EMフェスタ2003
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EMフェスタ2003 専門分科会
■ EM人脈による施設づくり
佐治 リエ子
(さじ りえこ) 社会福祉法人さっぽろひかり福祉会 精神障害者通所授産施設ひかり授産施設
プロフィール:
昭和11年2月7日生まれ、北海道出身。
前歴は、小、中、高の養護学級の教員。現在は、ひかり授産施設の施設長。
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佐治:
皆さんこんにちは。北海道から参りました「さっぽろひかり福祉会」の佐治リエ子と申します。「地域に支えられて」ということで、私どもの活動を振り返りながらお話しさせていただきたいと思います。精神障害者の小規模作業所を平成4年に立ち上げまして、小規模作業所開設から10年間で法人施設を立ち上げることができました。これはEMネットワークとの出会いがこの法人施設立ち上げの原動力になったということと、法人を立ち上げてから大いなる地域のご協力をいただいているという2点についてお話しさせていただきたいと思います。よろしくお願い致します。
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平成4年に個人住宅の2階を借り、6畳二間で下請けの菓子箱組立から始めました。これが10年後に立派な法人施設になっていくわけです。精神病は、申しますと、20歳前後に発生しやすいそうで、一般的に大学生時代に発病する方が多いようです。私どもの施設を利用されている方々も国立大学あるいは医学部といった優秀な方々もおられます。精神障害は、未だ社会の偏見があり、何とか地域に受け入れられる作業所を作りたいと思いました。
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開設当初、開所式に町内会長さんに参加していただきました。ここからが地域交流の始まりです。この場所で3年間活動を致しました。
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家賃がもったいないと思い自前で建てようと決意し、3年後に共同作業所を新築しました。
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引っ越しが平成7年の11月でしたので、札幌はもう雪でした。平成8年5月になって、東区で地域のボランティア団体にお願い致しまして、周囲の環境整備のため土を入れ、畑作りをし、花壇も作りました。多大なる地域の協力を得ることができました。
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翌年の平成9年に、EMボカシネットワーク北海道支部を立ち上げるということで誘われ、参加致しました。素晴らしい人との出会いの始まりだったのです。
EMボカシネットワークで出会った方々によってここまで支えられたということを説明したいと思います。
私どもの作業所の近くに設計事務所を持っている会社の社長さんがいらっしゃいました。大変意気投合しまして、その社長さんは設計事務所を開設していると同時にEM普及も頑張っていらっしゃいました。
時々の話の中に「将来、法人施設を立ち上げるのなら手伝うよ」ということで、翌年の平成10年に「ひかり小規模作業所将来構想」という大変立派な計画書を持ってきてくださったのです。それは「EMで法人化する」という素晴らしい計画書だったのです。計画書には、温室があり地域に開かれた作業所、施設としてお年寄りが気楽に出入りして、花の作り方をお互いに研究したり楽しんだりするというものでした。
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平成15年の4月1日にめでたく法人施設が立ち上がりました。
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この授産施設はパンとEMボカシを作って販売しています。これがボカシ製造部屋の入り口です。
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ここがボカシ用ミキサー室で14坪と大変広いです。ちょっとぜいたくな広さを取りました。
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次は2坪の発酵室です。私どもはここに発砲スチロールに入れまして、積んだり、バケツに入れたりしています。
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次は乾燥室です。ここには蚕を置くような棚を作りまして、発酵したボカシをそこに並べるという乾燥室です。ここの広さは5.4坪ございます。
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これは中庭で、ちょうど1坪ぐらいです。光を入れるということで作りました。夏は発酵室よりもお金がかからないで自然乾燥できますので、中庭で乾燥しております。
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これはできあがったボカシを袋詰めしています。
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このボカシとバケツを施設の玄関の入り口に、説明書と並べて置いています。法人になりますと、見学者が毎日のようにいるのです。その方々がボカシに興味を持っていただいたり、説明書を持っていったり、中には「じゃあ買っていこうかな」という人もいます。玄関、入り口の所に置くことで販売、宣伝・啓発活動になっております。
ここまでが、今までEMネットワークの人脈によって建てられた施設、先程までの10年間の歩みです。次に、地域との交流というところに入って参ります。
15年の4月1日に開設致しまして、札幌市の条例では30%の緑化が義務付けられていることを、後で知ったためお金がなく「困った。困った」と町内会長さんに相談致しました。施設の周りにイボタ515本を、みんなで出てきて植えて下さいました。
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これは町内会によって建てていただいたビニールハウスです。
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委縮してしまった5cmぐらいのトマトの苗をビニールハウス内に入れたのです。これが後程すごい宣伝効果のある甘いトマトに育ちました。
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これは来年に向けてビニールハウスに土を入れているところです。町内会のいろいろなご尽力で土を無償でいただいてきました。表土5cmぐらいしかない所でトマトを植えたのですけれども、根張りが悪く苦労しました。「もっと土が必要」ということで、また町内会にお願いしたり、市役所にお願いしたりして土をたくさんもらえることになりました。これまた町内会の支援、協力によるものです。
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1本50万とか80万円するのではないかというような素晴らしい樹の提供者が現れました。植えるのには250万円かかると言われましたので、町内会でやってもらうことになり「機械を持っている人は機械を。労力のある人は労力を」ということで、町内会と施設の職員、家族みんなの協力で植樹を致しました。市は「(やさしい街づくり条例の緑化義務)30%を十分クリアしました。すごいですね」とほめられました。
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立派に育ちました。根付いている様子です。
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施設の外観です。
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町内会の集まりでお年寄りが集まってきて楽しんでおります。
前半はEMボカシネットワークに助けられて施設を立ち上げ、後半は町内会に支えられている。支えられるその橋渡しになっているのが併設されている「あさかげ生活支援センター」施設長の高井の熱心な人柄のおかげなのです。
高井もまたEMボカシネットワークで出会った人です。EMボカシネットワークがあったからこそこの施設ができたともいえます。
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町内会の夏祭りにも参加し、EMボカシの宣伝をいたしました。
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今年のEMボカシネットワーク総会にEMボカシネットワーク名誉会長である節子さんがお見えになっていましたので、「EM生ごみ処理講習会」を開いてもらいました。
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これはその時の講習会の様子です。名誉会長のお話がとても面白いものですから、みんなすっかり引き込まれて「やろう」ということで、町内は大変燃え始めました。町内会長は、生ごみバケツとEMボカシを20袋買っていき、「来年の土作りだ」と喜んでおりました。
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これはその時の記念撮影です。町内会の役員さんたちです。
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これは私達の職員です。大変良い職員に支えられています。私がいなくても、職員が施設をきちんと守って支え発展させるという状況になっています。
永田:
佐治さん、ありがとうございました。佐治さんのお人柄によって、次々と不思議なほどに良い出会いがあったということが伝わってきました。これからも輪が広がっていくことと思います。
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