EMフェスタ2004
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2004.11.14
■循環型社会における環境ビジネス
新城 博(しんじょう ひろし)/Hiroshi Shinjo
株式会社 トリム 代表取締役
昭和25年12月沖縄県具志頭村生
沖縄県立那覇高等学校卒業後、沖縄エーザイ入社
昭和48年 現(株)トリムの前身シンキョウ商事を創業
昭和48年(資)ヘルス商事沖縄を設立 代表社員となる
昭和54年(株)トリムを設立 代表取締役就任
昭和63年(株)トリムフーズ設立 代表取締役就任
平成6年 (資)ヘルス商事沖縄を現(株)トリムと併合し現在に至る
株式会社トリムの新城と申します。短い時間ではありますけれども、宜しくお願いします。それと併せまして、少しだけ、会社のPRになろうかと思いますけれども、12分ほど映像を見て頂いた後、少しだけコメントして、EM研究機構 研究員の植田さんに、EMとスーパーソルとのコラボレーションで出来たEMグラストーンの件を発表いただきたいと思っております。
私も3回ほどこのフェスタに来させていただきましたけれども、循環型社会と最近言われる中で、まさに20数年前から、循環型社会の形成に向かって、EM研究機構さんが頑張っていたということに対しては、本当に敬意を表したいと思っております。ぜひ、一緒に沖縄発の循環型社会を形成していきたいという思いでいっぱいです。
ビデオ映像
ストリーミングファイル
(400Kbps)
我々は環境関連で、廃ガラス再資源化プラントを作っております。去年からEM研究機構さんとコラボレーションして、新しい素材としてかなり有望な出口が見えるようになってきて非常に良かったなあと思います。ましてや、EM研究機構さんの場合は、全世界にネットワークを持っているのと、本土においても、かなり定着している中で、一緒に沖縄発の流れが作れたらなあという思いです。
それと、11月の3日に実は展示会視察のために上海に行って来ました。そこの会場に共同で出店し、EMのコーナーもありました。話には聞いていたのですが、中国においてもかなりEMが普及しているなあということで、正直言ってびっくりしました。
この出来上がったEMグラストーンをどういうような形で、普及していくかという思いと期待感をいっぱい担いで帰ってまいりました。ぜひ、幅広い普及活動を一緒になって頑張っていきたいと思っております。
それでは、EM研究機構の植田研究員に発表していただきたいと思います。
2004.11.14
■EMグラストーンのご紹介
植田 悦史(ウエダ エツジ)
EM研究機構
1976年 兵庫県芦屋市生まれ
1999年3月 琉球大学農学部卒業
2001年3月 琉球大学大学院農学研究科卒業
同年4月 株式会社EM研究機構入社
現在 株式会社EM研究機構勤務
この度、EMグラストーンの開発を担当させていただきました株式会社EM研究機構の植田と申します。宜しくお願い致します。
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早速ですが、EMグラストーンの紹介を始めさせていただきたいと思います。EMグラストーンは、株式会社トリムと株式会社EM研究機構により共同開発された水処理用の資材です。また、平成14年度補正沖縄産学官共同研究推進事業に採択されたことで、今回の実用化に至りました。水処理資材として開発したものですけれども、本大会の農業分科会において、マルチなどへの応用も可能ということで、今はさらなる技術開発をいたしている次第です。
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技術背景といたしまして、近年、水質汚濁、畜産排水などによる汚濁が目立つようになってきています。この原因は、水質増加能力を高めるために、理化学的な処理に終始し、本来の生物による浄化作用を軽視してきたためだと考えています。一方で、水環境は絶えず変動しているため、研究を行ってから対策を講じるのでは問題解決に繋がらず、汚染が一層複雑化しているのが現状と言えます。
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このような背景もあり、水質浄化能力の適用幅が広い資材の開発が求められています。そして、水質浄化資材として実用化するのに課題として挙げられるのが、まず効果があること。これはもちろんのことなんですが、1度使ってすぐに使えなくなるのは問題があり、効果が長く続くこと、持続性が必要となります。また、環境中で使用するためには安全であることが証明されている必要があります。
一方で、環境水の浄化には、ボランティアの方々に使っていただくことになりますので、安価であることもやはり重要と言えます。これらの課題を踏まえて、今回EMグラストーンの開発をさせていただきました。
EMグラストーンは、先ほど映像に流れていました株式会社トリムのスーパーソルをベースに、より高い水質浄化能力を発現するように改良を行っています。
開発のポイントといたしましては、素材の改質を行うこと。また、有用微生物を担持させる。有用微生物というのはもちろんEMのことです。
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また、EM技術に期待される効果のひとつは、生物親和性です。他の効果につきましては、いろいろな技術がございましてそれにより解決しますが、この生物親和性というのは、EMが作用してのみ初めて出る効果として私どもは捉えています。スライドにはご紹介までにEM中の光合成細菌の電顕写真の方を示しております。
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開発の現状、概略についてご説明いたします。このスライドは、素材の改質について説明したものです。生物への影響を調査するため、スーパーソル(素材)を粉末にしたものにコマツナを播種しました。この結果、種子は腐敗し、悪臭が発生しました。ちょっと分かりにくいかもしれないんですが、中心付近に種子が腐敗する様子が確認できると思います。
それに対し、EMセラミックスを応用し、素材の改質を行った結果、腐敗を抑制し、また発生する菌は発酵菌が主体となりました。
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資材自体の改質が行われたことで、有用な生物親和性を得ることは可能になりましたが、水質浄化資材としての機能性をより向上させるために、資材中にEMを担持させました。この表をご覧ください。全細孔体積は、左の方にあるものなんですけど、穴の割合のことですね。この資材中にどのぐらい穴が開いているかということなんです。一般の水質浄化資材としてゼオライトと比較しました。EMグラストーンは0.698、ゼオライトに対して、1.7倍以上の穴の割合があります。
その隣、累積細孔容積とあります。こちらの方は、穴のサイズのことになります。オレンジ色に示されている部分は、微生物の生育に適したサイズと言えます。青色はそれより小さいものです。ご理解いただくために、畳で表現しますと、オレンジ色は、50畳から5畳ぐらいの環境です。青色のところは5畳以下のサイズで、人間にとってどちらが快適かというのはわかっていただけるかと思います。
EMグラストーンは、微生物の住みやすい資材。50から10畳の間にありまして、ゼオライトの方はそれよりも小さく、微生物が住みつきにくい資材であることがわかります。
次に、EMの担持について説明したいと思います。EMを担持させるメリットというのは、効果の発現の早さです。EM1号よりEM活性液をご活用いただいていると思うんですが、これは微生物の多さなどによって、また活性化されているということで、効果の発現が早いんですけども、それと同じようにお考えいただければいいと思います。
EMを中まで担持させることで雑菌の汚染を抑制する働きもあります。さらに、EMによって処理されることで、表面積が滑らかになり、他の微生物や原生動物の休憩場としても最適な環境が出来上がります。
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こちらはEMグラストーンの表面を電子顕微鏡により撮影したものです。左端にありますように、非常に多彩な孔隙があることがわかります。また、ちょっとわかりにくいんですけれども、右写真の赤丸の部分に、微生物が担持されている様子が写し出されています。これらの2つの方法で改良を行いました結果、EMや他の有用微生物が発生しやすい資材として、EMグラストーンが完成いたしました。
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その効果を確認するために、種々の試験を行ってまいりましたが、ここでは代表的な実験方法をご紹介したいと思います。これは、「米ぬか試験」と申します。私どもEM研究機構で実験を行っているもので、生態系影響評価、どのように作用するか、どの生物が出るかというものを、米ぬかを水に入れることで、評価する手法になります。サンプルをこちらに入れていただきますと、そのサンプルの影響も確認することができます。
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試験の結果についてご報告いたします。最初の写真は、米ぬかだけを入れた処理区の60日目の様子ですが、見た目にはあまり変化が見られませんでした。
次の写真は、既存のスーパーソルを添加した処理区の様子です。米ぬかが分解されている様子は確認できましたが、目立った変化は出ませんでした。最後に、今回開発されたEMグラストーンを添加した処理区の様子です。藻類が発生し、生物相が豊かであることが見た目からもご理解いただけると思います。
また、この米ぬか試験で使用した資材を取り出しまして、その表面を見ますと、この写真のように、緑色になっている様子がうかがえます。
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そしてこれを破砕しまして、顕微鏡写真により中を見ましたときに、緑色のフロックが確認されました。さらにそれを破砕いたしまして、顕微鏡で観察しましたところ、藻類の塊であることを確認いたしました。また、ここでは省略していますが、これらの生物は、条件が整っている場合では3日ほどで活性化されることが明らかになっています。
さらに他の様々な研究を行ってきたんですけれども、この結果EMグラストーンは、非常に水処理能力の高い資材であることがわかりました。さらに試験の結果、EMグラストーンを使用した系では、このような作用機構があることがわかっています。
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この図解は、淡水域におけるEMの効果を簡単に示したものです。環境中での作用は、ここまで単純ではありませんが、これらの系が存在していることが試験結果から示されています。
特に水質浄化能力のキーワードとして考えているのが藻類です。非常にいろんな藻類が存在しておりまして、その競争の中で有用な藻類が有害藻類に打ち勝つ必要があり、そうすることで水環境が安定化していきます。
EM活性液は、研究の結果、藻類の生長を促進する効果がわかっているんですけれども、EMグラストーンは、特に、クロレラなどの有用な微小藻類を誘導するという試験結果が出ています。また併せて原生動物が3日ほどで活性化されますので、その結果、後生動物の餌となり、最終的には魚類、高次捕食者の増殖を促進すると考えています。
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以上の結果をまとめますと、これまで株式会社トリムで製造されてきたスーパーソルは、軽量で、多孔質であり、様々な活用が可能と言えました。ただし、生物親和性が弱いという弱点がありました。そこでスーパーソルにEM技術を応用することで、高い生物親和性を持つ浄化資材が生まれて、それが、EMグラストーンと言えます。このことによって、スーパーソルの水質浄化能力は飛躍的に向上したことになります。
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EMグラストーンの水質浄化資材としての適合性についてですが、最初にご説明した課題をどのようにクリアしていったかということをご説明いたします。効果があることにつきましては、EM技術を応用することで、高い水質浄化能力が得られました。また、効果が長く続くことにつきましては、それ自体の資材としても効果が長く続くのですが、EM活性液を漬け込んでいただいたり、どんどんメンテナンスに使っていただくことで、効果の持続性が保たれます。
安全であることにつきましては、日本食品分析センターの方で安全性を確認しておりますので、安心してご活用していただけます。
安価であることにつきましては、既製品を改質した資材で、新しい設備などに全然投資しないでも開発ができますので、非常に安くご提供できます。
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使用上のポイントです。先ほどからEM活性液との併用という話を申し上げてるんですが、EM活性液と一緒にご活用いただくことで多様な生物が非常に早いスピードで発生することが確認されています。ですので、この資材を例えば河川などであれば、沈めていただきどんどんとEM活性液を流していただくというのが非常に効果的ではないかと考えています。ただ、実際に施行する場合は、非常に軽く水には沈むようには作られてるんですが、比重は少し軽いものなので、固定していただく必要があります。さらに、規模の小さな環境では、急激にアルカリが溶出したり、微生物が大量に活性化してしまって水質が急激に変化することがございますので、そのような場合は少量でご活用下さい。
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水質浄化におけるEMの効果なんですけれども、こちらの方は今現在わかっているEMまたはEMグラストーンの研究の概略について説明させていただきます。汚染物質混在下における生物活性効果というものは、EM自体は元々耐性がございますので、農薬や合成洗剤などが入っている環境であってもEM活性液などをご活用いただくことで、存在し続けるんですけれども、環境水中にある他の生物を活性化する効果が得られます。汚濁性有機物の分解促進効果といたしましては、脂肪酸であったり、様々なものが環境水中にありますので、そういったものが分解をしてくれる。また、でんぷんなどを使った実験が環境教育などで使われていまして、そういった効果は非常に得られます。
透視度改善効果とあります。こちらは先ほど藻類が発生するという話をさせていただいたんですけれども、藻類の方が発生して固定化されますと、非常に透視度が改善いたします。ただし、これは有害藻類であってはなりません。また、藻類が発生すると、酸素が供給されることになりますので、底質の活性化にもつながり、ヘドロ分解作用なども得られることがわかっております。
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最後になりますが、本件に関する商品販売などに関するお問い合わせは、我々株式会社EM研究機構の方にいただければと思います。また、この資材を開発するにあたり、ご指導いただきました比嘉照夫教授、昼夜を問わず開発にあたったスタッフ、並びに関係者の皆様に対し、この席をお借りして御礼申し上げたく思います。以上となります。ご静聴ありがとうございました。
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