プリッツ・ファンデンハム氏が比嘉教授にパリ会議でお会いしたのは1995年のことでした。それ以来2年半、私どもはオランダでEMの普及をしてます。 今回は3部に分けて発表します。 まず最初はオランダ向けEM紹介ビデオの内容。 次はスライドで、オランダにおける実験研究の成果。 最後にオランダでのEM応用の成果と、幸せなEM農家の人達の姿をスライドで説明します。 ビデオタイトルは『あなたの土地を観察して下さい』有用微生物群EM英語版です。 日本語は私にとってガールフレンドのようなものです。とても好きなんだけれどもなかなか扱いにはこまります。 以下、通訳が内容を説明します。 <第1部ビデオ放映> かつてはオランダ国民の誇りであったオランダの農業は、いま非常に重要な局面に多々されています。 政治家、科学者、政治家、地方農事行政も、そして教育研究者、教育関係者なども各方面から、これまでの農業から持続的農業へと変わるように強く求められています。 持続的農業であるためには、まず第一に地域の変革が必要です。 また農業に携わる誰もが、その意識改革を自ら行おうとする意欲と深く関わってきます。 こうしたオランダ農業の重大局面の原因となった背景の一つに、酪農農家の深刻な減収が上げられます。 この2年間に2万4,000ダッチギルダー、日本円でおよそ140万円の減収と、牛乳価格が相変わらず低価格におさえられていることが、農業経営に聞き的な影を落としています。 また、化学肥料の大量投入や殺虫剤使用のせいで、農業がまるで環境問題の諸悪の根源のように思われていることも切実な問題の一つです。 こうした状況の中で、いまオランダの農業は、経営の考え方や在り方を変えるよう求められているのです。 これまでオランダの農業は、自然を利用する農耕事業体だと呼ばれてきました。 これはあたかも自然界においてポジティブの役割を演じているかのように聞こえますが、実際化学肥料や殺虫剤、大型農業機械を利用する従来通りの生産システムでは、農業は自然界における恐るべき驚異でしかないのです。 持続的農業であるための5つの条件、一つは化学肥料や殺虫剤を使用せず、健康で安全な食品の生産を増やすものであること。 次持続的農業とは、生産者と消費者のどちらにた対しても目を向け配慮できるものであること。 第3にシンプルな方法で実践されるべきであり、また同時に土の生産力を向上させようと努めるものであること。 第4に自然環境を保護するものであること。 第5に増大しつつある地球人口を養うために十分な食糧生産の責任を負うものであること。 では良い土とはなんでしょう。 良い土とは水分25%、空気25%、腐食質5%、そして鉱物45%から成立しています。 こうした土はまた良い構造をしています。 よい構造というのは水分保持能力が完全で、通気性にも優れているということです。 一つ土壌の善し悪しを判断するため大変簡単な方法があります。 道具はただの棒1本で十分です。 この棒を地面に真っ直ぐ突き刺してみて、土中に入り込んだ長さがわずか10Cmであれば、その土壌構造は貧弱であると判断されます。 またそれが40Cmにも達したら、それは大変よい土壌構造であると判断できます。 そこには充分な水分があり、通気性にも優れ、腐食質の量も十分で、微生物も充分にいると考えられます。 けれど、もしご自分の農地の土地、土壌構造があまり良くないのであれば、EM菌散布を持続的に行って下さい。 アグリトングラースランド管理、土壌の中では次の3つのプロセスが終始進行しています。 科学的、物理的そして生物学的なプロセスで、EM菌有用微生物群の主要な役割はこの土の生物学的側面を増進することにあります。 また生物学的側面の改善は結果として物理的、科学的側面の改善をも促してまいります。 これら3つのプロセスが土壌内で多分に関わり合っているので、こうした総合的な土壌管理がここでも大切です。 アグリトングラスランド管理は次の4つの製品から構成されています。 第1アグリトンスラリー、第2アグリトン粘土鉱物、第3アグリトン貝殻粉末、EM菌を作るアグリトンスラリーシリは堆肥の代わりに、発酵セラリーを施すのです。 発酵スラリーは窒素量を減少させることなく、また不快な匂いもありません。 発酵スラリーと配合されたアグリトン粘土鉱物は、粘土腐食質合成物になります。 粘土腐食質合成物は肥沃な土壌のためには欠かすことのできないものです。 アグリトン貝殻粉末は土壌中のペーハー値を適切に保つ働きをし、沢山の微量元素を含んでいます。 EM菌有用微生物群は琉球大学の比嘉照夫教授によって研究開発されたものです。 このEM菌は有益で、しかも自然界に生じる様々な微生物の培養集団で構成されています。 こうした微生物群は、土壌と植物に対して一種の接種物のように用いることができます。 研究によれば土壌、植物、生態系へのEM菌の接種は、土壌の質や衛生状態を改善し、またそれにより結果的に集荷量の増加や、作物の品質向上をもたらすことにもなるわけです。 EM菌には優勢集団を含む選ばれた微生物種、乳酸菌や酵母菌、光合成細菌、方線菌類、またその他のタイプの発酵微生物が配合されています。 ここまでが第1部です。 次にワーグニンゲン農業大学における研究の結果についてお話していきたいと思います。 EMテクノロジー、EM技術の応用について、アグリトンではいろいろとポジティブな体験をしてきました。 2年間にわたって、最初は45軒の農家であったのが、既にその2年の間に1,000の農家にまで伸びてまいりました。 '96年の終りにワーグニンゲン農業大学において私たちは実験調査を始めました。 これはオランダの状況下におけるEM技術の効果を研究するためのものです。 オランダにおける主な問題について、慣行農法では土壌から植物への栄養物の吸収が低いので、土壌中に養分がずいぶん蓄積してしまいます。 研究は二つに別けて行なわれています。 そのうちの一つは土壌と植物のシステムの関係で、そのコーディネイターのドクター・ブルクンバー先生は、ご婦人を連れてこの会議にも出席されております。 第2部では、土壌、植物、動物システムにおけるEMの効果です。
学問的にも非常に有意義であったということができます。例えば一つの場合など、牧草が乾いた状態で2割方も余分に収穫されたのです。
外部からの条件、例えば土壌の性質とか、それから牧草の構成があまりテストに相応しくなかったというこです。
オランダにおける0.5ha のグラスランドを持つ農場でやったのですが、その場合ももっと少ない化学肥料でもって、もっと良い成績の収穫をEMを使えば上げることができると、そういう結果が出ました。
この結果を2週間前、バンコクで行なわれた第5回の会議において、この博士は発表しております。
この農事試験場では二つの種類の実験をしております。 それはまず30haのグラスランドに牧草地に20頭の牛を一つにはEMを使って飼っており、もう一つにはやはり20頭の牛を40haのEMを使わない牧草地で飼っております。 この実験では、まず牧草地にEMを使い、それから牛舎EMを撒き、そして毎日1頭当たり500 gの餌を与えております。 それから、し尿の処理もEMで行なっております。
EMを使えば、より少ない費用で効率の良い酪農経営を行なうことができるます。
そしてEMを使って育てた牛は、他の牛に比べて、1日当たり1〜1.5 リットルも多くの乳を作ってくれます。
ここまでが第2部で、次に第3部に移ります。オランダにおける高成績です。 <第3部 スライド25枚>
これで残渣が次に新しく生えてくる牧草のために役立ちます。
草地が非常に密度の高い草を生やしていることをご覧いただけるでしょう。 これでたくさんのサイレッジができます。
草の生え方があまり密でないことを見て下さい。 この牧草地では推定400Kg と思われる窒素を、つまりたいへん大量の化学肥料を使っております。 アッテマさんの牧草地の成績の良さを2年間見続けてきたこの人は、さすがに最近EMを使いはじめました。
EMを使ってサイレッジがとっても良く発酵します。
分析の結果アンモニア含有量が極度なく、とても良質のサイレッジとわかりました。
後ろにもう一つのサイレッジの山が見えます。 彼はもう2年分充分なだけのサイレッジがあると言っています。
彼は今、良質の餌を準備するためにサイレッジにEMをスプレーしています。 EMの応用には本当にいろんな方法があります。
北オランダでは、通常1ha当たり50tのトウモロコシを収穫しているのに対して、ここでは60〜70トンのトウモロコシのサイレッジを作っているという成果さえでました。
彼は「こんなトウモロコシは今まで作ったことがない。」と言っています。 トウモロコシの実も良く詰まりました。
クルースさんのミキサーです。
ボカシのパッケージです。 発酵の後これを子牛たちに餌として与えます。
彼の子牛たちは、以前いつも咳をするという問題を持っておりました。
以上、サンツオフクさんの所の野菜やハーブです。 彼はオランダでも有名なスーパーマーケットのチェーンのための野菜、そしてハーブを作っています。 このスーパーマーケットでは、できるだけ化学肥料や農薬を使わない野菜を啓蒙することに全力を尽しております。彼はEMやEM5を使うことで、もうガスマスクや防御服がいらなくなりました。 またEMを使うことでわけぎの病気が防げて、しかも病気にならないために4回も続いて収穫できました。
オランダの翻訳者ド・ヨング夫妻が写っています。この会議にも二人は出ておられます。
去る7月に比嘉先生がオランダへ来て下さった時、『地球を救う大変革』のオランダ語訳を手渡して頂いた写真です。 これで私の話を終わらせて頂きます。どうもありがとうございました。 |
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−1997.11.8
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