施設対策班、広報対策班の5つ。上運天さんは、それぞれの活動状況を次のように語る。
 産業環境対策班は、養豚農家やナス生産農家、グアバ生産農家へのEM導入を呼びかけ、その指導を行っている。養豚業者対象に説明会や巡回訪問で悪臭除去について説明を行い、農家にはEM活性液やEMボカシの使用方法を教えている。
 健康・福祉対策班は、精神障害者福祉作業施設「ゆいの会」での廃油石鹸づくりや生ゴミ処理用のEMボカシを製品化・販売するように指導。また、市内保育所の生ゴミ処理や清掃などにEMを導入し、幼い頃からの環境学習の大切さを学ばせる環境を作る。その他、在宅介護者友の会へのEM・X提供、特別養護老人ホーム「平和の村」のEMによる環境整備、および浄化を予定している。
 建築対策班は、コンクリートにEM・XやEM・Xセラミックスを導入することによる機能性を調べた。その結果、EMをコンクリートに混入しても問題が無いことが分かり、抗酸化力があるので今後公共工事にもEM資材を活用する予定。
 教育・公共施設対策班は、EMによる環境教育の先駆者として活躍する工藤正義さん(元青森県十和田東小学校校長)を招いて講演会を行ったり、市役所庁舎のカーペットをEMで洗浄するなどの作業を行った。
 広報対策班は、「広報ぐしかわ」を通して市民にEM情報を発信している。今後は、インターネットでEM関連ホームページを開設する予定だという。また、視察の受け入れや市民対象にEM講師の派遣を行う。
 5つのプロジェクトチームの活動内容を紹介した後で、上運天さんは「市民の反響が大きい。特に、養豚農家の悪臭対策には効果を発揮しています。『いやしのまち具志川』へ向けて、幸先の良いスタートを切れました」と語った。
 このプロジェクトはまだ始まったばかり。その継続と啓蒙が何よりも必要とされる。「一番大切なことは、チームがそれぞれの活動の一環で、市民団体や農家、企業などを根気強く訪問することだと思います」と、上運天さんは言う。
 現在プロジェクトチームは全員で25人。始まったばかりとはいえ、具志川がEM先進地域であることを実証する試みである。
 発表の後、会場の観衆から、「具志川市でのEM活用の事例はいつでも見学できるのですか?」「養豚でのEM活用はどれくらい?」「プールでのEM使用という話がありましが、塩素はまったく使わないのですか?新たな施設が必要なのですか」などの質問があり、関心の高さを感じさせた。