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注目された「EMによるダイオキシン抑制システム」
「地域づくり」や「水処理技術」をめぐり事例発表
EMフェスタ'99(有用微生物応用研究会第16回発表大会)は、「地球の未来を語ろう」をサブタイトルに、沖縄コンベンションセンター(沖縄県宜野湾市内)で11月6〜7日の日程で行なわれた。今大会のメインテーマは「EMによる地域づくり」「ダイオキシン問題の解決策」「EMによる水処理技術」。国内外の発表者による13の事例発表をはじめ、教育・農業畜産・建築分野の専門分科会、ポスターセッション、ミニセミナー、諸展示などが繰り広げられた。事例発表のオープニングでは両日とも、世界各地でEM技術が実績を重ね、歓迎されている最新映像が紹介された。
今大会で特に注目されたのは、パネルディスカッションのテーマにもなった「EMによるダイオキシン抑制システム」。リーズナブルで効率的なダイオキシン問題の解決策がないと一般的にいわれているだけに関心が集まり、観客はその研究報告を驚きとともに受けとめていた。
第2日目の最終イベントである特別講演では、比嘉照夫・琉球大学教授が、各事例発表に対して総括した上で「EMを使うことが最大のボランティアだ…と昨年まで主張してきたが、これだけ成果が分かってくれば、EMを使うのは国民の義務だと言いたい」と述べ、「EMが、今大会のタイトルのように、ともに未来を語れるように成長してきたことを、皆さんとともに喜びたい」と締めくくった。
沖縄獅子と勇壮なエイサーで開幕
「ミーニシ(新北風)が吹き始め、秋めいて来る頃、毎年、EMフェスタが開幕します」
司会を務める島袋幸子さん(ROK「EMオアシス」キャスター)の第一声で、EMフェスタ'99(有用微生物応用研究会第16回発表大会)の幕が切って落とされた。
開幕式の会場となった展示棟入口前の広場は、国内はもとより世界各地から観客が集まり、国際的な雰囲気が醸し出されていた。そこへ、獅子舞い集団「レキオス」の沖縄獅子が登場し、フェスタの成功を祈願してダイナミックな舞いを披露。続いて琉球國祭り太鼓の勇壮なエイサーが繰り広げられ、沖縄ならではの祭りの高揚に観客から喝采が湧き、カメラ・フラッシュが光った。
アトラクションの後、比嘉照夫大会会長が挨拶。
「来年はいよいよ2000年、この大会を通して地球の未来を考えていこう。EMは資源リサイクル、ダイオキシン問題に対する答えを持っている。その効果を再確認しながら、この大会が皆さんにとって実り多いものになることを期待したい」
引き続き、テープカットが行なわれ、比嘉照夫大会会長、沖縄県知事(代理・宮城春一商工労働部長)、衆議院議員・下地幹郎氏、参議院議員・福本潤一氏、同・照屋寛徳氏、宜野湾市長・比嘉盛光氏、具志川市長・知念恒男氏、座間味村長・仲村三雄氏がテープにハサミを入れた。
開幕式の直後、展示棟に流れ込む観客のなかに、もらったばかりのパンフレットを手に、広い会場のどこで何をやっているのか確認している姿が見られた。
EM活用事例の発表、パネルディスカッション、特別講演は劇場棟。建築・農業畜産・教育分野の専門分科会は劇場棟と会議棟(W.I.E.C国際エコロジー・癌学会も会議棟で併催)で開催。そして、EMに関心を持ってもらえるようにパネル展示やEM工芸教室など工夫を凝らした催しが開かれたのが展示棟だ。(「事例発表」「パネルディスカッション」「特別講演」「専門分科会」の内容は後ページ参照)
世界中のEM活用事例をパネル展示
展示棟で、最初に目を引くのが、数十枚のパネル展示だ。
玉城牧場のEM牛乳、大宜味村のEM飼料による車えび養殖、亜熱帯では無理といわれていたヒラメの養殖をEMで成功させた事例、塩素の弊害をなくすEMプール…などが大きな写真で紹介されている。写真の横にはそれぞれの成果が文章や数値で説明されている。また、インドネシアのEMみかん栽培、北朝鮮でのEM農業、インド、アメリカ、ベトナム、エジプトなど世界各地でEMが使われている事例も紹介されている。各国の基幹作物である綿花や米、麦などあらゆる作物の生産性向上と病害虫被害の抑制にEMが役に立っている様子が実感できた。
豊富なEM商品に人だかり
環境問題に意識が高いのは婦人会などの女性団体だとよく言われる。それを反映しているのか、展示棟には女性の姿が圧倒的に目立った。ポスターセッションやミニセミナーの講演会や体験実習にも熱心に参加していた。
しかし、展示棟の一角になぜか男性の姿が目立つ場所があった。そこには、1台の自動車が展示されていた。排気ガス中の有害成分を抑制し、ガソリン燃費などの節約に効果があるEM・Z、EM・Xセラミックス製品を販売するコーナーだ。
“お父さんたち”は次々に商品を手に取り、値段を確認し、使い方を係の人に聞いている。展示された自動車を使っての実践指導では、身を乗り出して聞き入っていた。“お母さんたち”が台所の生ゴミ問題から環境浄化に関心を高めていくのに対し、“お父さんたち”は車の排ガス、燃費から意識を高めているのかもしれない。
会場には、そのほかのEM製品も盛りだくさん。
食品では、宮崎県産のEM新米ヒノヒカリや、具志川市EM関連異業種交流会のEM春ウコン、EMコーレーグース(唐辛子)、EM・X配合ちんすこう…などにも人気が集まっていた。
また、家庭用の水質浄化用EM・セラミックスなどの水処理製品、家庭用の生ゴミ処理用品、EM石鹸、EMボカシなど日常の暮らしのなかで使う定番のEM関連商品のコーナーも、人垣ができるほどだった。
その他、EM化粧品、EM竹炭まくら、EMサポーター、EM靴下などのユニークな商品も。「この靴下、履いたら水虫治る?」と係員に尋ねるお客もいた。
参加しやすいセミナーや体験教室
展示棟は、パネル展示やさまざまな商品など見るだけでも楽しいが、全国各地でのEM活用事例を分かりやすくレクチャーする「ポスターセッション」、生活のなかでのEMの活用方法や効果を分かりやすく50分で解説する「ミニセミナー」も行われた。いずれも、講師が現れるとすぐに席が埋まるほど観客の関心を集めていた。(「ポスターセッション」「ミニセミナー」の内容は後ページを参照)
実際に体験できるタイプのイベントもいくつか開かれた。EM工芸教室では、EMに浸したサンゴなどの自然素材を使ってブレスレットなどのアクセサリー作りが体験でき、女性たちでにぎわった。また、EM陶芸教室も、自分でろくろを回して作った茶器やお皿が手に入るとあって人気の的。「EMを混ぜた土を使用しているので使用しながら抗酸化作用が期待できる」との説明に感心しながら、参加者は子どもに戻ったように一生懸命手を動かしていた。
陶芸教室の隣で開かれていたEM苗や花卉(かき)販売コーナーにもたくさんの観客が訪れ、苗木を購入したり、土作りの方法を指導してもらっていた。
大人気! EM弁当
EMフェスタは大会の規模が大きいので、全部見ようとすると時間が掛かる。そこで、屋外広場に設置されたお食事処で、観客は思い思いに休息を取り、ひと息入れてからまた繰り出していた。
そこで販売される商品もすべてEMを使用している。EM牛乳、EMコーヒーなどの飲み物から、EMパン、EM和・洋菓子、EMハーブケーキ、EMカレーなどの食事を楽しめるのだ。
人気商品のひとつは「EM弁当」。宮崎県産のEMヒノヒカリを使っているので、まずお米がおいしい。ちなみに6日のメニューは「クーブイリチー」「ゴボウの煮物」「ブロッコリー炒め」「三枚肉」「人参の煮物」「揚げカボチャ」「フレッシュトマト」「チキンのしょうが焼き」「インゲンのごま和え」。かなりボリュームがあり、お茶つきで600円。お客さんが殺到し、あっという間に売り切れた。この弁当は7日にも販売されたが、メニューは違い、2日連続で会場を訪れるお客さんにうれしい配慮をした。7日のメニューは、「ひじき炒め」「チキナー(からしな)の炒めもの」「大根の煮物」「しいたけ煮」「なす天ぷら」「チキン照り焼き」「豚肉の揚げ物チリソース」「パパイヤイリチー」「紅芋の大学芋風」「つぼ漬」。
県外から来た観客のなかに、地元客に交じり、EM沖縄そばに舌鼓を打っている人もいた。
EMは世界を変革する沖縄の技術
ラグナガーデンホテルで6日夜に開かれた懇親会は、羽衣の間(最大730人)がぎっしり埋め尽くされたほどの大盛況だった。挨拶に立った比嘉大会会長は、「今年のEMフェスタのタイトルは『地球の未来を語ろう』だ。会場には、その材料が散りばめられている。これからの社会は、競争の原理ではもうダメで、共存共栄の原理に戻し、政治・経済・宗教・科学をも超えるもの…これを応用していかなければならない。来年は沖縄でサミットが開かれるが、EMは世界を変革していく沖縄の誇る技術である。世界に発信していかなくてはならない」と語り、大きな拍手を受けた。