EMフェスタ2004
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EMフェスタ2004 専門分科会
遠藤 稔
(えんどう みのる) エコクラブしもべ
プロフィール:
昭和26年8月山梨県身延町生まれ
・身延町議会議員2期8年(内、広域行政組合峡南衛生議会議員1期2年)
・EMエコアドバイザー
・地球環境共生ネットワーク山梨峡南支部役員
・環境省環境モニター
・山梨県地球温暖化防止活動推進員
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遠藤:
どうもみなさん、こんにちは。座ったままで失礼させていただきます。ご紹介がありましたように、東京都の隣り山梨県の、静岡県側に位置しております身延町という日蓮宗の大本山がある町です。大本山、いわゆる総本山で、全国に1,500末寺あります結構大きな宗教の源のところであります。
私たちが、実は昨年の10月から地域の皆さんと力を合わせて環境浄化活動をしていこうということで、「エコクラブしもべ」というものを立ち上げまして、ゆくゆくはNPO法人の取得を目指しているのですが、そういう中で行政とのコラボレーション、いわゆる協力して働くということをモットーにしております。
いろんな問題を各自治体、地域で抱えております、生ゴミの処理の問題もあります。
隣りにいらっしゃいますなんぶ農園隊の鈴木隊長から、私も1年半ほどご指導いただきまして、それをまた別な地域に広げていくということで、エリアとしては山梨県の南の峡南という地域なのですが、非常に山深いところであります。そういう中で環境問題を改善していく中で過疎の問題も脱却して活性化をしていこうということもモットーにしております。
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今回の事例ですが、これは先ほどお話ししました日蓮宗総本山身延山が経営しています。写真は身延山病院です。老人ホーム、特別養護老人ホーム、ケアハウスも抱えているのですが、そこの浄化槽の悪臭対策です。
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これがケアハウスです。全国から、日蓮宗ということでその信者さんの関係者がかなり入所しております。
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これは病院の裏手、ここに浄化槽があるのですが、これは最近建てられました腎臓(人工)透析病棟です。これが老人ホームの一画です。
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今写真で見られたように、三方が囲まれているのですね。そういう中で今回、160人槽と480人槽があるのですが、160人槽の沈殿分離槽から発散する腐敗臭、それは480人槽もそうですが、結構きつい臭気が漂っているということで、三方を囲まれているということもあり、非常に条件は悪かったのですね。
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これはケアハウスなのですが、ここに今あるのは480人槽のずっと大きな槽です。
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これは160人槽ですが、接触曝気でやっています。平成8年に設置されたものです。
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こちらが480人槽です。ご覧のように駐車場を兼ねておりまして、一日駐車している職員の皆さん、あるいは患者さん、関係者が帰る時に、車の窓を開けて少しおかないと乗れないという状況、臭気が車内に入って相当大変な状況でした。特にこのケアハウスの皆さんからは、まともに臭気がくるということで長い間苦情があったということです。
実は管理業者も、今いろいろな、もちろんケミカルな化学的なもので臭気抑制をしていたのですが、限界があるということで、町の環境課を通して私たちの方に「何とかしてくれないか」というお話がありました。
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投入対象浄化槽なのですが、160人槽で、計画量が1日当たり20トンです。実際の流入量が11トンと半分近いということで、非常に余裕がある槽ですから、意外と早く結果が出るのかなという考えで取組んでまいりました。処理方式は「沈殿分離接触曝気」というシステムです。大体同じだと思うのですが、流入BODが350ppm、放流BODが20ppmです。
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このように流入したのが原水ポンプ槽、そして沈殿分離第1槽、沈殿分離第2槽、接触曝気第1、第2槽、沈殿槽、消毒槽、そして放流ということで、ここにこの沈殿分離の第1、第2槽にEMを投入していきました。これはEM研究機構の片寄研究員のご指導をいただきながらさせていただきました。
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これが沈殿分離槽のEM活性液投入前です。皆さんご存知のように、病院といいますと、抗ガン剤、あるいは先ほど病棟がありましたけれど、腎臓透析、結構厳しい、バクテリアに負荷を与える物質、薬品を使っております。そういうものがし尿を通してこの中に入るわけですが、特に糖尿病の患者さんも多いということで、独特なし尿が入るから、病院の浄化槽というのは非常にバクテリアに負荷を与えるということで、大変な状況があったと思います。
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活性液を投入しています。非常にいい活性液だという自負をしております。実は私たちは活性液、これは隣りにいらっしゃいます鈴木隊長のご指導をいただく中で、まずいい水をベースにしていくということで、実は下部、合併して今は身延町になったのですが、下部というのはお分かりの方もいらっしゃると思うのですが、武田信玄公の隠し湯と言われている、あるいは金山があった土地で鉱泉がわき出ているのですね。非常に酸化還元電位の低い、いわゆるパワーのある水ということで、その水をベースにしてEMの活性液を作っております。
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これはシンプルなタンクなのですが、もちろんリサイクルのタンクを活用しまして、ここに点滴投入をしているところです。
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これは点滴装置です。金魚の水槽へエアを送り込む装置で、210円の装置でございます。それを簡易的にホースを引きまして、ちょうどここで点滴速度のいろいろな調整ができますから、ここで調整をしながらマンホールの蓋を開けて原水から点滴をしているところです。
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投入方法なのですが、今の写真のように原水ピットへ点滴ですね。これは、大体浄化槽の場合ですと、3,000分の1ですが、やはり病院ということで非常に負荷がかかるものが流れてきていますので2,000分の1で投入しております。ですから、11トン流入しますから、1日約6リットルの活性液を流しております。30日で月に180リットルということになります。
それから、いわゆるバッチ投入ですが、沈殿分離第1、2槽へバッチ投入ということで、これも100分の1。この量は段階的に減少していくのですが、週に300リットルという計算になります。週に2回150リットルずつバッチ投入をしてきました。今年の8月からやっています。
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効果の出現ということでこのようにやってきまして、2カ月目、本当に臭いが抑制がされたということで、関係者の皆さんはびっくりしていました。3カ月目からはバッチ投入は終了して、点滴投入のみでやっております。
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実はこのように放流先に川があります。こちら側が富士川です。これがその主流の波木井川というところですけれど、ここへ流れております。
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少し曇っているときで見づらいのですが、これが富士川です。奥が病院です。ケアハウスが見えますけれど、そこから流れてきています。
実は私たちは比嘉教授がおっしゃるように、要するに腐敗悪臭、いわゆる汚染源を浄化源にしていくことで、浄化槽あるいは終末処理場を、本当に生きた水が流れるところにして、河川の生態系を元に戻していこうということを基本に考えております。
最後になりますが、これから目指していく行政とのコラボレーション、これを大事にしていきながら、やはりダイナミックに地域の環境を改善していく。そういう中で活性化ができるのではないかという確信をしております。
生ゴミの処理もしておりますが、毎日毎日が楽しい1日で終わってしまう。本当にこれからも頑張っていきたいと思います。以上です。
司会:
遠藤さん、どうもありがとうございました。遠藤さんの発表は、浄化槽という、EM関係では水の浄化で対象となるものなのですが、今のスライドの中で装置等を見ていかが思われたでしょうか。タンクや、例えば点滴投入等も簡単なもので造られています。それと活性液を点滴で入れるのと同時に、バッチで週300リットル入れたりということも併用しています。こういった形で特に難しいことはやっていないのですが、2カ月目ぐらいからその効果が出始めて、3カ月目ぐらいからは点滴だけで効果が持続できているという、結構早い効果がみられた事例であったと思います。
では、私の方から2つ質問をさせていただきたいと思います。1つ目は、EMをやるのにいくらぐらいかかるのかというお話をよく受けるのですが、高いものなのか、安いものなのか金額がでていないと感覚的に分かりにくいものです。活性液の単価として、遠藤さんのところでは1リットルあたりでいくらぐらいになりますでしょうか。
遠藤:
そうですね、これは南部農援隊とカルテルを結んでおりますので、一応、普通活性液1リットルあたり250円ぐらいの形で皆さんにお分けしているのですが、このように大量になりますと当然そういう金額では無理ですから、差し当たり1リットル200円、来年からは年間契約をするということで1リットル150円ということになります。これは作り方にもよると思うのですが、実は私たちはこのベースの水にこだわっておりまして、下部温泉の鉱泉、これもいくつかあるのですが、最高の、レベルの高いものを運んできて作っております。
司会:
ありがとうございます。1リットルあたり200円とか150円と、例えは違いますがガソリンの感覚で考えると少し高いのではないかと感じられるかもしれませんが、これはものによって全然違いまして、1リットルあたり10円とか、そういうものもあります。遠藤さんのところでは質を重視したということです。投入量も1日6リットルとか、週300リットルとか比較的手軽に作れる少量なので、1リットルあたりに換算すると大体200円ぐらいというお話でした。
2つ目の質問ですが、期待した効果が出てきた、その境というのは一体どこだったのだろうか、今から思えばもしかしたらここが効果が出てきた境だったのではないかと思われるところをお聞きしたいのですが。
遠藤:
そうですね、やはり片寄研究員のご指導をいただく中で、原水ピットへの点滴、これは基本ですね。そしてバッチ投入へ、100分の1ということで思いっきり投入していくと。早くEMにそこへ住み着いてもらうということを基本にしております。
司会:
思いっきりというのは、例えば1トンとか2トンを考えられる方もいらっしゃると思いますが、ここでは300リットルを思いっきり入れられたということですか。
遠藤:
そういうことですね。150リットルを2回ということです。実は10月から、今度は480人槽をやっていまして、そこへは点滴投入500リットル。流量調整槽へは、こちらは最初は160人槽は沈殿槽でしたけれども、480人槽も、同じようなバッチ投入の量で済むということで、そこももう1カ月以上たちますけれども、もう結果が出てきましたね。ですからそこでいい活性液をドーンと投入するということだと思いますけれどね。
司会:
いい活性液というお言葉が出てきましたが、この辺もキーポイントになるところではないかと思います。今の発表を聞きまして、今すぐ聞きたいという方、1件だけ募りたいと思います。
質問1:
: ちょっと教えてもらいたいのですが、ちょうど放流水が川の方に入ってきますね。そうすると川の生態系が若干変わっているのかどうか、その辺を精査しているのかどうか、その辺を教えていただきたいのですが。
遠藤:
私たちもその辺は一番気にかけているところでありまして、2カ月、8、9、10、3カ月少したっているのですが、特段今のところ、どういう変化があったというのは感じないのですけれど、別なところの浄化槽、30年前に造られたところをEMで浄化していまして、そこは小魚が放流先に非常に増えてきたという結果が出ておりますから、同じことが起きるのではないかと楽しみにしております。