EMフェスタ2004
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国際EM事例発表
2004.11.14
■EMによるスラム問題の解決
ジョセフ・ワニョイケ・N/Joseph Wanyoike Njoroge
アフリカ児童教育基金の会
アフリカ児童教育基金の会ケニア所属,EMプロジェクトコーディネータ
私の名前はジョセフ・ワニョイケです。今日、このようにして皆様の前でEMについてお話できることは、とても嬉しいことです。
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ケニアは、熱帯地域に属している国です。自然に恵まれたところです。私達の国には、数多くの野生生物が生息しております。例えばこのようなシマウマです。
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サイもおります。象もおります。そして、また美しい湖があります。ピンク色に見えるのはフラミンゴです。
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私の国、ケニアにおきましては、まだまだEMの導入というものは急速に進んでおりません。しかしEMは、私達の国におきましても、食糧事情の改善に大きな役割を果しております。
ケニアには数多くの川があり、また大きな湖も有しております。人口は2000年の時点で数字で3,000万人を超えております。
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そして、産業分野でも様々な進歩や発展が見られるようになりました。特に農業、分けても花卉栽培が盛んです。またさらに、漁業も盛んであり、輸送も大事な産業です。そして2003年におきます数字を見ますと、国の体制が変わり外国資本の投資というものがより活発になっているということが見てとれます。
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EMがケニアに導入されたのは2000年でした。その後数多くの分野で導入、あるいは利用が進んできております。そして今、アフリカ児童教育基金の会を通しまして、EMの情報がアフリカ全体へと広まりつつあるところです。
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しかしながら、私どもの組織のみがEMの普及に努めているわけではありません。他からも協力を得ております。その中にはユニセフを始め、その他数多くの産業、分野も含めていろいろな組織が協力をしてくれております。
さて、EMの利用が進んできているケニアですけれども、分けても、キベラスラム街におきまして、効果を発揮しつつあります。これについては、実は昨年も発表いたしました。しかし、今回はそれに加えまして、さらに、その利用状況、あるいは効果がどのように表れてきているかを皆様に紹介したいと思っております。
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その他にも、ナイロビのダム、花卉栽培、なめし革工業、あるいはスイミングプールなど、いろいろな利用が進んでいるという状況をお伝えしたいと思っております。
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EMはいろいろな利用が考えられておりますし、また可能性を秘めております。その中で大事なことは、今現在あるような生態系、あるいはその他のいろいろな状況を含めた生態系との整合性があるということ。これが最もEMの特徴とするところであり、また導入されている大きな理由の1つでもあります。
ではケニアにおけるEMの利用状況というものはどうなっているのでしょうか?またその効果はどのようなところに表れているのでしょうか?
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これからキベラスラム街についてお話します。ケニアにおきましても、最も大きなサイズのスラム街の1つであります。その地域は、235haにもなっており、中央アフリカ全体を見ましても最も大きなスラム街であると言われております。
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このように、衛生状況は非常に劣悪で、悪臭が漂っております。そして、ナイロビにありますこのキベラスラムは、235haの中に80万人もの人が住んでおります。それはナイロビの人口の割合に大きな位置を占めております。一方ナイロビの人口は約250万人となっています。
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キベラスラムがスタートしたのは、1960年代と言われておりますけれども、その頃のケニアは、独立運動が盛んな時期でした。キベラスラム街におけるこのプロジェクトというものが今実際に実行されつつあるわけですけれども、1番大きな関心事は、やはりその環境、保健の改善です。
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キベラスラムが定着されてきた背景には、やはり近隣諸国から他民族の流入、そして地方の人達が都市に向かって流入してきたことに始まっております。
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そして、このようないわゆる「シャンティ」と呼ばれている掘っ立て小屋が次々に建てられました。例えば近隣のスーダンから来た「ニュービアン」と呼ばれている人達も含めた、いろいろな部族の人たちがスラム街に住んでおります。
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この地域には、このように簡略な、布等をたれ下げたような程度のトイレが数多くあります。これが殆どのトイレの状況で、「ハンギングトイレ」と呼ばれております。その中に入ると、そのトイレ自体が非常に不安定な状況にあることが知られております。
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これはもう満杯状態に近いですね。非常に劣悪な衛生状況をかもし出しています。
さらにもっと悪い状況では、例えばビニール袋などに排泄物を入れて、それをなるべく自分のところよりは遠くに飛ばそうということで投げ捨てています。それを「フライングトイレ」と呼んでおります。各地にこのような排泄物の山ができております。悪臭が漂っており、蝿蚊の住処になっております。
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すなわちこのキベラスラム街は、もう誰もそこには住みたくない、といわれている劣悪な状況にあったわけです。
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スラムの近くには、ナイロビダムがあります。
これは、かつては非常にきれいな水質を誇っていたわけですけれども、過去25年間の間にこのように汚染が進みました。1つの原因は近隣にスラム街があるということ。あるいは、いろいろな人がそこを訪れるということもあります。ダムは現在、悪臭が漂う劣悪な環境にあります。しかし近隣の人々は、この非常に水質の悪い水を飲料水として使っている状況にあります。
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私達の活動の大きなものの1つに、水質汚染の進んだダムに生えているホテイアオイを撤去する作業があります。それを撤去して、コンポストを作るという活動を行なっています。
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ナイロビダムの近くには、刑務所があるんですけれども、左側、その写真の上の方、ここで働いている人達は実は受刑者です。彼らもまたこのような活動に従事しております。彼らに仕事を与えているのです。それと同時に、刑務所を出た時に、社会復帰できるような道筋をも作っているわけです。もちろんまだ悪臭がすることもありますけれども、今現在は改善されつつあります。
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さて、ナイロビの郡の協議会がその水質の検査をしたことがあります。その結果、BOD、それからCODの数値がEM処理の前とその後では、かなり違っていることは見て取れると思います。
2003年に民間「ナイロビダム甦生活動推進基金」というものが設立されました。また、それ以外にも個人的な企業などがこの趣旨に賛同して活動を続けております。私達は、その他にも、「ナイロビダムの友人達」というグループを作ったり、行政を含めた各グループが活発に活動しているところです。
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ここに塩尻さんの写真が写っております。アフリカ児童教育基金の塩尻氏です。この写真は、この組織の設立を祝う式典でのことです。またさらに他にもユニセフなども協力してくれております。
これまで私達は水質の向上を目的とする汚水の処理をやってきております。そして私達は、国の内外の人たちとの協力体制というものを確立していっております。
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ここで見ていただいているのは、ホテイアオイが撤去された後、堆肥を作るための作業状況です。
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ここで皆様に見ていただいたのがスラムの状況ですけれども、私達は今、新しいプロジェクトを立ち上げております。これは私達の大統領の指揮の下に、住宅をスラム街の人に提供しようという活動をしているわけです。
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それはまたその地域の人達をも含めた草の根運動から始まった活動であります。そして、所有権なども与えられるようになりました。住居、住宅というものが、住民達に開放されることになっております。
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このような活動だけではなくて、EMは花卉栽培にも利用されております。ケニアは、いわゆる切花の輸出国としても、世界的にも最大の国です。そして、EM技術が導入されて、その花卉栽培も効率が非常に高まりました。私がEMを花卉栽培にとり入れた当時は化学肥料の全盛期でEM導入に対する大きな抵抗がありました。しかしながら、その中でも花卉栽培にEMを利用した業者が、たまたま世界的にも最高の品質の切花を生産したということで表彰を受けました。その結果、当初は、EMを使っていることを明らかにしなかったわけですけれども、その後はその情報を入手した人たちが競ってEMを使うようになりました。
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EM活性液やボカシが栽培や排水装置に使われ、EM5(EMストチュウ)が葉面散布に使用されています。
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EMはいろいろな注目を集める存在になっております。すなわち、比較的短い期間、例えば20日間程度の使用でも結果を出すことができるからです。つまり20日間使用することで収穫量が11%増加することが、花卉栽培の中でも有効性が示されました。そしてそれが花卉栽培農家にとっても非常に大きな魅力となって、EMの利用が進んでいったわけです。
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汚水処理にもEMが利用されております。私達の国には25ヵ所の汚水処理施設があります。メルーという地域で実験が行なわれました。水質検査の結果、CODが非常に下がってきたわけです。ときには、そのCODが100倍にも下がるということがありました。ですから、非常に驚くべき結果を出したわけです。
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そして、またさらにEMを使うことによって、大きなコストの削減にも繋がってきました。かなり短い期間ではありましたけれども、明確な結果を出すことができたわけです。
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EMは、なめし革工業にも利用されております。当初、なめし革工業におきましては、かなり多くの工場廃水が出ることが問題となっておりました。そのために、例えば廃水の前処理、それの中には均一化、沈殿物の処理、あるいは汚泥の処理、曝気等が必要でした。
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EMが利用されるようになりますと、そのような段階を省略することができるようになってきたわけです。つまり、例えば均一化は必要ですけれども、その後沈殿の過程を通ってすぐに曝気処理まで持っていくことができるのです。
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地域の協議会によりますと、EMは素晴らしい結果を残したということが言われております。そして、EMを使うことによって、悪臭が改善されました。例えば、前処理、汚泥の処理等全ての処理が、簡略化されることになりました。ですから、このなめし革工場におきましても、こういう排水の工場廃水というものがより簡単に低コストでできるようになったわけです。
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その中でも、廃水中のクロム濃度が以前は高かったのですが低くなりました。この表から数値が確認できるものと思います。もう殆ど確認できない程度にまで下がりました。ですから、これまではその数字を半分に下げるのに高い費用が使われていたのですが、このように、EMが非常に有効だということがわかりました。私達は、そういうEMの導入を助けることができるようになりました。
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曝気用の貯水池を今見ていただいております。これが、サンプルをとった時の写真です。
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なめし革工業における利用だけではなくて、水泳プールにおいてもEMは利用されております。ケニアでは水処理には塩素しか許可されていませんでした。しかしながら、プールにおきましてもEMが利用されるようになって、それが大きな驚きをもって受け入れられることになりました。例えば大腸菌のレベルですけれども、この大腸菌が600からもう殆ど確認できない、ゼロに近い状況まで改善されたわけです。
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これは、テンリ水泳プールという、ケニアにあるプールの一例です。実はそのスイミングプールに使われている水は、近くの川から引かれた水でした。ですから、政府もまたこのEM技術の効率、効果というものを大きく認めております。そして、私達もまたこの支援ができることをとても嬉しく思います。
ご清聴ありがとうございました。
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