EMフェスタ2004
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国際EM事例発表
2004.11.14
■「産学官民」一体で瀬戸内海浄化 2「未来を創造」する商品開発
池本 よしこ(いけもと よしこ)/Yoshiko Ikemoto
NPO法人瀬戸内海環境会議 副理事長
1953年広島生まれ元テレビ新広島ニュースキャスター現在は、(株)ディア・フォロンの企業活力支援士・代表取締役会長として、人財育成コンサルティング、自律型キャリア開発を行っている。栄養士、国際HACCP同盟・米国食品加工協会HACCPインストラクター、NPO自己啓発支援機構中国支部長、日本記者クラブ会員、広島修道大学人間環境学部「コミュニケーション能力」非常勤講
皆様、こんにちは。ただ今、ご紹介に預かりました池本よしこでございます。先ほど村瀬の方からご紹介いたしましたように、私は、「産」とどのように協調していくか、そして、可能性を作っていくかという経験を皆様にお話したいと思います。
もう1つ、私、沖縄に来て本当に光栄でございます。いいところですね。全国からいらした方も、もう1度来たいとお思いになったと思うのですが、私は、沖縄で命の尊さについて、改めて学びたいなと思ってまいりました。この時間を迎えるまでに、もう既にそういったお話などをたくさん頂戴いたしましたので、元気が一杯でございます。
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さて、本題に入ります。産業界に生かす自然からの学び、「未来を創造する商品開発」というお話です。瀬戸内海環境会議は、元々EMによって瀬戸内海を元気に、きれいに、そして、人も自然も素晴らしい未来を創ってバトンタッチしたいという思いで、活動をしてらっしゃった方たちが中心に作られたものです。より多くの方にお伝えするために、先ほど申し上げました社会化ということを考えました。社会の時間の社会科ではないんですよ。社会が化けると書いて社会化です。
どうすれば、NPOらしく社会化できるのだろうか、と考えました。それは3つあります。1つ、夢があることです。2つ目、その夢が必ず達成されると信じること。3つ目が、勇気を出して行動する、変化するということではないかと思います。
こういう思いで取組んで来たんですが、実際にどうしたらいいんだろうと迷った時には、EM語を思い出すことにします。決して拒まず、共に可能性を作っていけるような、そんなNPOであろうと思っております。
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EM技術のコラボレーションをご覧下さいませ。
3人のお顔ですけれども、天然、有機100%の石鹸作りのプロでございますMシャボン玉石けんの森田社長と比嘉教授、EM、微生物を活かして可能性を作るという専門家でいらっしゃいます。そして、中央下は、クリーニング業界、つまり洗濯のプロフェッショナルの代表です。この3つの世界のプロフェッショナルがコラボレートして、新しいものづくりにチャレンジしました。
元々は、クリーニング協会が、技術を向上して、顧客満足向上、お客様に満足していただくために何ができるだろうかと研究した。そして、さらにコストも低減する。研究をしていらっしゃいました。
これに加えて、今、環境の問題が世界的にクローズアップされ、ドライクリーニング溶剤の使用の規制が非常に厳しくなりつつあります。水洗いできるアパレル商品の開発が求められております。業界紙によりますと、ドイツが最も規制が厳しくて、7,000件あったクリーニング屋さんが4,000件ぐらいに減ってしまったということなんです。そういった環境配慮型でなければ存続できないという時代が来るので、ぜひ、クリーニング業界存続のために、天然の石鹸、そして、微生物を組み合わせて、いい形の洗濯をしたいということだったんです。独自に配合していらしたんですけれども、より多くのクリーニング業界の方に取組んでいただくためには、もっと簡単に使える、効果的なものはないかということでお話が来て、私達がコーディネートすることになりました。
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1番初めに大事なのは夢があること。でも、こんなに多くの方の夢を実現するわけですから、夢を共有できなくちゃいけませんね。そこで、やはり組織を動かすには、組織のトップの夢が1つにならなければ駄目だということでトップ会談を開きました。私も、ご一緒させていただきました。お2方とも共通してらっしゃいました。森田社長の場合は、合成洗剤から自然派の石鹸へ。比嘉教授の場合、農薬から微生物、化学物質から天然素材へと、大きな転換をされた。その後、たくさんの苦労をされたということが共通項。森田社長が、「比嘉先生もご苦労なさいましたでしょう」と涙を浮かべられるシーンがあったり、比嘉先生もにっこりと笑いながらも、涙を浮かべられるシーンがあって、私も御一緒していて感動しました。
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ちょうどこの対談の時に、お2人の気持ちが1つになり、試作品もでき上がったので、
工場見学をしました。瀬戸内海環境会議とシャボン玉石鹸が一緒に作りましたサンプルのシャボン玉EM石鹸をさっそく、ちょっと試してみました。比嘉教授が、「池本さんも舐めてみなさい」とおっしゃって、「えっ」、初めてなんですけど、舐めてみました。甘いんですね。「これまでいろいろな手作りの上手なEM石鹸を試してみたけど、今回の出来上がりというのは300点満点だ」とおっしゃっていただいて、シャボン玉の森田社長も、私達もとても嬉しかった。
ということで、夢が統一されました。でもやはり何があってもやり抜くと信じることが大事ですので、次に、相互理解を深めるために視察をしていただきました。1つは、元々の火付け役であるクリーニング業界の方たちが、どうしてこんなふうなものを作られたか、どんなふうに作り上げられたかというのをシャボン玉石けんさん、そして比嘉先生に、ご覧いただいたんですけれども、シャボン玉石けんさんがびっくりしてらっしゃいました。
もう1つは、先ほど、村瀬の方からご紹介した海苔業者の方、「こうやって、産業に生かされ、自然がきれいになっていくのなら、今まで石鹸は美しい水を守るために、祈りを込めて作っていたけれども、その先があるんだね」と、随分驚かれました。水質の維持から浄化や生物の復活へと、汚染源が浄化源になると自信を持っていただきました。
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そして、もう1つは、これが一般消費者や、行政の方にどのように受け入れられているんだろうかということをご覧いただきました。この視察を通して、シャボン玉石けんの皆さんがEM語を理解して下さったような気がしました。
しかし、企業ですから、「いいんですよ。」という個人的な感動では駄目なんです。「これなら大丈夫」と社会に発信できるようなデータが必要だということで、モニターをいたしました。
元々、シャボン玉石けんさんのファンがいらっしゃいますから、その方たちにも協力をしていただき、EM愛好家であり、環境を大切にしてらっしゃる方にもお願いしました。もう1つは、そうしたネットワークに全く関係のない方や関心のない方たちにもテストしていただいて、意見を2,000名分集めました。5割以上が、合成洗剤に比べると、素晴らしい、いい。そして、4割の方が、合成洗剤と比較して遜色はない、つまり、9割ぐらいの方が、大丈夫っておっしゃって下さったので、勇気を持って、行動に移すことができました。
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そして、いよいよ今年の春、シャボン玉EM石鹸として発売されました。初めて皆さんのお手元に届けた時、私もちょうど販売する会場におりましたが、すごかったです。まさに、「飛ぶように売れました」と、ニュースキャスターなら表現すると思います。3月から10月までの8ヶ月の間に、固形石鹸、化粧用が43万個、台所用18万個、粉石鹸12万個が出荷されました。でも、私達は、売れた、儲かったという通常の考え方ではなく、これだけの数、これだけの人たちが、環境に対する意識をお持ちいただいた、環境意識が向上した。そして環境が改善されたと考えましょうと、シャボン玉石鹸さんとお話をしました。私達のEM語が、産業界の言葉に置き換えられて、一般の方に届いたと言えると思います。
このように、夢を持って、信じて、勇気を持って行動して、このシャボン玉石鹸は商品として、世の中に出たんですが、それからの進化がすごかったんです。
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石鹸というのは洗うものです。EMによって、「洗う」プラスアルファーが加わったんですが、「どうしてこんなに効果があるんだろう?」ということで、いろんな方から多様性のある新素材として注目されることになったんです。
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それがどのような影響を及ぼしたかというと、1つは、行政の方たち、北九州市であるとか、日本下水道協会などは下水道の日に、市民の皆さんに記念品として配布しました。常日頃使っている洗顔料や台所の洗剤もこんな形で、地球や自然を守るという意識で使いましょうと、アピールして下さいました。ISOの14001などを取得して、「私達は、環境貢献企業です」とおっしゃる企業が、大切な顧客に合成洗剤の粗品をお配りになったりしているので、「恐れ入ります。私達、第3者の目として、ISOの14001をお取りになったような企業は、一挙手一投足の中に環境への配慮が必要ではないでしょうか?」問いかけ、このシャボン玉石けんによる環境意識向上メッセージの御提案をいたしました。新聞社であるとか、銀行であるとか、いろいろなところから、粗品に使いたいとのお申し入れがありました。
さらに、先ほども多様性の新素材と申し上げましたけれども、大学から研究してみたいとか、それから家電メーカーの研究所から、粉石けん対応の洗濯機の研究をしたいとか、いろんなお声が出てきました。こうして、私達の予想を超えるような波及効果がありました。さらに、もっと多くの方に伝えるために、来年の3月には、シャボン玉石けんの森田社長が、2冊目の、自然流石鹸読本を出版、文字で伝えるメッセージを出すことになりました。文字だけではなく、映像でも伝えたいということで、環境への影響、評価、そういった試験の映像、ビデオやCDなどでもお届けするということも、今始まろうとしています。
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そして、各業界でも、新商品の開発が進んでおります。例えば、ペットの大好きな人たちにも伝わるようなペット用のパッケージや表現での商品を作りたいというお声も入っています。環境への関心が高い方たちの声が、シャボン玉石鹸、EM石鹸というものを通じて、いろんな方に今、届いております。時代が応援してくれるかの如く、企業が存続をするための必要な条件の中に、環境への対応、社会的責任をしっかり発信しようというということがあります。環境省であるとか、ヨーロッパなどでは有害化学物質の総量を、きちんと明示しなければいけないとか、「有害物質にはシールを貼りなさい、ドクロマークを貼りなさい」なんていうような声も出ています。まさに、追い風。私達を応援してくれるという形になっています。
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特に、1人1人の声ではなくて、第3者の声をきちんと反映して、企業の姿勢をより多くの人に伝えるというようなことも始まっております。新聞記事にはいろいろ取り上げられていますが、TOYOTAは、「もうISOはいらない」と言っています。それよりも自分たちはどうやって形に表すか、伝えるかということに注目しているようです。先ほどもちょっとご紹介しましたけれども、ペットに優しいシャンプーのモニターを募集しようとか、いろんな形で今、広がっています。
本当の意味で、資源の循環型社会を築くには、自然から学んだ新しいシステムが必要であるということをいろんな形でいろんな人が理解してくださったような気がします。これまで、行政だけでも企業だけでも市民だけでもできなかったこと、それが、お互いに認め合い、共に作り上げることによって可能になりました。
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かつては誰かが我慢しなくちゃいけない「一方よし」だったんですが、私達のNPOは「双方よし」でみんなが我慢しないで幸せになるようにとエールを送り、知恵のコーディネートをしています。私達がここまで来ることができたのは、微生物、EMの教えからです。EM語を「理解する」から、「体現する」という形に、さらに、環境や自然ということに関心のない方にもEM型の生き方をしていただくという提案を私達はし続けたいと思います。これからも、いろいろな形で未来を創造する知恵の集団、ラーニングオーガニゼーションとして、新しい形のNPOの活動を続けたいと思います。
今回の私達の活動が皆様のこれからの参考になりますように、心から祈り締めくくらせていただきます。『未来は予測するものではありません。創造するものです。』素晴らしい未来を皆様とご一緒に創り続けたいと思います。どうもありがとうございました。
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