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| EMから『癒しの島づくり』を求めて 〜瀬戸内海環境蘇生の夢〜 |
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1925年生まれ。広島県沼隈郡内海町出身。内海中学校卒業後、家業の漁業を引き継ぎ、海苔の養殖と加工にEMを使用し始める。いずれ魚の養殖、下水処理、家庭環境浄化等にもEM活用の輪が広がり、いつか綺麗な海を取り戻した『蘇生型の癒しの島づくり』に発展していくこを夢みている。 |
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| 兼田 功 (かねだ いさお) |
広島県田島漁業組合・海苔養殖業 |
![]() ▲ 海苔網をEM処理する |
![]() ▲抗酸化力のある網に… |
![]() ▲ 海苔の種つけ作業 |
![]() ▲ 種付け後のつけ置き |
![]() ▲ 種つけした網を冷凍保存 |
4.冷凍庫に保存
種づけした海苔網は冷凍庫に保存します。保存前に、EM・Xの10000倍希釈液を噴霧し、水を切って保存すると良いと思います。
![]() ▲ 洋水で海苔を育苗 |
![]() ▲ 育苗中の海苔網へのEM散布状況 |
5. 育苗時期のEM処理
11月に入ると、冷凍庫から海苔網を出し、海で10枚重ねにして育苗します。網についた海苔は2ミクロンから1センチに育ちます。洋上での育苗段階での乾湿作業は、海苔に付着するケイ藻の汚れを洗い流して乾燥させ、海苔を鍛えて強くする作業です。海水で海苔網を洗い流した後に、EMの1/2/3の200倍希釈液を散布します。この結果
、海苔にケイ藻の付着がめっきり少なくなり、海苔の2次芽・3次芽がつきやすく育成がよくなって、海苔の乾きにムラがなくなり、労働時間を短縮できました。
![]() ▲ 海苔刈り取り用の船 |
![]() ▲ 刈り取った海苔 |
6. 海苔の収穫
12月には海苔の刈り取りを行います。EM処理した海苔は、通常よりケイ藻の付着が少なく、育成が良く、長く伸ばしても品質は悪くなりません。こののち、有機クエン酸にEM・1/2/3の2000倍希釈液を混ぜて処理を行います。これは、海苔を刈り取った後の傷に、ケイ藻の付着を抑制する効果
を期待してのことです。
海苔の養殖の良し悪しは、海の栄養素、アンモニア態窒素、硝酸態窒素などの窒素分が海に豊富にあり、それを分解する善玉
菌やプランクトンが生息していること、さらに低めの温度の維持が必要になります。しかし、海が汚染されると、逆に富栄養になってケイ藻の発生を増長させ、病気がちな海苔しか養殖できなくなります。したがって、海苔加工の時に出るEM処理水を洋上の海苔網に大量
に散布し、海の汚れをなくすようにすれば、生産性は一挙に上がると思います。
![]() ▲ 加工された海苔 |
![]() ▲ 海苔は大量の真水で洗浄する |
7. 海苔の加工場
加工場では1日に13万枚を製造します。問題点は、海苔の洗浄のために大量の真水を使用し、その水の汚れからケイ藻が発生すること。ケイ藻はパイプやスキ機、各種機械に付着するので、その清掃作業に苦慮します。しかも、水の汚れから起こる大腸菌の発生を抑えるために塩素処理が必要になり、泡消しの薬品も使用します。こうした加工処理に対して、EMを活用することでさまざまな効果
が出てきています。
それでは次に具体的なEM活用方法に触れてみたいと思います。
![]() ▲ スペシャルがEM活性液製造機械 |
8. 200リットル製造機械
1日に約40トンの処理水を海に流しますので、相当量のEMを使用します。1年目は20リットル容器でEM・1
の活性液を作っていましたが、2年目からは200リットル製造の機械を導入しました。これによって大幅な労力削減と経費削減が可能になりました。
![]() ▲ EM活性液を点滴で各水槽へ |
![]() ▲ EM活性液をしみこませるスポンジ |
9. スペシャルEM活性液
水処理の鉄則として、処理する水に最も適したEM活性液を使うのが、その処理水を浄化する秘訣であることを教えていただきました。スペシャルEM活性液の作り方は、その現場の処理水にEM・1
と糖蜜を加えるだけ。6時間後には急激に発酵してきます。とてもパワーがあるEM活性液です。これを各水槽に点滴で落とすか、スポンジに染み込ませて落とします。
![]() ▲ スポンジがEMの住み家となる |
10.スペシャルEM活性液をしみ込ませたスポンジ
スペシャルEM活性液をスポンジにしみ込ませることが、ここでの水処理の成功の大事な発見につながりました。流速の早い海苔加工処理では、通
常の設備ではEMが住み着く場所がなく流れてしまうからです。当初、EM活性液を点滴で落としていてもなかなか良い結果
が得られませんでしたが、スキ機の脱水用のスポンジだけが汚れていないことに気づき、EMが住み着けることに確信が持てました。さっそくEM活性液をスポンジに染み込ませ、各水槽に落としたところ、一挙に水質改善が図られました。
![]() ▲ 腐敗しないEM処理水 |
11.20トンの水槽
2年目から、滞留時間を長くし、EMの密度を上げ、働きを高めるために20トンの水槽を追加しました。この結果
、水の改善がすこぶる良くなり、水のリサイクル量が増え、50パーセントの削減が可能となりました。
12.腐敗しない20トンのEM処理水
海苔加工を終えた後も、そのまま処理水を20トンの水槽に残してみました。通常、EM処理していない水は2、3日で腐敗して悪臭が出ますが、EM処理した水はまったく腐敗せず、液面
酵母が張った状態になっています。このことから、いかにEMの抗酸化作用が高いかが分かります。
![]() ▲ 光沢のあるEM海苔 |
13.黒光りした海苔
EM処理した海苔は黒光りして光沢があり、柔らかくて味が良く、高品質な海苔になります。さらに、通
常の海苔はあぶって水につけると赤く変色しますが、EMで処理した海苔は青いままの状態なのが特徴です。これはEM処理で抗酸化物質が多く含まれているためだと思われます。通
常の海苔は塩素処理や泡消しの薬品を使っていますので、いわば初めての有機海苔を製品化することができたことは、海苔業界では画期的だと思います。
![]() ▲ ヘドロが悪臭を放っていた河口域 |
14.ヘドロの消えた河口域/魚の復活
海苔のシーズンが終わる3月以降は、海苔加工で出された汚水によって河口域はヘドロが10センチくらい溜まり、それが腐敗して悪臭を放つので住民の苦情が絶えませんでした。11軒の組合員のうち、6軒がEMを使用してその処理した水が河口域に流れることで、ヘドロはまったくなくなり、セメントの地肌が現れるほどきれいになり、魚が上っていきます。海はまちがいなくきれいになってきています。
![]() ▲ EM処理水が清流にかえた |
![]() ▲ 河口域は魚が姿をみせるほどに |
今年になって田島の近海では、タコが捕れるようになり、イカも大量に捕れました。さらに、十数年来採れなかったトリ貝が、田島のすぐ沖で大量 発生し、短期間にたいへんな収益を得るといううれしい現象が起こっています。EM処理した水がシーズン3ヶ月間で、実施6軒、約20000トンにも及びますので、流れた処理水がトリ貝の発生に深いかかわりがあったと信じています。来年も同じ現象が起こればほぼ間違いないことになると期待しています。
極度に汚染された瀬戸内海ですが、数人の者がEMを活用するだけで海がきれいになり、魚介類も復活するのですから、EMの素晴らしさを理解し、よい環境を取り戻すためにEMの活用が広がれば、我々の未来に希望が持てます。
いずれ田島漁業組合員11軒のすべてがEMの素晴らしさを理解し活用するようになれば、それこそ汚染された田島近海の瀬戸内海も昔のきれいな海を取り戻すに違いありません。そしてさらに、瀬戸内海全域にEMの活用が広がっていくならば、3年で瀬戸内海がきれいになるのも夢ではないかもしれません。海苔の養殖と加工のEM技術から、いずれ魚の養殖、下水処理、家庭環境浄化などにも活用の輪が広がり、いつかきれいな海を取り戻した「蘇生型の癒しの島づくり」に発展していくことを夢見ています。美しい瀬戸内海を子どもたちに!…
それが私の願いです。
以上で発表を終わらせていただきます。ありがとうございました。