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EMフェスタ2004
専門分科会

コーディネーター
西渕 泰(にしぶち やすし) EM研究機構

パネリスト

浅見 尚徳(アサミ ヒサノリ) EM研究機構 盛岡事務所
石川 三剛(イシカワ ミツヨシ) 琉球大学大学院農学研究科
若杉 康弘(ワカスギ ヤスヒロ) 琉球大学大学院農学研究科
佐野 雄次郎(サノ ユウジロウ) 琉球大学大学院農学研究科
西村 和晃(ニシムラ カズアキ) 琉球大学大学院農学研究科
塩谷 圭子(シオヤ ケイコ) EM研究機構


2004.11.13

司会者:それでは、ただ今より、EM農法分科会を始めさせていただきます。私、本日の進行役を務めさせていただきますEM研究機構西渕と申します。どうぞよろしくお願いいたします。



 本日、EM農法分科会といたしまして、ただ今ステージ上に上がっていただいている比嘉教授の研究室の学生さんを中心に琉球大学からの最新の研究報告、実践報告がございます。
 その後、「タイ国における鳥インフルエンザの発生状況とEMの効果について」ということで、実際に現地を調査してきていただきました獣医師の塩谷さんにも発表をいただきます。


 琉球大学では、比嘉教授のご指導の下、無農薬、無化学肥料、不耕起栽培、連作栽培、さらには、大変な労力である、堆肥作りもしない、このようなことを目標といたしまして、数年前から、学内のビニールハウスを使って、実際に作物を育てる研究・実践を行っております。堆肥を作らないといっても、有機物を使わないわけではなく、発酵資材、または、生の有機物をそのまま活用するといったことです。
 まず、パネリストの5名に発表をいただきます。その後で、一度会場の方々からも、疑問に思った点など質問をいただく時間をとります。何か疑問に思った、これは訊いておきたいということがございましたら、その際に宜しくお願い致します。
 それでは、まず、琉球大学の研究報告から始めます。はじめに、「EM技術による連作不耕起栽培と病害虫及び雑草防除に関する研究」について、浅見さんから発表があります。
 本日の内容の中には、EM活性液を希釈せずに、株元に大量にかけていくような方法ですとか、それから、シュレッダーにかけた紙を土に埋めて、その上に定植する方法ですとか、生ゴミを活性液に浸して土の表面に敷いていく活用法ですとか、これまで言われていた方法とちょっと違うようなやり方という点もあります。このような取り組み方、あるいは試みと結果、どういう形になっているのかということを皆さんもぜひ活用、応用ということで、聞いていただければ幸いです。
 それでは、浅見さん宜しくお願いします。

EMフェスタ2004 専門分科会
EM技術による連作,不耕起栽培と病害虫および雑草防除に関する研究
浅見 尚徳(アサミ ヒサノリ) EM研究機構 盛岡事務所

プロフィール:
1980年   愛知県刈谷市生まれ
2002年3月 琉球大学農学部卒業
2004年3月 琉球大学大学院農学研究科卒業
2004年4月 EM研究機構入社
2004年5月 EM研究機構 盛岡事務所配属


浅見:EM技術による連作不耕起栽培と病害虫及び雑草対策に関する研究。



 ビニールハウスにて、キュウリ、トマトの無農薬連作不耕起栽培を行い、連作障害及び病害虫対策について検討しました。



 実験1では、キュウリの無農薬9連作不耕起栽培を行いました。1から4連作目は、西渕によって行われ、本実験では、5から9連作目を行いました。その結果、9連作を通じて、土壌病害は認められませんでした。



 栽培方法は、灌水では、100倍から500倍希釈のEM活性液を用いました。肥料は、元肥、追肥ともEMボカシ、米ぬか、油粕を用いました。EM活性液とは、水にEM1号を2%、糖蜜を3%入れ、嫌気状態で1〜2週間発酵させたものです。EMボカシは、米ぬか、油粕、魚粉を7:2:1で混合し、EMで2週間以上、嫌気状態で発酵させたものです。



 1作目は、耕起をし、畝立てをしました。その後、刈草を畝の上に敷きました。EMボカシなどの肥料は、表層に施用しました。そして、2作目以降は、不耕起連作栽培を行いました。刈草は随時補充し、また元肥、追肥は不耕起のため、常に表層に施用しました。



 キュウリの7連作目は、土壌病害は発生しませんでしたが、地上部の病害虫対策が不十分となり、ウドンコ病、ベト病、アブラムシなどが発生してしまいました。



 7連作目では栽培後半において、ウドンコ病やベト病、アブラムシが発生しました。



 続いて、キュウリの8連作目では、病害虫対策として、従来のEM活性液に加え、EM蘇生海塩、オリーブオイルを使用し、地上部の病害虫に対する効果について検討しました。EM蘇生海塩とは、EMとEMXで発酵処理し800度で焼き上げた塩で、EMXセラミックスと似た性質を持つものです。



 定植後、10日目のキュウリの様子です。キュウリの株間にレタスを混植しました。



 40日後です。病害虫の発生は認められませんでした。



 ビニールハウスの天窓を開けられなかったため、高温障害となり、新芽が焼けてしまいました。その影響もあり、



 ウドンコ病が発生してしまいました。そのため、その対策として、EM蘇生海塩を3,000倍、50倍希釈のEM活性液の葉面散布を行ったところ、ウドンコ病の防除が可能となりました。



 しかし、ベト病が発生したので、



 罹病葉を除去し、下に敷きました。



 また、アブラムシが発生したので、オリーブオイル500倍、EM活性液500倍希釈液を、葉面散布したところ、



 2日後には黒変し、アブラムシの防除が可能となりました。



 また、萎縮した葉や成長点も、アブラムシが防除されたため、再び正常に成長しました。



 その結果、キュウリの草勢が回復し、再び収穫が可能となりました。



 これは、各処理区の糖度を示したグラフです。慣行栽培、及び減農薬有機栽培と比較し、EM区で高い値を示しました。



 収穫したキュウリは、先細りせず、形のよいものとなりました。



 1平方メートルあたりのミミズ数を表したグラフです。コントロール区の調査は、実験ハウスに隣接し、放置されていた圃場にて行いました。EM区で高い値を示しました。



 敷草を取り除くと、大量のミミズが確認されました。枯れたキュウリを引き抜くと、多くのミミズが絡まっていました。



 続いて、9連作目では、前作よりさらに徹底してEM蘇生海塩、オリーブオイルを使用しました。



 定植28日後のキュウリです。葉が立ち気味で、良好な形状を示しました。



 また、EM蘇生海塩の葉面散布の徹底により、ウドンコ病、ベト病の発生は殆ど認められませんでした。右側は、琉球大学付属農場内の別のビニールハウスにて、水耕により栽培されたキュウリの様子です。下葉が白くなっているのは、ハモグリバエによる食害です。



 1節に2個、着果しました。大きいキュウリを収穫すると、小さい方も肥大しました。



 また、2つ同時に着果するものもみられました。



 これは、各処理区における糖度を示したグラフです。水耕栽培区は、先ほどの別のハウスにて栽培されたキュウリです。EM区が最も高い値を示しました。糖度が4を超えると、十分に甘さを感じます。



 冬場は、アブラムシに対して、オリーブオイルの展着効果が弱まりました。左の写真は、水の様子ですが、冬場のオリーブオイルも似たような状況となりました。そこで、重量比で、オリーブオイル、卵黄、酢を5:1:1で混合し、マヨネーズ状にしたものを作成し、オリーブオイルが250倍希釈となる濃度で葉面散布を行ったところ、アブラムシが乳化液に覆われました。



 散布2日後にはアブラムシが黒変し、防除が可能となりました。



 実験2では、トマトの無農薬7連作不耕起栽培を行いました。栽培方法は、キュウリと同様に行いました。1から4連作目は西渕によって行われ、本実験は、5から7連作目を行いました。その結果、7連作を通じて、土壌病害の発生は認められませんでした。



 しかし、トマトの5連作目では、ウドンコ病、トマトサビダニ、オンシツコナジラミ、ハスモンヨトウなど、地上部の病害虫対策が不十分となりました。



 5連作目は台風による被害のため、栽培を中止しました。



 トマトの6連作目では、病害虫対策として、従来のEM活性液に加え、EM蘇生海塩、オリーブオイルを使用し、前作で問題となった地上部の病害虫に対する効果について検討しました。



 ウドンコ病、疫病が発生しました。これにEM蘇生海塩3,000倍、EM活性液100倍希釈液を葉面散布したところ、



 病気の進行が抑制されました。



 一花房に多くの花がつきました。



 一花房に9個のトマトが着果しました。



 糖度を示したグラフです。慣行栽培区と比較し、EM区で高い値を示しました。



 続いて、トマトの7連作目の栽培を行いました。前作に引き続き、EM蘇生海塩、オリーブオイルを使用し、病害虫に対する効果について検討しました。



 トマトサビダニが発生したので、罹病株に、EM蘇生海塩の葉面散布を徹底したところ、進行が抑制され、再び正常に生育しました。



 葉が細くなるウィルス症状の株が数本見られましたが、周囲に感染することはなく、その罹病株にEM蘇生海塩の葉面散布を徹底したところ、ウィルスがマスクされ、正常に生育しました。



 EM栽培では、病害虫の発生は、殆ど見られませんでした。右は、琉球大学付属農場内の別のビニールハウスにて、水耕により栽培されたトマトです。定期的に農薬散布は行われていましたが、下葉が白いのは、ハモグリバエの食害によるものです。



 EMトマトハウスと水耕栽培ハウスにおけるオンシツコナジラミの数について示したグラフです。オンシツコナジラミの数は、粘着シートに付着したものとしました。水耕栽培区は、調査の20日前に農薬散布が行われていました。EM区が低い値を示し、EM栽培ハウスにおいて、オンシツコナジラミは殆ど確認できませんでした。



 キュウリ9連作、トマト7連作栽培を通じて、連作障害の原因となる土壌病害の発生は認められませんでした。しかし、地上部の病害虫対策が不十分であったため、新たにEM蘇生海塩、オリーブオイルを使用し、キュウリではウドンコ病、ベト病、アブラムシ、トマトではウドンコ病、トマトサビダニ、オンシツコナジラミの防除が可能となりました。



 EMの利用により、ビニールハウスにおけるトマト、キュウリの無農薬連作不耕起栽培が可能となりました。その結果、安全で快適、低コストで高品質で持続可能な農業の展開が示唆されました。以上で発表を終わります。
 (拍手)

司会者:はい。ありがとうございました。短い時間にとてもすごい情報量だったので、皆さん、何倍とか、何を撒いたとかっていうのが確認しにくかったかもしれません。もう1度、大きな栽培方法の確認をいたします。琉球大学の中にビニールハウスがございます。1ハウス当り1アールぐらいです。トマトを作るハウスはもうずっとトマトを作ると決まっております。キュウリを育てるハウスはずっとキュウリを育てる。それから、次から発表がありますけど、他に、ナスですとかピーマン、こういったものを育てるハウスもずっと作物を固定して、沖縄ですと、年間を通してある程度栽培できますので、年間2作、または3作ということで栽培をしております。
 先程冒頭に堆肥を作らない栽培方法と言いましたけれども、見ていただいたように、大学内の雑草管理などをした草を畝の上に敷いていきます。それからEMボカシを散布します。さらにその上からEM活性液を撒きます。
 浅見さん、栽培をされていた時、ボカシですとか、活性液の使用状況というのは、だいたいどれぐらいの頻度でどういう倍率で撒いていたか教えてもらえますか?

浅見:活性液は、灌水ですとか、葉面散布をする際に、その水にEMを加えていましたので、もう常にというか、

司会者:だいたい何倍ぐらいで灌水は

浅見:私は、100倍前後ぐらいの倍率で撒いていました。

司会者:ですからイメージとしては、生の草を畝の上に置いて、そこで堆肥作りを行っていく。すると、土に接している面からだんだんミミズのようなものがすごく増えてきて、根っこは表面に上がってきます。私がやっていた時も、まず表面の状態も敷草さえ絶やさなければ、保護されている時はかなりふかふかした状態になっていました。それから、不耕起栽培というと一般的には、雑草対策が問題になるのですが、有機物は一切すきこんでいません。ですから、栽培が終わっても、作物残渣は、全部小さく切ってその辺りに敷いて、またボカシをかけます。それでまたすぐ、ある程度の時間、数日が経ったらすぐ植えつけるというような方法をとっていましたので、同じ土地の有効利用ということもずっと年間通してできます。先程の写真でありましたが、レタスの混植をしておりました。施設の有効利用ということでもありますけれども、その雑草の生え方について、何か感じたとこがあれば。

浅見:例えばキュウリハウスですと、4年間で9連作を行っていました。初めは、かなり雑草が生えて常に抜いていたんですけれど、最後の1年ぐらいは殆ど抜かなくてもいいような状況になってきました。栽培を重ねるごとに、徐々に少なくなっていきました。

司会者:はい。ありがとうございます。後の発表も基本的には今のような不耕起、連作ということをベースにしておりますので、ご理解いただければと思います。
 ただ今、トマト、それからキュウリでは、土壌病害は一切なかった。ただし、地上部の病害虫が温度ですとか、水分のストレス、そういったもので出てしまったことに対する対策ということでありました。


司会者:はい。ありがとうございます。後の発表も基本的には今のような不耕起、連作ということをベースにしておりますので、ご理解いただければと思います。
 ただ今、トマト、それからキュウリでは、土壌病害は一切なかった。ただし、地上部の病害虫が温度ですとか、水分のストレス、そういったもので出てしまったことに対する対策ということでありました。
 続きまして、石川さんに、「EM資材を用いたナスの病害虫対策」ということで発表していただきます。では、宜しくお願い致します。

EMフェスタ2004 専門分科会
EM資材を用いたナスの病害虫対策についての研究
石川 三剛(イシカワ ミツヨシ) 琉球大学大学院農学研究科

プロフィール:
昭和57年(1982)山口県宇部市生まれ
2004年3月 琉球大学農学部卒業
2004年4月 琉球大学大学院農学研究科入学
現在    琉球大学大学院農学研究科在学中


石川:EM資材を用いたナスの病害虫対策についての研究。



 今も説明があったとおり、通常は連作栽培を行うと障害が出ますがEMを使うと、土壌の障害は殆ど出ない。しかし、ナスは特に、ホコリダニや、オンシツコナジラミ、うどん粉病などの病害虫がまだまだ課題として残っています。それを無農薬で抑制したいということで、今回実験をしました。



 テーマを5つに分けました。1番、チャノホコリダニの抑制、2番、オンシツコナジラミの抑制、うどん粉病の抑制、4番、葉面散布を行って、ナスが成長促進したので、今度はそれを調べました。最後5番、EM活性液の原液処理というのを行いました。



 1番、ホコリダニの抑制です。資材は、EM蘇生海塩と、EMプリン石鹸、EMゲットウ発酵液を使いました。
 このEMプリン石鹸というのは、廃油石鹸なんですけど、その作成過程の溶液の代わりにEMの原液や、EM活性液を使い、作った石鹸です。液状で使うので、プリン石鹸という名前がついています。これは、展着効果を狙って使いました。
 EM月桃発酵液というのは、沖縄に自生している月桃の葉をEM青草発酵液の青草の葉の代わりに月桃を使って、作りました。これらの資材をホコリダニが消えるまで毎日葉面散布しました。有効な割合は、EMプリン石鹸1,000倍と、EM月桃発酵液1,000倍、これを葉面散布すると効果的です。
 また、今回EM蘇生海塩を4,000倍で使ったのですが毎日の葉面散布では少し障害があるようです。



 これが蔓延してしまった時の状態です。ホコリダニが蔓延すると、このように新芽の成長阻害が起こります。



 32日目の様子ですが、赤い丸を見てください。これがもう既にホコリダニによる成長阻害が起こったところです。でも、この下から新しい新芽ができて、その脇から出ている新しい枝がこの青い丸です。正常な新芽が成長している。これは、ホコリダニがいなくなったために、新芽がやられずに出てきたということが見られたので、抑制したということです。



 今回3処理区作ってみました。全ての処理区、蘇生海塩が入っているところも32日経つと、このように、正常な健康体に早生が回復しました。



 葉面散布をしている13日目の様子なんですけど、ここで差が出ました。真ん中が、EMプリン石鹸とEM月桃発酵液を使った畝です。両端がそれにさらに、EM蘇生海塩を4,000倍で使った区なんですけど、両方の外側の畝の葉を見て下さい。新芽の付近の葉は立っています。でも、古い下の方の葉っぱは、まだうなだれていて、健康ではないんです。真ん中のEM月桃発酵液とEMプリン石鹸の方は、新芽の葉とあと今までの古い葉まで、すごい元気よく立っています。4,000倍の蘇生海塩というのは少し濃すぎたのではないかと考えています。でも、効果はあるので、大丈夫です。



 次は、オンシツコナジラミの抑制実験です。資材はさっきと同じです。抑制するまで毎日葉面散布しました。この時、目視で確認したので、数値化できませんでしたが、確かに消えました。



 これはうどん粉病の抑制実験です。資材は、コントロールに水道水、あと、EM蘇生海塩、そしてEM蘇生海塩と天然塩はどういう違いがあるのかというのをすごい興味があったというか、知りたかったので、その3つを使いました。
 まず、処理の仕方を説明します。処理前ですね。このように白くなったのはうどん粉病です。このように蔓延してしまったので、3日間、葉面散布をしました。1日だけ葉面散布をすると、その日は消えますが、次の日、すぐ出てきてしまいます。それで3日間連続して洗い流しました。



 すると、その洗い流した後、5日目の状態です。水道水区をご覧下さい。抑制効果がなく、また再発しました。天然塩区をご覧下さい。これは10,000倍で撒いたのですが、抑制効果もなく、濃度障害がありました。このように枯れた葉も出てきました。3番目をご覧下さい。EM蘇生海塩10,000倍です。抑制効果もあり、このように、濃度障害もなく、高い確率で抑制しました。



 4番目。葉面散布を毎日行いました。毎日行うと、ナスの植物体にどのように影響があるかというのを実験しました。処理区は、何も撒かない区、水道水を撒いた区、EMプリン石鹸を撒いた区、EMプリン石鹸と月桃発酵液を撒いた区、石鹸とEM蘇生海塩を撒いた区で、比較しました。



 数値として表しましたが、この光阻害指標というのは、どれだけ光合成を阻害したかで、この値が高いほど元気です。値が低いほどストレスを受けていて不健康という値です。
 3日目を見て下さい。何もかけない対象区が青色です。その青色に注目して下さい。その3日目の青色の対象区よりも、水道水をかけると、やはりストレスになっています。でも、それに比べてEM資材が入っている溶液をかけると、ストレスが軽減されていますね。
 さらに、次は赤いラインを見て下さい。これはEM月桃発酵液を32日間毎日全部の処理区に撒いた区です。そうすると、水道水は、毎日かけるとストレスになるのに対して、EM月桃発酵液、EM活性液というか、発酵液は、かければかけるほどストレスを軽減して、成長促進、光合成を促進するという結果が見られました。



 5番目、EM活性液の原液処理です。左の写真のように1リットルのEM活性液を大量に灌水しました。これは1週間に1回行ないました。もう1つは、EM活性液を5倍に、またEMシャボン玉石鹸を500倍に薄めて、1アールあたり20リットル、毎日葉面散布しました。このEMシャボン玉石鹸というのは、今、シャボン玉石けんさんから出ている洗濯用の粉石鹸です。今回、オンシツコナジラミがまた出ましたので、それにはどういうふうに効くのかという抑制も見ました。



 この黄色い粘着テープを24時間つり下げて、どのぐらいオンシツコナジラミがいるかというのを見ました。左が0日目、蔓延している時です。こんなにもいました。でも、7日間、毎日、毎日葉面散布しました。すると、ここまで減りました。さらに続けると更に減る可能性が見られます。



 左が0日目のナスの様子です。ナスをここまでしょぼしょぼにしてしまったんですけど、2週間後に、このように回復しました。結論は、濃度障害はEMが濃くても出ない。また、オンシツコナジラミを抑制します。夏に行ないましたがチャノホコリダニの害も発生しませんでした。



 最後にまとめです。ホコリダニの抑制に関しては、EMプリン石鹸1,000倍とEM月桃発酵液1,000倍希釈して用面散布するとよい。蘇生海塩4,000倍は、毎日撒くには濃く濃度障害が起る2番目、オンシツコナジラミの抑制、EMプリン石鹸500倍希釈溶液を撒くと、展着効果で消えます。
 3番目、うどん粉病の抑制実験。EM蘇生海塩を10,000倍希釈で洗い流すと、効果が見られました。洗い流した後、1週間に1度10,000倍で撒きますと、抑制効果があります。
 4倍目、EMの葉面散布で成長促進するか。EM月桃発酵液1,000倍希釈液を毎日葉面散布すると、水を撒いた場合、さらに、何も撒かないよりもいいです。
 5番目、EM活性液の原液処理。良質な活性液を高濃度で灌水、葉面散布すると、環境中のEMの密度が高まって、病害虫に対する抵抗能力が高まるという結果が出ました。
 これにて発表を終わります。ご清聴ありがとうございました。
 (拍手)

司会者:ありがとうございます。しばらくこの画面を出していて下さい。先ほどの浅見さんの発表と若干、蘇生海塩の使っている倍率とかに違いがあります。これは散布した時期、あるいはその散布量、散布の仕方によっても変わってくると思いますので、このあたりはまた最後にまとめてさせていただきたいと思います。
 この中で、5番、EM活性液の原液処理。活性液の原液というのは、EMと糖蜜で活性液を作って、それを薄めずにそのまま使うということです。先ほど写真で出ていたのは、ちょっと写真の色が薄いようでしたが、あれは米ぬかを使って作ったEM米のとぎ汁発酵液に近いようなEM活性液ということですね?

石川:そうですね。

司会者:ですけれども、今までは、特に、根っこにあたる時は希釈するように言われてきました。この内容についても、比嘉教授も最近講演会などで最新の情報としてお伝えしている内容ですので、後ほど詳しく伺いたいと思います。ありがとうございました。
 今までの発表のところをちょっとおさらいしたいと思います。オリーブオイルを散布したり、石鹸を撒いたりということがありました。これは主に、同じような効果、小さい虫に対して、ある種の窒息死みたいな状態にくるみこんでしまって殺すというような効果だと思います。浅見さんが、オリーブオイルの展着効果がなくなった冬場というのは、だいたい気温でいうとどれぐらいですか?

浅見:沖縄の冬場なので、10度以上です。15度ぐらいですかね。

司会者:おそらく沖縄県外の方も多くいらっしゃっていると思うんですが、それであれば、代わりのものとして、先ほどの発表のようなオリーブオイルの代わりに、石鹸でもされますか?

浅見:そうですね。石鹸でもオリーブオイルでもどちらでも同じような効果だと思います。私のオリーブオイルを選択した理由は、家庭で、どこにでもあるのかなあと思ったので、使いました。

司会者:はい。それから、葉面散布の仕方。うどん粉病の散布は、たぶんふんわり撒いただけだと、水を弾くような形になると思うんですが、何か撒き方とかにもこつがあれば教えて下さい。これは浅見さん、石川さんも何かあればお願いします。

浅見:病気が蔓延してしまった時にはもううどん粉病を洗い流すように徹底して、沁み込ませるぐらい散布をしました。予防の時は全体にかかるように、ふんわりとというか、葉面散布を行いました。

司会者:石川さんのうどん粉病対策の散布の方法はどのような方法でしょうか?

石川:自分も同じように、徹底して洗い流して行いました。治まった後は、ふわーりとやりました。

司会者:洗い流してというのは、うどん粉病が白く出ていますけど、見えなくなるぐらいかけないとまた戻ってしまうということですね?

石川:はい。

司会者:1回なくなったものがまた出てくるということはあるんですかね?

石川:はい。そういうこともよくあります。うどん粉病対策を蘇生海塩でする場合は、2、3日連続して撒かないと再発してしまいますので、徹底的に押さえ込むまで2、3日連続で葉面散布すると、消えます。

司会者:はい。会場に来ている方、実際に農業をされている方も多いと思いますが、実際に琉球大学では、まずとにかく農薬を一切使わずに何とか対応するということで、いろんな資材を毎日散布するので、徹底的にどんなアプローチをしたらいいだろうということになっています。ぜひ、1つの事例というか、チャレンジの方向性として見ていただければいいと思います。
 先ほど、活性液の原液を使うということがありました。あれはナスにやっていましたが、活性液を根元にというのは、1株あたりだいたいどれぐらいの量をどんな形で与えたんでしょうか?

石川:ナス1株あたり1リットル。1リットルの計量カップがあるんですけど、それで今回は灌水しました。しかし、今回はと言ったのは、ナスは木本化しますね。そうすると、ナスはたぶん特に強い植物だと思うんですよ。ですから、そういうふうなあげ方をしたんですけど、ナスが小さかったりとか、他の植物だったら、キュウリなどは特に弱いので、注意が必要とです。私の方ではやっていないので、自分でやってみて下さい。

司会者:他のパネリストの方で、他の作物に対して、原液を撒いたということで何か使い方の注意点とか、キュウリでやってみたとか、そういうのとかあれば、報告して下さい。

 34:45
 発言者不明:キュウリにおいては、私の場合は、200から300ぐらい、本葉が7、8枚以上の大きさで、そのぐらいに

司会者:200から300・ぐらい

 不明:200から300・撒いても、大丈夫で、葉面散布と併用しまして、いろんなうどん粉病などを抑えるのに、とても有効な結果を出しました。

司会者:病害虫対策にも有効だったと。石川さんは、その撒いた後、植物の変化というのは何か観察されましたか?

石川:はい。撒くと、理由が全くわからないんですけど、オンシツコナジラミが、明らかにかなり減っているんですよ。そこが自分はすごいと思いました。

司会者:はい。地株、根っこにやったものが、地上部の病害虫にもかなり減っているというのが観察されたということですね?

石川:はい。そうです。

司会者:はい。西村さんも何か他の作物でやったりしていますか?トマトでやりましたか?

西村:はい。過湿障害が出た時に、原液を、株元ではないのですが、株から離したところにやると、土が過湿でねちゃねちゃになっていたのが、ふかふかに戻ったという効果がありました。

司会者:はい。ありがとうございます。EM農法によって、基本的には予防を中心にするということに変わりはないんですが、どうしても出てしまう病害虫に対して、今のような石鹸ですとか、月桃発酵液といったものを、EM活性液を作るときに漬け込んでおきますと、植物のエキスも入って、さらに効果的なものになる。その展着効果を高める時に、石鹸のようなものが役に立っているというふうにご理解していただければいいかと思います。月桃をご存じない方は、ハーブみたいなものだと思って下さい。本土の方ですと、よもぎですとか、どくだみですとか、薬草に使われているようなものに置き換えて考えていただいてもいいと思います。

司会者:葉面散布についてです。では、会場の皆様から、葉面散布の方法、それから活性液の原液使用に関して、もし、何かご質問があれば受けたいと思います。これは、予防を中心とするというのにあたって、あまり土の状態が良くない時に、植わっている植物の免疫力を上げる目的です。比嘉先生がおっしゃるには、腐敗型の菌がまだ優占しているところに、少しずつ薄めて撒いていってもなかなか優占できないという時、EMの仲間を多数派にする時に、薄めないで、どさっと入れた方が、一気にその状態が変わるということでこの方法が有効だというようなことがあります。これは実際に行なうにあたって、こんなところを訊いておきたいなということは、ありませんでしょうか?

質問者A:浅見さんのオリーブオイルの散布についてお訊きしたいんですけれども、私は、家庭菜園をしているので、消毒器というのもせいぜい2リットルぐらいの小さいものしか持っていないんです。ですから、殆どじょうろでかけるぐらいなんですけれども、オリーブオイルは、油ですので、これを希釈した場合、水と希釈するんだと思うんですが、分離するとかそういうようなことはないでしょうか?どのような方法で入れるのでしょうか。

浅見:はい。500倍ぐらいの薄い液ですと、500ccぐらいのスプレーがありますよね?
 スプレーに入れて振るだけで、しばらく乳化するというか、溶けます。家庭菜園ですと、例えば、それで振ってから、撒いていただければ、油と水が混ざった液が出ます。

質問者A:500ccぐらいのスプレーで大丈夫なんですか?

浅見:はい。

司会者:500ccでしたら、1cc油を入れると500倍ということになりますね。あまり長く置くと分離はしてきます。その濁っている間に撒いてしまうということです。

質問者A:あ、濁っている間に撒いたら。

質問者A:ああ、わかりました。その方法がいいわけですね。はい。どうもありがとうございます。

司会者:先ほど手を挙げていただいた方、お願いします。

質問者B:活性液の作り方なんですが、普通のリーフレットに書かれているように、米のとぎ汁発酵液2リットルに対してEM20ccぐらいの活性液なんでしょうか?で、やっぱりかなりpHの下がったものをかけているわけですかね?そのへんちょっとお訊きしたかったんですけど。

司会者:はい。まず私の方からお答えしますけど、実際に使ったのは、EM糖蜜3%ずつ入れた活性液ですとか、あるいは米ぬかを使った活性液、様々だというふうに伺っています。ですから、比嘉教授がおっしゃるには、高品質の活性液の方が障害が出ないと。pHがあまり下がっていない、臭いがよくないようなものを撒くと、かえってよくない場合はあるとおっしゃっています。

EMフェスタ2004 専門分科会
EM資材を用いたピーマンの病害虫対策 EMによる生ゴミ,木屑,紙ゴミの有効利用
若杉 康弘(ワカスギ ヤスヒロ) 琉球大学大学院農学研究科

プロフィール:
昭和57年(1982)北海道函館市生まれ
2004年3月 琉球大学農学部卒業
2004年4月 琉球大学大学院農学研究科入学
現在    琉球大学大学院農学研究科在学中○


若杉:EM資材を用いたピーマンの病害虫対策とEMによる生ゴミ、木屑、紙ごみの有効利用について、発表させていただきます。



 EMを使用することによって、土壌中のpHやECが改善されます。植物根圏での土壌の団粒化により、不耕起栽培も可能になります。また、ミミズや有用な生物が増加し、生態系が豊かになります。このようにEM栽培によって土壌中の問題はほぼ解決しました。しかし、地上部で病害虫の対策が残っています。



 今回の実験の目的は、連作中のハウスピーマンに発生した病害虫に対して、EM資材の有効性を検討しました。病害虫は、アブラムシ、ハダニの2種類が発生しました。アブラムシには、EMプリン石鹸とEMシャボン玉石鹸を使用しました。ハダニには、EM活性液と海洋深層水を併用した希釈液を葉面散布しました。



 ピーマンに発生したアブラムシにEMプリン石鹸を葉面散布し、その効果と生育に及ぼす影響を調査しました。



 琉大付属農場のビニールハウスで栽培していたピーマン、「品種エース」に発生したアブラムシに対して、EMプリン石鹸を1日2回2日間にわたって葉面散布しました。使用濃度は、EMプリン石鹸100倍、200倍、対象区として、水道水を使用しました。その時使用したEMプリン石鹸とは、石鹸を作るときに、EM1号やEM活性液を添加して、液状にした石鹸です。



 これは水道水を散布した写真です。ここにアブラムシが出ているのがわかりますが、散布前、散布後に水道水を散布したところでは、全く変化がなく、どちらもアブラムシが見られます。



 これは、EMプリン石鹸200倍液を散布したものです。散布前にここにいるアブラムシが散布後2日目には減少しているのがわかります。



 これは、EMプリン石鹸100倍を散布したものです。散布前にはこのようにいたアブラムシが散布後、2日目には全くいなくなりました。



 これは、EMプリン石鹸の散布後のアブラムシの個体数の変化をグラフにしたものです。1番上のグラフは水道水で、0日目、1日目、2日目と、アブラムシの数が変化することはなく、ピンクの棒グラフ、プリン石鹸200倍の区では、1日目、2日目と減少しましたが、0までにはいきませんでした。プリン石鹸100倍の区では、1日目2日目といくごとに、どんどん減少し2日目には完全にいなくなりました。



 EMプリン石鹸によるピーマンの生育への影響を調査しました。ピーマン、「品種エース」を用いて、EMプリン石鹸を1日2回、2日間連続して葉面散布または灌水を行いました。この灌水を行った理由は、散布したEMプリン石鹸が土壌に落ちた時に、植物に対する影響を調べるためです。



 EMプリン石鹸によるピーマンの生育への影響です。EMプリン石鹸の使用濃度は、200倍、100倍、50倍、30倍、対象区として水道水を用いました。生育への影響ということで、光阻害指標Fv/Fmという指標を用いました。これは光合成の影響を表すものです。


 光合成への影響を調べたグラフです。この時点でプリン石鹸を散布したのですが、この前後であまり大きな差は見られませんでした。もし、障害があると、この赤い線の後ろで大きく下がったりするのですが、これは変化がないので、光合成への影響はないということがわかります。



 これは乾物重をとったものです。EMプリン石鹸を葉面散布したものです。これは水道水なので、コントロール区となります。比べていただくと、プリン石鹸100倍、50倍までは乾物重が変わりませんが、30倍でガクンと乾物が下がってしまいます。30倍になると、濃度障害がでていると思います。
 こちらは、EMプリン石鹸を灌水した場合ですが、EMプリン石鹸が地上に落ちた時にも200倍、100倍、50倍までは水道水とあまり変わりませんでした。しかし、これぐらいに減っていますので、やはりEMプリン石鹸を使用する場合には、30倍希釈は濃すぎると思います。だいたい100倍ぐらいまでが目安だと思います。



 これは、EMシャボン玉石鹸を100倍に希釈し、散布したものです。ここでアブラムシが赤褐色になり、このように、死滅しているのが見られます。



 これは、アブラムシと共生する蟻が死んでいる様子です。



 これはアブラムシにハネがついて、どんどん拡大するハネアブラムシです。シャボン玉石鹸を散布することによって、ハネアブラムシが死滅し、アブラムシの拡大を防ぐことができます。



 次は、ハダニ対策です。ハダニの防除。ピーマンに発生したハダニに対して、EM活性液と海洋深層水を葉面散布し、その効果と生育に及ぼす影響について、調査しました。ピーマンにハダニが出ますと、新芽が全く伸びなくなります。そのために、海洋深層水のミネラルとEMを併用することによって新芽をもう1度出させようという試みました。



 ピーマン「品種エース」これも先ほどと一緒ですがビニールハウスで発生したハダニに対して、EM活性液と海洋深層水の混合液を1回葉面散布を行いました。EM活性液と海洋深層水の濃度は40倍、20倍で実験しました。対象区として水道水を用いました。



 このように、ハダニにかかりますと、新芽が全く動きません。これは水道水を散布した場合です。散布前、散布2週間後にあまり大きな変化は見られませんでした。



 EM活性液と海洋深層水の40倍で散布したものです。散布前、散布後でやはりあまり大きな変化はありませんでした。



 EM活性液海洋深層水20倍で散布した区です。散布前では、このようにちりちりになっていたものが、散布2週間後には、新芽の展開が見られました。これは、後ほど、このまま正常に成長して、ピーマンが収穫できるほどまでに回復しました。



 EM活性液と海洋深層水によるピーマンの生育への影響を調べるために、EM活性液と海洋深層水を1回葉面散布、また灌水を行い実施しました。この灌水は、海洋深層水が葉面散布からこぼれ落ちた時に、植物にどういう影響を与えるかということで、調査しました。



 使用濃度はEM活性液と海洋深層水40倍、20倍、10倍。対象区として、水道水を用いました。ここでの調査項目をFv/Fmと乾物重です。



 海洋深層水を散布したタイミングを示しています。その前後で大きなグラフの乱れがありませんので、海洋深層水を散布することによっての光合成への影響はないと見られます。



 これは乾物重のデータです。この上のグラフが海洋深層水とEM活性液を葉面散布したものです。水道水と比べますと、40倍、20倍と濃度が上がるごとに少しずつ増加しているのがわかります。これは成長促進効果があると思われます。しかし、10倍になりますと少し減少するので、海洋深層水の10倍は少し濃い濃度だと思います。下のグラフは、EM活性液と海洋深層水を灌水に使用したものです。水道水40倍、20倍とあまり大きな差はありませんが、10倍でやはり、減少の傾向が見られますので、海洋深層水の灌水は20倍まで、葉面散布も20倍までが適当だと思います。



 アブラムシとハダニの防除法では、EMプリン石鹸を100倍で1日2回2日葉面散布、EMシャボン玉石鹸を100倍で1回葉面散布すると、アブラムシを防除することができます。ハダニに対しては、EM活性液と海洋深層水20倍で、1回葉面散布。そうすると、防除効果があることが確認されました。また、このEM活性液と海洋深層水の混合液は、「マリンアクア」という商品が出ておりますので、そちらも使って下さい。このマリンアクアの使用は、生育促進効果もあることが認められました。



 次、話が変わります。生ゴミ、木屑、紙ゴミ、現在深刻な問題になっている廃棄物です。生ゴミはレストランからもらってきたもの、木屑は琉大内で環境を綺麗にするために切った木などを使いました。紙ゴミは、琉大から出た紙をシュレッダーにかけました。それをEMでどうにかして有効利用できないかということで畑にこのように、溝を掘りました。



 生ゴミを溝にこのようにばら撒きます。この上に、EM活性液を原液で散布しました。この活性液の量ですがだいたい生ゴミが湿るぐらい散布しました。



 その生ゴミの上に、シュレッダーにかけた紙のゴミをこのように載せていきます。



 そして、生ゴミ、紙、その上にさらに枝、木の剪定屑などを載せました。



 これが、約1ヵ月後ぐらいの土壌の表面の様子です。軽く土をほぐすと、ミミズがこんなにたくさんいます。団粒化も促進されていて、ふかふかした土壌が見られました。



 その生ゴミ、紙、木屑の上に、ナスを定植しました。この新聞紙は、雑草防除のために敷きました。



 このナスに、追肥として、EM処理をした生ゴミを施肥しました。



 このように、株と株の間にEM処理した生ゴミをどんどん敷いていきました。



 これは、生ゴミを拡大した様子です。このように菌糸がありました。この生ゴミの処理の仕方が、バケツに生ゴミを入れまして、それに活性液を浸るぐらい入れます。それで2週間ほど置きます。上には必ずビニール袋などで空気があたらないようにして下さい。そうすると、臭いもない、生ゴミのスラリー状のものができますので、これをバケツなどで取って、株と株の間に置いていきました。



 これは生育旺盛なナスで、生ゴミの追肥を何回か行なったのですがこのように成長しました。



 このようにナスが実り、収穫が普通にできるようになりました。



 これは、栽培終了時の様子ですが栽培開始から6ヶ月経っています。中に埋めた有機物がどうなっているかなというので掘ってみました。



 生ゴミ、紙は分解されて、全く見ることができませんでしたが枝など木製の有機物は少し残っていました。



 これは30センチぐらい掘ったところの写真ですが固いジャーガル土壌でもミミズがこのように中に入って、穴をたくさん開けているのがわかります。



 ここも微生物が開けた穴の写真です。ミミズが開けたような穴からこのような大きな穴までたくさんの穴が開いています。有機物を土の中に入れることによって、たくさんの微生物が増えるということがわかりました。



 EMによる生ゴミ、木屑、紙ゴミの有効利用の可能性を模索したところ、元肥として生ゴミ、木屑、紙ゴミを土に埋め、EM処理することにより、土壌の改善が見られました。また生ゴミをEM活性液漬けにし、追肥として使用することができました。EM処理した生ゴミを株間に施肥することにより、栽培中の雑草も防除できました。これらのことより、EMで生ゴミ、木屑、紙ごみなどの廃棄物を処理すると、有効利用が可能なのではないかということがわかりました。ありがとうございました。

司会者:はい。ありがとうございます。ちょっと生ゴミの使い方の確認なんですが元肥で穴を掘った後に入れていた生ゴミは、一般的なボカシで処理したり、活性液で処理するのではなく、もらってきた残飯をそのまま使うということですか?

若杉:はい。生ゴミをもらってきたその日に使いました。

司会者:腐る前のものをそのまま土に入れて、活性液をかけたと?

若杉:はい。

司会者:ミミズが出ておりました。中で腐っているとミミズは絶対出ませんので、結果として、これは腐らずに土に還ったということだと思います。
 それから、追肥で使った生ゴミの処理方法をお願いします。

若杉:底が浅い大きなバケツに生ゴミを入れまして、活性液を浸るぐらい入れて、その上に、ただビニール袋を置いただけです。

司会者:使い方としては、柄杓のようなもので、活性液ごと畝の上に置いていったというふうに考えていいんですか?

若杉:そうですね。バケツに入れてどんどん株間に、施肥していきました。

司会者:というような処理法です。皆様の家庭の生ゴミの処理方法として一般的にボカシの処理が多いですが例えば最初から水分が多いものは水を切るのはなかなか大変です。水分が多いのであれば、もう活性液にひたひたに、あるいは米のとぎ汁発酵液で浸してしまった方が、腐ることもなく処理しやすい。また家庭の生ゴミバケツであれば、土に還す時、下から液が抜けるようになっていますので、余分な水分を抜いて、分離してから還すということで、土の表面においてあのようなミミズが増えるというような追肥の仕方もできる。新しい生ゴミ処理法ということでひとつ参考にしていただければと思います。
 さらに、別な方法で、紙を利用した佐野さんに発表をお願いします。宜しくお願いします。

EMフェスタ2004 専門分科会
EM利用による紙の土壌改良材化の研究
佐野 雄次郎(サノ ユウジロウ) 琉球大学大学院農学研究科

プロフィール:
昭和55年(1980)山梨県西八代郡下部町生まれ
2003年3月 琉球大学農学部卒業
2003年4月 琉球大学大学院農学研究科入学
現在    琉球大学大学院農学研究科在学中


佐野:宜しくお願いします。EMを用いた紙の土壌改良剤化の研究を行いました。



 研究目的としまして、EMを使用し、シュレッダーにかけました裁断紙を、畑の土壌改良剤としての可能性を検討しました。その背景としまして、都市ゴミの約半分が紙であること、また、その中で増えつつあるシュレッダー裁断紙の多くが、かさばるなどの理由からリサイクルされていないこと、また、有機栽培では一般に多くの有機物を必要としていることなどが挙げられます。また、次にその改良を行った跡地にて、EMを用いてキュウリの不耕起連作完全無農薬栽培を実施しました。



 これが処理前の畑の様子で、1年以上放置された場所にて実験を行いました。



 先ほどの雑草を全部取り除き、シュレッダーにかけた紙と、有機栽培でよく利用される枯れ草を用いて、4つの処理区を作りました。右から草を10アールあたり2トン敷いた区、紙を10アールあたり1トン敷き、その上にさらに草を10アールあたり1トン敷いた区、また、紙だけを10アールあたり2トン敷いた区、また、その紙の量を2倍にした区、4つの区を作りました。



 それぞれの区にこのように、米ぬかを10アールあたり200キロ散布し、
 通路となる部分から土を盛り上げ、畝を作りました。
 その上から、EM活性液50倍液をたっぷり灌水しました。



 さらに、その畝の上に、敷草マルチをし、畝の完成としました。処理区は、先ほどのように右から草が埋まっている区、草と紙が埋まっている区、紙が埋まっている区、紙の量が2倍の区となっています。これから、この4つの処理区について、変化を見ていきます。



 まず初めに、土壌中のそれぞれの資材の変化を見ていきます。これが1週間目の断面図です。草区、草プラス紙区におきましては、草が部分的に黒く腐植化し始めていますが、まだまだ資材がそのままの様子がわかりました。また、紙区、紙2倍区におきましては、変化は見られませんでした。



 これがその同じ時の平面図です。草プラス紙区におきましては、紙の上の草がこのように部分的に腐植化を始めていました。また、紙区におきましては、変化は見られませんでした。



 これは、2ヶ月目のそれぞれの土壌中の様子です。このように、草区におきましては、草が入っています。土の中で肩になっている所が処理したところですね。その下まで根の発達が見られました。これはキュウリが植わっています。草プラス紙区におきましても、それ以上下に、根の発達が見られました。しかし、紙区におきましては、この時は、途中で根が止まっており、処理より下には、根の発達は見られませんでした。



 また、これは草プラス紙区の2ヵ月後の様子ですが、部分的に、既に紙がとろとろになり、芳香臭、発酵して分解した様子が伺われました。



 これが、5ヶ月目の地中の様子です。草、紙殆ど分解し、跡は残っていませんでした。これは、キュウリ2作目の栽培後の跡です。このようにそれぞれ50センチまで地中の様子を調べました。処理区によっては、このように、50センチ下までキュウリの根が確認されました。また、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、無数の穴が開いており、先ほどの発表者の若杉君の話のように、いろいろな小動物がいることが推測されます。



 それでは、地上部のキュウリの様子を見ていきます。不耕起連作栽培を行ったんですけれども、これが1作目の様子です。このように、草区、草プラス紙区においては、健全に成長している様子が伺えますが、紙区、紙2倍区におきましては、明らかに成長阻害が起きていました。



 それを掘り起こしてみますと、このように、苗のすぐ下に紙が張り付いておりました。このため、根の活着が阻害され、生育阻害を起こしていました。



 これは50日目の様子で、このように草区、草プラス紙区におきまして、順調に成長しました。また、特に、草プラス紙区におきましては、やや初期の成長が早い傾向が見られました。



 ある程度収穫が終わった後草勢が弱ったため、うどん粉病が蔓延し、栽培終了としました。



 それらの残渣も全て畑に戻し、資材であるネットや鉄パイプ、畝も全くそのままに、



 2作目の苗を植えていきました。



 これが22日目の様子です。このように、今度は、どの処理区も健全に育っている様子がうかがわれました。



 これが46日目の写真です。このように、夏なので、人が通るのも困難なほど、よく繁茂しました。



 これが2作目のキュウリの着果の様子です。EMを使用した時に、草勢が強いため、節に2つずつ、3つずつなるなど、ハウス全体にこのような現象が見られました。



 これがその実がなった時の様子です。このようによく節なりでなり、収穫産物もこのようなものがたくさん採れました。



 それらの1、2作目の収量を見てみます。この赤いラインが、沖縄県の栽培要綱で示されている夏における収穫量です。10アールあたり8トンです。1、2作目の総量である黄色い棒グラフを見ていただきます。草区、草プラス紙区におきましては、収穫期間は、1、2作目を足しましても、栽培要綱よりも短かったんですが十分に栽培要綱以上の収穫量が得られることがわかりました。また、紙区、紙2倍区におきましても、1作目の収量が殆ど採れなかったため、このような結果となりました。

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 これは、先ほどの2作目の終了時です。収量は、短期に多数採れたんですが、そのため草の維持が難しく、べと病が抑えきれなくなり、このような結果となりました。それらの残渣も全てこのように畑に還元し、1作目と同様、この上にEMボカシを処理し、EM活性液50倍液をたっぷり灌水し、ハウス内は比嘉先生の指示により、ちょっと天井の上まで上りまして、EM活性液の5倍液を本当にすみずみまで噴霧器で散布しました。



 これは3連作目の様子です。2連作目までにおきまして、収量、土壌中の様子などからどの処理区も、順調に生育することがわかりましたので、3作目からは、さらに短期多収を行うために、密植栽培試験を行いました。これが、1、2作目で行ったのと同様、45センチ間隔の処理区です。それから30センチ間隔、20センチ間隔、10センチ間隔です。



 これが35日目の様子です。このようにどの処理区も、順調に育ったのですが、特に10センチ区におきましては、葉っぱの矮化、葉っぱが小さくなり、とても密植した感じになりました。やや徒長も見られました。しかし、この後10センチ区におきましては、過繁茂すぎるため、着果、実、花のつきが悪く、密植においては、20センチ区までがとても有効だと考えられました。この実験におきましては、今ひき続き行っています。



 これらのまとめをしますと、シュレッダー裁断紙を草と一緒に土に施すことで、土壌改良を促進し、その結果、初期から成長促進の効果が見られました。また、シュレッダー裁断紙だけの処理では、土に馴染むまでの発根の阻害が見られました。しかし、2作目以降は全ての処理区に対して、土壌の改良効果が確認されました。つまり、どの処理区もよく育つようになりました。また、土壌改良の結果、キュウリの短期多収穫ができまして、不耕起連作完全無農薬栽培の可能性も見られました。以上の結果をまとめますと、EMを用いて、廃材となる紙を畑の土壌改良剤として改良でき、不耕起連作完全無農薬の栽培もできるのではないかという結果を得ました。ご清聴ありがとうございました。
 (拍手)

司会者:はい。ありがとうございます。時間が経つと紙が使えるようになるというのはわかったんですが、そのまま使うと根っこに障害が出てしまう。それが1作目で見られたということでした。
 佐野さんに質問です。もし、家庭にシュレッダーがあって、それを家庭菜園で使いたいという場合に、1作目のような障害が起きないようにするには、使い方、あるいは使う量、例えばどういった工夫が考えられますか?

佐野:紙の量を減らすという方法もあります。私の場合は、紙を処理した上に土を被せました。その土を被せた量が不十分なため、根のすぐ真下になってしまったので、障害が起きました。紙だけの場合は、先に土を掘りまして、紙の上に十分に土をかけて畝を作ります。今そのような方法で別の作物を育てているんですけれども、そうしましたら、1作目から障害がなくていけます。

司会者:根っこの真下に、紙だけが固まっている状態というのがよくなかったという反省でいいでしょうか?

佐野:はい。

司会者:あと、おそらく家庭の場合ですと、生ゴミなんかと一緒に使うには紙はとても相性がよく、先ほどの実験では障害が出ていなかったということもあります。これでも、草と併せることで生育がよくなったというのもあります。単独で使うよりは、他の資材と組み合わせた方がいいというふうに考えられます。どうもありがとうございました。
 それでは、続きまして、ここからは西村さんの研究、「EMグラストーンの農業利用に関する研究」ということで宜しくお願い致します。

EMフェスタ2004 専門分科会
EMグラストーンのマルチ処理に関する研究
西村 和晃(ニシムラ カズアキ) 琉球大学大学院農学研究科

プロフィール:
1980年   兵庫県宝塚市生まれ
2003年3月 琉球大学農学部卒業
2003年4月 琉球大学大学院農学研究科入学
2004年4月 沖縄県立浦添工業高等学校(生活園芸)非常勤講師
現在    琉球大学大学院農学研究科在学中


西村:では、「EMグラストーンの農業利用に関する研究」について、発表させていただきます。



 私ども、琉球大学の研究室では、廃ガラスを資源として作られたEMグラストーンの農業利用の可能性を検討することを目的として、今回実験を行いました。そこでまず、EMグラストーンについてご説明させていただきます。



 EMグラストーンは、廃ガラス瓶をリサイクルして作られた、軽石のような多孔質の資材で、EMXのセラミックスなども含まれています。そして、生物の親和性に優れている資材の特徴から、主に水質浄化の資材として、活用が期待されています。今回の実験では、そうした生物との親和性に優れているという、この資材の特徴を生かし、マルチング資材として活用した場合の効果について調査しました。



 方法として、EMグラストーンを厚さ約2、3センチになるようにマルチ処理を行い、マルチな施肥区、敷草マルチ処理区を対象区として、キュウリ、トマト、ナス、オクラ、チンゲン菜の栽培を行いました。



 これがマルチの様子です。このように、土が見えなくなるように、すみずみまで敷き詰めました。



 まずはキュウリの栽培から説明させていただきます。



 これは初期成育の様子です。
 EMグラストーン区の特徴は、主に、節間が短くなるということと、葉っぱの葉面積が小さくなるので、マルチなし区、敷草区は下葉の方ですとか側枝が隠れるんですけれども、EMグラストーン区は非常に受光体制の良い側枝となりました。また、EMグラストーン区はまず葉色が濃く、葉が厚くなり、とても引き締まった生育をしました。



 これは収穫前半の様子です。EMグラストーン区は、摘心時期が遅かったので、初期の収量はすごく緩やかなものでした。



 しかし、途中、マルチなしの処理区や、敷草区は、べと病やうどん粉病などの病害が発生しました。



 しばらく経つとその差は顕著なものとなりました。実際この圃場で、ハウス内の湿度に差があるように体感しましたので、それについて調査してみました。



 すると、EMグラストーン区では、湿度が低くなっていました。マルチなしと比べると10%ぐらいの差です。これは、EMグラストーンが非常に吸水性の高い資材であるため、灌水した水が蒸発して、ハウス内の湿度が上昇していくというのを防いだからと考えられます。また、このべと病は、高湿度の条件下で空気感染するので、湿度の低いEMグラストーン区の環境では蔓延できなかったから、こういう結果になったものと考えられます。



 主に、この病害抑制に伴ない、EMグラストーン区は、後半でも収量を維持し、



 結果的に、他の処理区よりも高い収量となりました。



 品質について見てみましても、糖度が若干高めになり、品質改善効果もありました。



 そして次に、これは栽培終了時の処理ですけれども、このように細かく刻んで、表面に、施用するような形でやりました。すると、3日後にはこのように茶変して、



 拡大してみると、このように速やかに分解が行われていることがわかります。これはグラストーンの下に、ミミズやワラジムシやヤスデなどがたくさんいまして、こういった土壌生物が、残渣の分解を促進しているものと考えられます。このEMグラストーンの場合は、こうした土壌微生物がたくさん確認されたので、土壌微生物との親和性が非常に高い資材であるということがわかりました。



 次はトマトの栽培について、説明します。



 これは、定植直後の様子です。今回用いたこのEMグラストーンは、アルカリ性の資材なんですね。それに加えて土壌がちょっと過湿気味であったということ、さらにこのトマトを栽培していた時期が、7月から8月にかけての真夏であったということもあり、若干障害が出ました。



 これに対して、ちょっとわかりにくいかもしれないんですけど、実はここに、@ピップエレキバン、磁石を貼り付けてあり、またAこの株元にEMセラミックスのパウダーを水に溶いて塗ってやるという処理をすれば、この障害は回避されました。トマトを夏にやる場合は、こういった処理と併用してやると、正常に生育しました。



 その後、このように順調に生育しました。キュウリと同様、若干小ぶりなんですけども、しっかりと引き締まった生育をしました。



 しかしトマトの場合は、ちょっと水をやりすぎてしまった場合、このように萎れたりしてしまったので、水管理に十分注意する必要がありました。控えめに管理すると正常に生育したので、トマトの場合は、水管理に注意が必要です。



 これは果実の様子です。マルチなしでは、夏場にトマトを作るのは、普通花も実もつかないとか、実がついても尻腐が起こるとかで、非常に難しいんです。その点はクリアしたけれども、最後の最後に割れてしまうという、これがすごい夏場は問題になるんですね。マルチなしでは深く割れてしまうのに対して、敷草とかグラストーンのようにマルチをしてやるとその劣化はかなり防げるという結果が出ました。



 何故こういうことが起こるかというと、これは地温のグラフなんですけれども、この紫がマルチなしでこの緑がグラストーンの地温、水色が途中からしか測ってないんですけど、敷草区の地温です。
 この黄色のラインなんですけれども、これがトマトの根の限界の温度なんですね。だいたい34度ぐらい、33度から4度。この温度を超えてしまうと、とてもストレスになって、実がつかなかったり、生殖関係にものすごい影響が出てしまう。マルチ処理をしてやることによって、この温度を超えるようなことが今回なくなりました。それに加えて、温度の日格差がかなり縮まったというので、この温度変化が少ないことも影響しているみたいで、裂果がかなり防がれたものと考えられます。



 これは、収量を比較したものです。ちょっと水管理でてこずったので、収量自体はちょっと低めになっています。これは、今後の研究課題です。
 秀品率も、数字で見てみると、敷草よりはちょっと悪いような感じです。



 実際の収穫物を見てみますと、割れ方のレベルが全然違います。マルチなしでは深く割れてしまう。こういう違いがあったので、このEMグラストーンに、十分なマルチ効果はあったと考えられます。



 また、これは、果実の断面なんですけれども、空洞化がこのマルチをしてないものにはちょっと見られました。それに対してマルチ処理をしてやることによって、中身の詰まった果実が得られました。



 これは果実の品質を見たものです。グラストーン区が特に、糖度、酸度、ビタミンCにおいて高い値を示し、果実の品質向上効果が確認されました。



 これはちょっと本題からずれるんですけど、今回、夏場でもこのような多くの実を付けた株も何株かありました。
 このハウス内の環境は37度なんですね。こういう環境でも、一応こういうなり方をすることもあり得るということで、EMによる夏季のトマト栽培というのがこれから十分な可能性を秘めているので、これも今後の研究課題としてやっていきたいと思っています。



 次はナス栽培について説明いたします。



 これは生育初期の様子です。キュウリとかトマトと同様、引き締まった生育をしました。



 途中こういったホコリダニが発生した時期がありました。この時期、このダニが発生すると、果実がこのようにものすごい被害なんです。その被害率を見てみると、EMグラストーン区はほとんど被害がありませんでした。先ほど石川君の方であったEMの活性液の原液処理というのを行いました。それによって、どの処理区も回復したものの、やはり実にはちょっと影響が出てしまったんですね。しかし、EMグラストーン区が最も回復のスピードが速かったので、このような結果になりました。



 これは、収穫時期の後半の様子です。EMグラストーン区は、このように葉っぱが小ぶりでいっぱいあります。



 とても受光体制が良いため、このように、後半でも高い収量を維持できて、顕著な増収効果が確認されました。
 数字で見てみるとかなりの差ですね。本数で言うと10本ぐらい差が出ました。
 また、原液処理のところで言い忘れてしまったので、補足しておきますと、EMの効きがEMグラストーン区が1番早かったということで、EMとEMグラストーンの相性がす