EMフェスタ97 > 発表大会

都市での自己完結型
建物を目指して
平方 成治 東京都 泰平不動産 代表取締役


 私にとって平成7年は、EMの出会いによって人生の大変革が起こったと言っても過言ではありません。大変貴重な巡り合いの年でありました。EMとの出会いにより、様々な皆さまとお会いし、EMの見聞 K収集を行い、その都度、垣根のないスケールの大きさで新鮮な事柄を学び、自然の摂理、法則に気付かされながら平成7年8月、12月に本建設『ひかり平方ビル』が完成いたしました。


 本建設の場所は、先代よりなれ親しんできました土、緑、井戸水、太陽と共に我々を育む生活の場でありました。当初は、EMによる生ゴミ処理、植裁をはじめ、毎年夏に育てておりましたメダカにEMを試みてみました。
 庭先の井戸水でメダカをふ化させてから、2つの水槽に幼魚を分け入れ、一方にEMを希釈したものを入れましたところ、1カ月足らずで驚くほどの体長の差が見られました。また、死んだ魚体に付着するゼリー状の膜は、まるで魚を凍結状態で保存しているようなオーロラが渦巻いているような感じのものでした。
 以来、当時計画中でありました本建設物を、大地と地下の水脈の活性、及び「水は方円の器に従う」との諺もございますが、人の器、すなわち宿る所、基地をEM化することにより、鈍化している人々の感覚を蘇らせ、物質文化から精神文化へ移行する一端になると感じ、建設計画にEMの組み入れを決め実行いたしました。
 計画当初は、様々なハードルがありましたが、EMへの確信の気持ちと建て主である責任の所在を認め、また各建材にEMを組み入れ、試験の経過を経てどうにか設計し、施行者への理解を得まして、平成7年10月に工事が開始されたのです。当建設概要は、地下1階付き鉄筋コンクリート地上3階鉄骨造、延床面積1,170平方メートルで行いました。
 EMの組み入れ項目について約18項目ほどございますが、主な7項目についてスライドを交えてご報告をいたします。
 ここでEMの作業は自らで可能な限り行いました。スライドお願いします。


 まず、建設の基礎となる大地の活性を目的とし、敷地の4つ角点の土壌のLFAの値を取りましたところ、北西角よりプラス8、南回りでプラス6、プラス8、プラス6でありました。

 この写真は、地下室の底部である堀底に当たります。EMの培養液を1万倍に希釈し、朝・夕各600リットル、計1,200リットルを床と壁の5面に高圧散水機で計28日間散布し、土壌のLFAの値が角4点でプラスの17前後に向上したのを確かめました。ここでの散布水はEMセラミックを200リットルドラム缶に約8時間漬けた処理水を使用いたしました。

 散布後の床地には、EMのセラミックの粉体を敷地全体に敷きました、EMの基地として、また高波動効果を得る目的です。

 2つ目と致しまして、生コンのEM処理についてお伝えいたします。当建設で使用しました生コンプラントは、現場より車で15分ほどのJIS規格の工場であり、こちらの社長には大変寛大なるご配慮を賜りました。テストピースでの圧縮試験で用いたEM資材は、2号、活性液、セラミック、1号、EMXでありましたが、主にEMX、セラミック、2号菌を使用いたしました。

 テスト、1週強度、4週強度のデータを収集し、強度210Kg、スランプ18の設定で行いましたが、すべて標準生コンの基準を共にクリヤーしておりました。

 ここで生コンクリートの製造過程について触れてみます。こちらの写真は、生コンのプラントの砂の分量層の部分なんですが、この赤い点の所に1回1回の立米数に合わせてビニールの袋詰めにしたものです。これはEMXセラミックの粉体を1立米に1.8Kg入れた計算になっております。では、生コンクリートの製造過程について触れてみます。各材料が効果所属に水・セメン・砂利・砂・混和剤に分類され、用途に応じコンピュータ制御にて計量器へ移った時点で各EMを投下いたしました。こちらの写真にもあるように、砂の部分には粉体のセラミックを、またXのような液体類は水槽部へ投下いたしました。

 水につきましては、12連にしたEMセラミックリングの内側に水を通し、その下にある混合層で撹拌の後、ミキサー車に生コンクリートを移し現場へ運びました。

 搬送中は、可能な限り撹拌を行うよう指示し、EMをできるだけ混ぜ合わせました。


本件で使用したEM生コンの1立米の混合割合は、強度210Kg、スランプ18の設定でセメント303Kg/水180リットル/砂400Kg前後/砂利957Kg/混和剤3.03/EMX0.1リットル/セラミックの粉体1.8Kgの配合にいたしました。

 これらの生コンの1週、4週強度は、標準生コンの数値と同等であり、作業効率及び流動性、打設後の臭気もかなり減少し、仕上げ面にEMXの持つ抗酸化物質により、表面膜の光沢など、酸化抑制作用を含んでいると確信しております。また、仕上がり後、床部をホルソーという機械で抜き、鉄筋の切り口の浸蝕の具合を見ても、EMXは抗酸化防止の働きを持つように強く確信しております。また、EMのテストピースには、コンクリートの密度が標準に比べ高いことが一つの例として水中に漬け、その水の吸収量からも確かめられ、LFAの値もプラス17と高いことが確認されております。
 現在、地下の空間は多目的スタジオとして活用しておりますが、全く立ち上げ時期より臭気もなく、専門家の方より音の響きもよく、お褒めの言葉をいただいております。その他演劇の稽古、講演、各教室など文化的利用が多く、人の往来も活発な空間となっております。また、先月の22日水曜日に、1階で洋菓子、喫茶の飲食店も当方にて稼働いたしました。これは人の三本柱の衣・食・住の食についての部分と考えているからです。もちろん、内装材、食材に関しましても、EM処理を欠かしておりません。しかしまだまだ私も未熟でありますので、どうかこの機会をお借りいたしまして、皆さまからのアドバイスを賜りますれば幸いに存じます。

 3つ目に鉄骨の錆止め剤へのEM-Xセラミックの粉体を組み入れてみました。写真にありますように、塗装剤の配合へ混合いたしました。割合は、20リットルに60gの粉体を混ぜ合わせました。

 EMXセラミックの粉体の大きさは20ミクロンほどですが、噴射口の口径の目詰まりに注意いたしました。事前の試みとして、鉄片の験体を次の4種類の液に浸して比較しました。

A: EMXの原液  
B: EMX100 分の1希釈水  
C:セラミックを入れたもの  
D:水のみ  

 結果はD・B・C・Aの順番で錆の発生が認められました。

 4つ目に、結果として分かり得たことですが、クロス剤とクロスの糊にEMXを使用した部分と未処理の部分で大きな違いが分かりました。

 気体中のホルマリンの摂取を行いましたところ、EMXの用いた部屋の気体の残留ホルムアルデヒド値も立ち上げ時点でゼロに近く、私の嗅覚ですら感じぬくらいに抑えられておりました。平成8年11月の時点で通産省、厚生省などに問い合わせましたところ、ホルマリンの使用基準については、WHOの定める0.8PPM以下であれば問題はないとの返答のみでした。この時に使用したEMXは、1ルーム約8坪ぐらいですが、1リットル容器のEMXのキャップで7杯ぐらいを目安といたしました。これは糊を水で薄める時に添加するだけです。その他は可能な限りEM希釈水の散布を行いました。

 5つ目は、植栽に用いた赤土への生ゴミ処理ですが、掘削時の赤土をEMの基本である生ゴミ処理を用いて行いましたので、非常に元気がよく、青々とした姿で皆を楽しませていただいております。


 6つ目にEMを用いた中水処理施設についてお伝えいたします。総容量は約48トンです。工法はEMHMC工法を採用し、技術者によるシステムの構築を行い実現いたしました。
 メカニズムは、活性汚泥の蘇生化、抗酸化物質による工期建機菌の活性化による接触機へのメンテナンスコストのダウン及びランニングコストの軽減効果が挙げられました。概要について、本処理施設は当該施設より排水される汚水、雑排水を対象とし、構造基準水質汚泥防止法及び都条例等に適用しております。処理対象人員は、延べ157 人とし、日量計画汚泥水量は約8立米としました。

 流入水、放流水についてBODは流入水20PPM 、二次処理水20PPM 、放流水5PPM の以下での基準で行いました。放流水での現状は1.3PPMとなっております。導入して実感したEMならではの特徴について説明いたします。

 中水使用施設は密閉状態であり、家庭用換気扇が1日の3分の2、約16時間しか稼働していないにも関わらず、臭気がほとんどありません。
 沈殿分離層はスカムが全く発生しておりません。これこそが従来の活性汚泥法を上回る処理能力とし、発揮しております。
 稼働約1年になりますが、EMを投下したのは立ち上げでの6リットルだけです。以後、1度も充填しておりません。立ち上げ以来、汚泥の引き抜きもしておりません。従来廃棄される汚泥は未分解の汚泥でしたが、ここでは今後抗酸化物質に取り組まれない無機物のみを汚泥として発生するでしょう。従って1万分の1のレベルでの無機物は産業廃棄物ですが、100 分の1の割合での無機物は大切な資源と判定し、有用な価値に変わるのです。

 中水槽の配管についてご説明いたします。各部屋に上水管と並列して中水管を配管して資源の有用活用を行っています。

 7つ目といたしまして、EMのタイルについてご説明させていただきます。当該建築物の内壁、外壁、延べ約800平方メートルのタイルにEMセラミックを混合し、焼き上げたものを使用いたしました。

 タイルの構成は顔料3種、形状品質維持料1種、質感表現料3種、整形用減量1種、EMセラミックの粉体5g、計75gといたしました。

 EMタイルの製造により、鉄骨造での形成セメント板へタイルを付着させることにより、建物全体の空間をEMで包み込むことが可能となりました。

 EMタイルの効果の一例として、200cc の上水にこのタイルを1枚3秒間接触するだけで、水の残留塩素の値が非常に下がります。向上する波動、高波動タイルであることも確認されております。

 その他、現存する井戸につきましては、EMの応用により水を通し、大地に高波動の波をもたらしたので、非常に心地好い場と成り立っております。

 本ビルの名称は、比嘉教授に命名していただきました。光、平仮名でひらかたビルでございます。光の意味は、光合成菌を顕微鏡を通してみますと、光を放って輝いている様子より命名をしていただきました。今後、EMの普及とEMビルの経年経過に基づいて以後の変化を見守っていきたく存じます。

 私のEMから学ばせていただいたことを最後に幾つかお伝えさせていただきます。

1、偶然は必然的である。
2、すべては相応の利に成り立っている。
3、万物はすべてに役目がある。
4、私たちは自然の大地によって生かされている。
5、思いは大切である。身近な部分に常に最大のヒントがある。
6、水脈は地球の血管である。

 最後に、今大会の開会式典の素晴らしいマーチングバンドよって奏でられた音に例えますと、指揮者的役目が今後EM菌の大きな役目となると感じております。  【ひらかた せいじ】
−1997.11.9
平方 成治
 1964年東京生まれ。1987年日本大学卒業。1990年勤務中の交通事故を機に勤めていた建築会社を退職し、泰平不動産を設立。主に不動産の住空間有効利用の方面に関わる。現在、東京青年会議所会員、日本青年会議所出向。