EMフェスタ99 > 発表大会


事例発表 No.02
1999.11.6
アメリカ・アリゾナ州マラナにおける EMによる綿花と小麦の栽培
The Theater Event --------
Effectiv Microorganisms



 
 アメリカ合衆国アリゾナ州マラナ市に生まれ育ち、父親から農業を学んだ。マラナ高校で恩師で友達でもあるロジャー・キッターマン氏から職業教育の一環として農業指導を受け、その後、ツーソンのアリゾナ州立大学で農業を専攻し、今では千エーカーの農場で主として木綿、小麦、大麦を作っている。  1996年には、ロジャー・キッターマン氏と共同で持続可能な農法の開発を始め、1998年よりEMを使い始めた。化学資材に代わるものとしてのEMの有効性に着目し、EMや他の有機資材の普及を進めている。
Billy R. Worthey
(ビリーR. ワージー)
ビルロン農場総支配人、サスティーナブル・アグリカルチャー・システム会社社長



 比嘉先生、EM研究機構、そしてEMテクノロジー社、他の皆様の協力をいただきまして、日本に参りました。私のEM活動のパートナーであるロジャー・キッターマンも一緒に来日する予定でありましたが、残念ながら今年の9月26日に癌で亡くなり、参加することができなくなりました。彼は私と一緒に将来をかけて有機農法を進めていました。


▲ワージー氏(左)と友人ロジャー氏(右)

 この過去3年間、私たちは殺虫剤や除草剤、化学肥料を使わないようにしてきました。そしてそれらの代わりにニンニク液やアミノ酸、ロジャーが作った虫取りのテープなどを使いながら有機農法を始めたわけですが、EMが加わり、それから私たちの農業は成功することになりました。
 過去18ヶ月、我々はEM活性液の希釈液を20パーセントの割合で作り、使っております。我々の目的はいつどのような割合でEMを畑に入れ、どのように成功するかということでした。そして、ひとつの目標としては、綿の成長のために1エーカー(1ヘクタールが約2.5エーカー)に10ガロンの液を入れ始めました。当初の考えは、1エーカーに4ガロンの液を灌漑を通 して入れ、2.5週間後に種植えを始めたのですが、種を植える際、1時間に対して60ccのEM活性液と240ccのニンニク液、120ccのアミノ酸を点滴投入しました。


▲EM活性液を作成するタンクが並ぶ

▲EM活性液等を灌漑を通して点滴する

 種植えの後、トラクターを使ってEMの表面散布を始めました。これは一時間あたりEM活性液が300cc、ニンニク液が240cc、アミノ酸が約1000ccを散布する方法で、これを3週間ごとに7月26日まで続けました。その後の5週間は、1週間ごとに飛行機での散布を行いました。飛行機での散布は、EM活性液を60ccに減らし、ニンニク液240cc、アミノ酸も500ccにそれぞれ減らしました。


▲トラクターを使用しEMを表面散布


▲綿花の種植後EMを散布する


▲飛行機での散布も行う

 こうして第1回の作業が終わった後、1時間あたり3ガロンのEM活性液を流し、7月26日には、1エーカーあたり3ガロンを流し、合計10ガロンになりました。昔は多量 の窒素を使用していましたが、現在では1/7にまで使用量を減少させることができました。また、硝酸態窒素を測るメーターを土中に入れ、綿の根付近の窒素量 を測ったところ、窒素のレベルが高いところに収まっていました。


▲合計10ガロンのEM活性液を数回に分け畑に流し入れる


▲綿花

 この年の収穫量を計ってみると、我々がEM活性液を入れる割合が少なかったことがわかりました。窒素のレベルは良かったのですが、なんといってもリン酸のレベルがかなり低かったのです。そして収穫する前に、10ガロンのEM活性液を入れたところ、リン酸、窒素のレベルが高くなりました。
 このようにEMをほかの野菜栽培、大豆などにも使い、ものすごい結果が出ました。ですから、EMを使うようになってから、化学肥料、除草剤などの薬品を使わなくなりました。畑をそんなに深く耕さなくてもよくなりましたし、灌漑の水の高さを12インチ減らすことができ、非常にうれしく思っています。




▲野菜栽培にもEMを使用

▲野菜畑

▲大豆

▲小麦

▲大規模な農場ではEMの散布を飛行機で

 化学肥料などの薬品、堆肥を使わなくてもEMだけで6パーセントの収量増があり、また我々の生産品がものすごく質が高くなり、本当にうれしくなりました。
 我々としてはこのテストを1年で終わり、来年からは1エーカー当たり15ガロンのEM活性液を使う予定です。このようにEMをたくさん使うと、堆肥とのバランスがとれ、そして作物の成長における問題も避けることができます。なによりも、化学肥料などを使わなくてもよくなるということが、私たちには喜びです。
 皆様の貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。