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EMフェスタ2003
専門分科会
「身近な大きな課題を解決できる」

コーディネーター
 西渕 泰(にしぶち やすし) EM研究機構 
パネリスト
 田中 幸弘(たなか ゆきひろ) 柳川市役所 生活環境課
 佐藤 栄希子(さとう えきこ) EMからだはうす
 岩村 のり子(いわむら のりこ) 専業主婦
 東谷 孝義(ひがしたに たかよし) EMクリーニング研究会 事務会計

2003.11.15

 環境分科会では全国の様々な立場から身近な環境問題に対するEM活用の最新情報が紹介された。行政として市のシンボルである掘割を守るために住民参加型の本格的な取組みを行う福岡県柳川市、幅広い分野でEM活用を展開する岩手県のNPO、そしてプロの立場からEMの効果、環境への配慮を考えるEMクリーニング研究会から、現在までの成果とノウハウが紹介された。環境浄化技術として確立されてきたEMの「活かし方」に来場者も興味深く聞き入っていた。

 ◆EMによる環境浄化事業

 水郷柳川として知られる福岡県柳川市生活環境課の田中幸弘さんから、柳川市の6つのEM環境改善事業について、取組みが発表された。

(1) 生活環境衛生対策事業
 平成14年4月からEM活性液の無料配布を市内7つの公民館で実施。利用量は平成14年度77トン、平成15年度は9月までで55トン。使用している市民からは臭気が消えた、台所が清潔になった、野菜が良く育ったなどの声があがっている。

(2) 河川浄化モデル事業
 平成14年5月から水路へ活性液を投入。現在では100〜200リットルずつのEM活性液を15ヶ所から流して市内全域に行き渡らせようとしている。また、日本一の海苔養殖で知られる有明海では二つの漁協が今年、合計63,000個のEM団子を作製し、投入した。

(3) 家庭排水浄化事業
 平成14年5月から市内の公共施設11ヶ所の浄化槽にEM活性液やEM2号の投入を行い水質検査を継続して実施している。平成15年度からは家庭の浄化槽10ヶ所へも試験的に活用を開始し、一部で明らかな透明度の向上などいい結果が出始めている。

(4) ゴミ減量対策事業
 生ゴミ処理用バケツに補助を出し、活用を推進している。平成14年度は386世帯620個の利用があった。

(5) EM愛好会推進事業
 市民がEM愛好会を結成して、EM全般についての推進を行っており現在67団体、構成人員883人。EM指導員の協力で、EMに関する情報提供を行っている。

(6) EM普及対策事業
 希望者を対象にEM教室(米のとぎ汁EM発酵液、EMボカシ、生ゴミ処理など)を開催。このEM教室は、平成13年度に延べ38回、1164人、平成14年度は延べ79回、2293人が参加。



 ◆NPOによる地域環境浄化活動

 岩手県盛岡市から地球環境共生ネットワーク岩手支部の会員である、佐藤栄希子さん、岩村のり子さんからボランティア活動として行った様々な事例が紹介された。

●岩手公園お堀水質浄化
 平成13年から、週に2〜3トンのEM活性液を投入(冬期を除く)。初年度から悪臭の軽減、透視度の向上などが確認され、平成14、15年度は盛岡市からの業務委託として実施。年々ヘドロの分解や小魚の増加などが見られている。

●アメリカシロヒトリ対策(盛岡市保護庭園一の倉邸)
 およそ1ヘクタールの庭園の木につく毛虫の予防策として、EM活性液を散布。EM活性液は作成時に天然塩を1%添加し、散布時にはEM-Xセラミックスパウダーを0.1%混合。1回に約1トンのEM活性液を5倍に希釈して動力噴霧器で散布。年に2〜3回の実施により、緑が鮮やかになりあらゆる病害虫がほとんど発生しなくなった。また、紅葉が色鮮やかで期間も長くなった。

●マツクイムシ対策(平泉町無量光院跡地)
 マツクイムシに感染した史跡の松に対して、樹幹注入剤と併用してEM活性液を1本当たり20〜30リットル株元に無希釈で施用(月に1回、半年間実施)。また、EM-XセラミックスパウダーをEM活性液でペンキ状に溶いたものを塗布した。その後の検査では感染が認められず、現在は樹勢維持のため年数回のEM活性液を施用。

●小中学校のプールへの活用
 冬期間の水質維持と環境学習を目的に盛岡市内ほとんど全ての小中学校プールへEM活性液を投入(1校あたり100〜150Pを秋と春に投入)。清掃時に洗剤が要らなくなったり、悪臭がなくなるなどの成果が挙がり、最近では生徒が米のとぎ汁EM発酵液を作成する活動が岩手県内全域(30校以上)に広がっている。

●EMせっけん作り
 従来の廃油せっけん作りに米のとぎ汁EM発酵液とEM-Xセラミックスパウダーを活用することで、汚れ落ち、水切れ、肌への使用感などが向上する。

 ◆EMクリーニングの意義について

 EMクリーニング研究会の東谷孝義さんからはデータを交えながらクリーニングへのEM活用方法とその成果が紹介された。

●EM活用のメリット
 EMを使用することで、洗浄力が向上し、再汚染やくすみの発生がなくなり、繊維の痛みも抑えられる。ドライクリーニングでも汚れおちが良く、溶剤の刺激も減少する。そして、EM技術は誰でも簡単にすぐに取り組め、かつ安価な点が他の技術より優れている。

●環境への影響
 EMの活用によって、最低でも界面活性剤の使用を半分以下に抑えられ、EMが一緒に流れることで環境への負荷が軽減する。実際に会員の中には排水路に糸ミミズが復活したり、排水口のヘドロが減少したなどの成果があがっている。

●活用のポイント
 家庭での洗濯も、EMと重曹を併用すると、洗剤を標準使用量の半分に減らすことが出来る。また、一番良く汚れているところをあらかじめブラッシングしておくと、洗剤も3分の1くらいに減らせ、洗いやすすぎの時間も半分以下に短縮できる。また、非常に汚れている場合には、米のとぎ汁EM発酵液を入れて一晩つけ置きをしてから、翌日他のものと一緒に洗濯すると抗酸化の力が十二分に働き、楽に洗濯が出来る。

         
The Theater Event --------Effective Microorganisms