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国際EM事例発表 No.6
2003.11.16
■ アース大学循環型畜産農場における技術と就学姿勢の学習
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リチャード・テーラー博士(ホセ・ザグール氏の共同発表者)

EARTH大学修学指導教官、持続型畜産システム分野での研究員及びコンサルタント。EARTH/ザルツブルグセミナーのコーディネイター(1999年から2003年まで)を兼任。同大学では、3年間入学受入コーディネイターを担当。元コスタリカ熱帯農業研究研修センター高等教育プロジェクトメンバー。国際原子力機関および国連食糧農業機関のメンバーで、ラテンアメリカでの畜産生産の改善プログラムの研究をしている。その他、専門分野での書籍を多く出版。英国リーティング大学にて動物再生産学博士号取得。


 みなさんこんにちは。
 ザグール教授との共同発表を始める前に、EM研究機構の皆さんのご協力ともてなしに感謝申し上げます。コスタリカに戻り更なる普及活動に協力し、継続して強化して行こうと考えております。



 今回の発表では、アース大学での学習がどのよう行われているかをご紹介いたします。
 本大学では、実習を通しての学習コースが基本となっております。ザグール先生が紹介しましたように、アース大学では、学生がどのような能力を持てるようになるのかを考えて、個人の能力に合わせて学習させるようにしております。教室の内外での活動を併せるようにしております。
 アース大学は、カリブ海側に位置し、3300ヘクタールの農場で、商業活動と学習活動の両方の分野での指導を行っております。商業的活動では、バナナが主な産業であり、学習分野では、有機栽培農場、作物生産圃場、森林の育苗および総合的畜産農場を運営しております。
 実習がアース大学の基本と紹介いたしましたが、卒業後に自立してやっていけるためには、技術の獲得が大事ですが、これは実習を通してのみ可能となると考えております。7週間を1単位として、水曜日と土曜日の週2日は実習になっております。これは1-2学年の学生で実施されております。学習の目標は、熱帯における持続可能な農業を進める技術と心構えを学ばせることです。
 


 ここからは、実習のひとつのモジュールで、総合畜産システムに関して紹介したいと思います。このモジュールでは、採卵用と肉用のニワトリの放し飼いの実習を紹介致します。学生の仕事は、エサとEMの2000倍希釈液を与え、牧草地においた移動式のトリ小屋と囲いを週2回移動させることです。
 


 これは、学生のカルロスが牛乳搾りと子牛の育成をしながら、採卵用のトリと肉用ブロイラーの放し飼いのプロジェクトを行っている様子です。採卵用のニワトリだけでなく、肉用のブロイラーも育てております。EMを使用して、飲料水の中にEMを入れることによって死亡率を従来の方法より50%も減らすことが可能になりました。そして、抗生物質などを使用しなくてもすむようになりました。
 


 これは、私たちの卒業生が1年半ほど前に、新しいニワトリの事業を始め、コスタリカの大手スーパーへ出荷を始めました。Zaragozaと言うブランドで出荷しております。ここでは、週当たり2000羽を出荷しております。
 


 今年は、これまで積み上げてきたデータに基づき、湿潤な地域でも七面鳥を生育できるのではないかとプロジェクトを立ち上げました。これを今年のクリスマスに出荷し、利益を上げられるのではないかと考えております。七面鳥は死亡率が高いのですが、現状では死亡率ゼロという良い結果を得ております。学生達も参加しており、実際に七面鳥の世話をし、今年12月の出荷での収益を期待しております。
 


 学生達は実践の場では、教授の指導の下に様々な農業技術を学んでいます。ここでは、養豚におけるハエと悪臭抑制のために、EM活性液の作り方を学んでいるところです。ここでは、10%の希釈液を散布することで臭気を抑えております。
 


 総合的養豚学習のなかでは、2年生がブタ小屋を掃除し、そして農場で得たエサを集めて与えています。また4年生の補助として、配合飼料の効果を調査するためにブタの体重測定を毎週行っています。これは飼料効果を調査するためです。
 


 1996年以来、牛フンとおが屑とEMでEMボカシを作っています。それ以前は、200平方メートルの場所を掃除するために毎日4トンの水を使って、近隣の河を糞尿で汚染していました。1ヶ月に一度、45頭の乳牛の糞を利用し、学生実習を通して、5トンのEMボカシを作っております。このEMボカシは、総合的畜産農場の牧草地に肥料として利用しています。
 


 その他の実習では、牛フンとカリフォルニア赤ミミズを用いた堆肥作りを行っております。
 2年生のマイケルと1年生のダイアナが赤ミミズと牛フンを混ぜているところです。この堆肥は、園芸や観賞用植物の良質な有機肥料として使われています。
 


 アース大学では、糞尿:水を1:5の割合で混ぜ、バイオガスを得て利用しております。5-6人の家族で十分なメタンガスが得ることができます。中南米アメリカ地域におけるバイオガスの利用の先駆者として、普及を行っております。ここでは、長さ約21メートルの大規模な装置を取り付けている様子です。
 


 養豚施設では、水を有効利用するために、雨樋のトタン屋根を2層にして、雨水を集めるように設計されております。ここでは、4つの1トンタンクに水を集めております。この水を豚舎の清掃に利用しています。
 


 一方、畜舎から出てくる水を浄化するために、ラグーンや水路を作り、ここにホテイアオイや他の水生植物を使って水の浄化に取り組んでおります。これら水生植物は、非常に有効な家畜飼料として利用されております。
 


 ウガンダ出身のグラディスとグアテマラ出身のジョージがホテイアオイを集めている様子で、これはブタのエサとして使います。
 


 統合的な農業において、水牛の利用も重要で、学生達は実習を通して水牛の扱いを学んでいます。私たちは農場の人々と一緒に働き、訓練された水牛を使いこなすことで、乳牛を加工場に運んだり、畑の収穫物を運んだりしています。
 


 この統合的な畜産システムを開発するにあたり、比嘉教授をはじめ、EM研究機構の皆さまにご協力いただきましたこと、感謝いたします。このことは、生活水準の向上と農業従事者への朗報であり、福音です。ご協力ありがとうございます。
 客員教授である奥本さんの支援にも感謝申し上げます。またこれまで、約8年間のEM研究機構の協力に感謝いたします。ありがとうございました。

The Theater Event --------
Effective Microorganisms