健康と環境に優しいアート建築
まず、設計の側から門口さんが「EMを活用した健康と環境に優しいアート建築」をテーマに報告した。門口さんは、クライアント(施主)のSさん、Gさんとの出会いがEMを知るきっかけになったと述べた上で、「これからの建築は芸術性、機能性の追求だけではなく、健康を考える建築、環境を考える建築も追求していかなければならない」と持説を説き、Sさん邸、Gさん邸が完成するまでのEMの活用状況と成果を発表した。
スライドでは、悪臭を抑え、アトピー・喘息の原因になるカビ・ダニの発生を防ぐためにクロス工事のパテ材・糊にEM・Z粉末を混入した様子や、湿気とりの役割を負わせるためにEMセラミックスを敷き詰めた状態などが映し出された。
門口さんは「EM資材を使うことによって新築時に起こる臭いがあまり感じられず、Gさん邸に関しては白アリ駆除を全くしていないにもかかわらず2年が経過しても問題が起きていない。EM技術は、地球の温暖化など人類共通の環境問題に対して明確な答えが出せる大きな力であり、解決の糸口を持っている」と締めくくり、1998年1月に「EM建築研究会」を設立したことも報告した。
技術とEMで建物を元気にする
続いて、塗装工事の現場から、新垣さんが報告した。新垣さんはまず、「古い建物から新しい建物までの塗装工事を請け負っているなかでEMとの出会いがあった」と述べ、「保育園の内部の塗装工事(ニス、OP、ラッカー系統)にEMを混入させると有機系の臭いが早めに消えることが分かった」と効果例を具体的に挙げた。
さらに、新垣さんは、スライドを交じえながら「古い建物のリフォーム工事の場合、コンクリートの劣化したところをハツリして鉄筋を露出させ、サビ止め、左官工程などすべての塗装工程にEM・Xセラミックスパウダーを混入させて使用している」と作業工程を紹介。「鉄筋のサビ止めにEM・Xセラミックスパウダーを混入すると、サビが出るのを抑えるのにものすごい効果がある。モルタルに関しても、左官工程においては仕上げ面の密度が高まり、クラック防止になる。塗装については、揮発性の有機物の臭いを抑え、仕上がりに光沢が出る」と諸効果を報告した。
また、「塗装機にEM・Xセラミックスパウダーを3〜5パーセント入れるとつまってしまった。2パーセント前後におとしたら機械操作に問題がなくなった」と失敗例も紹介。「現場の仮設トイレにEM・Xセラミックスパウダーを散布したら悪臭を抑える効果があった。汲み取り業者が驚いたほどだ。EM技術は、作業員の健康管理にも優れ、周辺住民にも良い波動を与えると思う」と最後に感想を述べた。
人にやさしい健康ハウスをめざして
最後に、住む側から成田清一さんの報告があった。成田さんは、自宅屋敷の建て替え工事の基礎からEM資材をフルに活用した体験を持ち、現在、その屋敷に住んでいる。報告の冒頭で成田さんは、「建設業者の、EMについての理解が低かったために思わぬ苦労があった」と感慨深く振り返った。
成田さんの報告によると、屋敷を「癒しの地」にするためにまず、EM活性液とEMボカシを大量に散布した。その後、基礎コンクリートにEM資材を入れたかったものの適わなかったため、敷き詰めた基礎石、捨コンクリート、ベース打ちの型枠、コンクリート、仕上げのモルタルにEM資材を散布。その後の工程でも、大工の了解をとり、徹底的に散布を繰り返した。さらに、電気の屋内配線などにEM資材を塗装し、ユニットバス、洗面所、トイレ、キッチン、合板製の下駄箱や本棚、畳、絨毯にもEM資材を撒いた。床下にはEM木炭を敷き、駐車スペースのアスファルトにもEM・Xセラミックスパウダー入りのセメントを塗り、ついに「磁石の針が南北を指さない」(ゼロ磁場)健康ハウスを完成させた。
住み心地について成田さんは、「夏は涼しく、冬は暖かく感じる。同居してまる1年になる5歳の孫娘はかつてひどいアトピーがあった。今は軽くなり、ほとんど苦にならない程度になっている。その下の1歳の孫娘は、ぐずっていても畳の部屋へ連れて行くと寝てしまう。EMの波動で気持ちよくなって眠ってしまうのでは…と知人にいわれた」。
成田さんは報告の最後に「目に見えるかたちで皆さんに紹介できないのが残念だ」と、言葉どおり残念そうにつぶやいた。
効果を示すデータは長いスパンで
質疑応答では、EM資材に対する反応について、門口さんが「クライアントのほうが環境に向けた意識が高い。工事を行う側が環境を無視する傾向が強いのと対照的だ」と答え、続いて新垣さんが「EM資材を使った後、鼻炎のクライアントから、違和感が無いとお褒めの言葉をいただいた」と感謝された経験を語った。
また、EM資材が建築資材として効果的であることを示す具体的なデータの有無について、仲宗根さんは、「具志川市では、EMによるまちづくりを推進するため、EMプロジェクトとして取り組んでいる。建築資材としては使い始めて数年足らずで、データを取り始めたところだ。結果をみるためには10〜15年くらいのスパンが必要だろう。開設予定の具志川市のホームページでも情報を提供するつもりだ」と答えた。
さらにフロアからは、「EMは磁場をよくし、共鳴作用を起こすという。その話を聞きたかった」という感想も聞かれた。