EMフェスタ2003
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EMフェスタ2003 専門分科会
■ NPOによる地域環境浄化活動
佐藤 栄希子
(さとう えきこ) EMからだはうす
プロフィール:
昭和34年11月12日生まれ、岩手県盛岡市出身。
岩手県立盛岡工業高校デザイン科卒業。
喫茶経営、輸入雑貨商を経て(有)かんかん代表取締役後、現在に至る。
岩村 のり子
(いわむら のりこ) 専業主婦
プロフィール:
岩手県出身。
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佐藤:
皆さん、こんにちは。私、岩手県盛岡市からまいりました、Uネット岩手のボランティアメンバーの佐藤と申します。どうぞよろしくお願い致します。
今日は、これまで私達Uネットによって、岩手で行われた事例をいくつかご紹介していきたいと思います。
平成13年度にUネットの事務所が出来まして、今年で三年目の活動になります。その活動のきっかけになったものがお堀の浄化活動になります。
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これは、町の中心部のお堀の写真ですが、ここへは以前、非常に多くの生活排水が流れ込んでいました。それがかなり分厚いヘドロ層になっておりまして、夏になりますと、市民の憩いの場であるのにドブのような臭いがひどくて問題になっていた場所です。盛岡市でも、3,600万円ほどかけてヘドロの汲み取りを行いましたが、それでも解決にはならなかったということがありました。そこで私達市民の立場から「ここを何とかきれいにしたい、臭いをなくし、過ごしやすい環境をつくりたい」ということで、盛岡市の公園みどり課にEMによる水質浄化というものを提案致しました。そして、EM研究機構盛岡事務所の皆さんのご協力のもとに、ボランティアによるお堀の浄化作戦というものがスタートしました。初年度は合計で約40トンのEM活性液を投入致しました。盛岡は冬とても寒いところなので、水温が上がる前の5月頃から投入を始めて、11月まで行います。
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これは、毎週日曜日の投入風景です。今年で3年目になりますので、人も集まっておりますが、初年度はいつも決まったメンバー、雨が降っても、人が集まらなくてもまいたという感じでした。
今年からは、ヘドロの分解に非常に効果があるというEM団子の投入も並行して行っております。EMをまき始めて1年目から次のような効果が出ております。
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まずは、悪臭が無くなった、それから透明度が改善されたということです。
以前は、鯉がいたか分からない状態でしたが、魚影もはっきりとし、下の砂地まで見えてくるという状態になりました。それから、アオコの発生がなくなったこと、ヘドロの量も減少したという効果も出てきております。また、小魚や海老なども見られるようになってきました。これらの結果を受けて、2年目からは盛岡市からの委託事業という形で、資材費を頂いて活動することになりました。
私達は、EMがとてもいいということは実感しているものの、実際お堀の浄化となりますと、皆さんもとても注目しているので失敗は出来ないな、というプレッシャーもありながら、本当に綺麗になるのだろうか、という半信半疑の思いで行っておりました。けれども、検査結果の上で透視度も良くなり、私達も自信に繋がってきましたし、まいているときに皆さんから「きれいになった」声を掛けられるようになって、楽しくボランティアをさせていただいております。
お堀というのは、とても水の濁りやすい状況にあります。そのような環境にもかかわらず、短期間で非常に良い効果が出たということは、皆さんの興味を引くポイントになったと思いますし、今も非常に多くの視察の方が盛岡に訪れております。
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次に、盛岡市保護庭園の、一ノ倉邸で行われたアメリカシロヒトリという毛虫対策です。これは蛾の一種ですが、桜やプラタナス、楓など広葉樹を好む害虫です。
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一ノ倉邸というのは、観光客が非常に多いところなのですが、平成12年には約1ヘクタールほどの庭園に一面が真っ白になるほど毛虫が大発生で、観光客の方が傘をさして、毛虫をよけながら庭を散策するという事態になっておりました。EMを活用する前までは、農薬でも退治できずに困っていました。EMなら農薬を使わず、木を元気にして害虫の発生を防げるのではないか、ということでEM活性液の撒布をすることになりました。
ここは1ヘクタールの中に、約300本の樹木がありまして、とても広い場所なので、ボランティアメンバーの造園業をやっている方や石材業をやっている方、そのような方達の協力を得て、トラックを借りて1トンタンクを積んで運んだりしました。
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また、比嘉先生にご指導頂いて、活性液にも工夫をしました。EM活性液を作成するときに1%の天然塩を入れて作り、それを5倍に薄めて散布するという方法をとりました。そして、散布直前にEMXセラミックスパウダーを全体量の0.1%混合して散布しました。
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これは、散布状況ですけれども、とても広い場所ですから、動力噴霧機で撒布しました。葉や木の幹、それから土にも、全体に徹底的にかけるというよりか、掛けている方も浴びるような感じでまきました。
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この時は、1トンの天然塩入りEM活性液を5倍に薄めて合計で5トンくらい散布しました。初年度は、毛虫の発生前から3回に分けて、トータルで19トンもの散布になりました。
ここの場合はクルミや桑が、非常に被害が多かったのですが、このような木には、EMXのセラミックスパウダーを活性液で溶き、木の根元部分に塗ります。
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その結果、このように非常に緑が鮮やかになり、今年は害虫、病気は一切発生しなくなりました。
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EM散布の結果ですけれども、アメリカシロヒトリの対策が目的でしたが、それ以外の害虫、病気もほとんどなくなりました。それから緑がとても鮮明になったということ、また空気がとてもさわやかになり、人を刺すような蜂や蚊の発生もなくなりました。また紅葉の期間が非常に長くなり、色も鮮やかになったという効果も得ています。
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現在も、このように非常に美しい紅葉を見せてくれております。
今年度は県のNPO基金から助成金も頂きまして、3年目の散布を行いました。本当に、今きれいな状態でおりますので、是非皆さん盛岡にいらっしゃった時には、「EMをそうとう撒いたんだなぁ」という思いで観て頂けるとうれしいです。
続きまして、マツクイムシの対策についてお話したいと思います。
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この写真は国の特別史跡に指定されている、平泉の無量光院跡地です。ある日の新聞にこの史跡の松がマツクイムシに感染し、伐採されるかもしれないという記事が掲載されました。ここは史跡といっても松しかなく、この松を切ってしまったら何も無くなってしまうので、なんとか松を助けようじゃないかというメンバーの意見が出まして、岩手県の林業技術センターと協力して、EMを使っていくことになりました。
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マツクイムシというのは、マツノザイセンチュウというセンチュウによって起こる松枯れのことで、このマツノマダラカミキリが伝搬するそうです。一度これにかかってしまうと、農薬を使っても治らないので、木を切ってしまうしかありません。EMの使用が決まったときには、すでに林業技術センターによって、本来は予防薬である樹幹注入剤というものを使用されていましたが、それと併用するという形でEMを使用していきました。
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月に1回くらいの頻度で株元にEM活性液を原液で20〜30リットルかけました。
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それから先ほどの、アメリカシロヒトリ対策と同様のやり方でセラミックスパウダーを塗ります。
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それから景観上のためと、セラミックスの効果を安定させるためにビニールを巻き、その回りからコモを巻きました。そして、EM活性液は月に1回合計6回の撒布です。
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それによって、このように非常に大きく新聞に「史跡の松 残った」ということが報じられました。翌年の再検査で、松枯れの原因であるセンチュウが検出されなかった、という結果が出たのです。今現在でも樹勢の維持の為、年に数回はEM活性液を株元にかけ、樹勢の回復も順調です。また、アメリカシロヒトリとマツクイムシ対策は、専門的な部分で詳しく知りたい方も、たくさんいらっしゃるかと思います。この事例につきましては、EM研究機構のホームページに詳しい資料が掲載されておりますので、そちらのほうをご覧ください。
以上でお堀の浄化と、アメリカシロヒトリ、マツクイムシ対策の発表を終わります。
引き続きまして、同じくU-ネット岩手、岩村のり子さんから小中学校のプールへのEMの活用と、EM石鹸の作り方、活用方法について発表していただきます。
岩村:
NPO地球環境共生ネットワークの、岩村と申します。よろしくお願い致します。
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小中学校のプールへの活用についてご紹介致します。
このように、塩素の投入を止めたシーズンオフのプールは、汚れがたまってしまいます。そして、毎年のプール掃除には、塩素や洗剤を大量に使って掃除をします。ボランティアのメンバーの中には、小中学校に通う子供を持つ親も多く、子供の健康、そして環境への配慮から、プールへのEM活用の提案があがりました。このような取り組みは、すでに全国的に行われていることでしたが、学校の先生にも理解していただくために、盛岡市教育委員会にご協力頂いて、盛岡市内全校に通知が行きました。その結果、初年度は市内38の小中学校プールへEM活性液の投入が行われました。
活性液の投入量は、コンクリート製で200リットル、ステンレス製で100リットル程度です。投入計画として、東西南北をエリア別に分け、投入日を決めます。学校側からも予定を伺い、児童が参加する場合がありますので、その時は時間を優先します。プールEM投入計画表を作成し、1日6校から8校まわり、EMを投入します。
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これはアンケートの結果の一部ですが、見た目、汚れ、ぬめりなどの点で改善がみられ、洗剤をまったく使用しなくても良いという学校がほとんどです。
また、1日かかっていた掃除が、半日で終わったり、EMの投入に関わった生徒が、水や掃除に関心を持つようになったと報告してくださる先生もおりました。
良くない例としては、せっかくEMによる浄化をしても、水抜きをして5日間も放置して、汚れがこびり付いてしまった学校もありました。
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洗剤をまったく使用しなくても、このようにピカピカになります。
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これは盛岡市の小学校の記事ですが、このように度々新聞に取り上げられました。
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そして岩手県内各地で、生徒が自分達で米のとぎ汁EM発酵液を作成して、プールへ投入するという実践的な環境学習が広がってきています。今年の春、プール使用前には、岩手県内70以上の学校でEMが活用されていて、まわりの学校へと年々広がってきています。また、プールでのEM学習をきっかけに、校内の清掃や生ゴミのリサイクルなど、発展的に取り組む学校も出てきていて、学校が情報発信源となって、地域の取り組みも更に活発になってきています。
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最後に、EMを活用した廃油石鹸作りについてご紹介します。環境汚染源である廃油をリサイクルして、有害な合成洗剤を減らそうと、7年前から廃油石鹸作りの活動に取り組んできましたが、2年前から石鹸作りにEMを活用して以来、普通の廃油石鹸との違いに驚き、EM石鹸のことを多くの方々にもお伝えしています。
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石鹸にEMが入ることで、汚れの落ちが良い、水切れが良い、体に使っても安心というメリットがあります。またこの石鹸は、EMの働きによって排水を浄化する力もあるそうです。
EM石鹸作りに簡単に説明します。材料は、米のとぎ汁発酵液の上澄み1リットル。これは、よく沈殿させた上澄みを使用します。または、EM活性液1リットル、EMXセラミックスパウダー100グラム、苛性ソーダ500グラム、廃油3.3リットル。用具はバケツと棒、牛乳パック、雑巾、ゴムベラを使用します。木の棒は、かき混ぜる時に跳ねやすいので、バケツは15リットルから20リットルの大きめのバケツを使います。木の棒の変わりに、お風呂をかき混ぜる棒を使うと、上下に動かすので作業が楽で撹拌率が良く、更に跳ねにくくなります。バケツに関してはもうひとつ、金属製のバケツは腐食しやすいです。また、アルミのバケツは使用しないでください。
作り方
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・米のとぎ汁EM発酵液の上澄み1リットルと、セラミックスパウダー100グラムを入れ、キャップをして振ります。
・苛性ソーダ500グラムをポリバケツに入れます。
・・の米のとぎ汁EM発酵液を入れます。
・棒でかき混ぜて、苛性ソーダをしっかり溶かします。
・苛性ソーダが溶けたら、廃油3.3リットルを入れます。
・棒でかき混ぜます。新しいような油で30分、古いような油で20分最低かき混ぜます。
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・牛乳パックに入れます。このバケツは、流しやすい形になっています。これはガーデニング用の8リットルのバケツです。また、ゴムベラも使用します。
・用具類は1枚の雑巾でふき取ることが出来ます。この布は1ヶ月以上置くと、EM石鹸付タオルとなります。
・このような形になります。
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・気温が低い場合は、発泡スチロールを使用して保温します。
・6時間から4日以内に固まります。ようかんくらいの硬さになったら、ゴム手袋をして包丁で切ります。作りたてはアルカリ性が強いので、1ヶ月間寝かせてから使います。
・左は1ヶ月後の、出来あがったEM石鹸です。右は1日目の状態です。
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使い方の例です。
・濡れたボロ布にEM石鹸を付け、換気扇をギュッと拭くと汚れが落ちます。
・体を洗ったり、洗濯には襟やシミなど部分洗いに使います。
・台所では茶碗や鍋、ステンレス用品、タッパーなど洗います。茶碗を洗うとき、すべることがありますが、このような時は茶碗をすすぐ直前に布巾を洗い、手についた石鹸分をとるとスムーズにすすぐことが出来ます。
・お風呂等の水まわり、ズック洗いや洗車、また犬を洗ってあげると臭いも軽減されます。
この他に使い方の例が、EM活用事例集16ページに載せておりますのでご覧ください。
まとめとして、毎日の生活に米のとぎ汁EM発酵液や、EM石鹸を活用し、生ゴミをリサイクルすることで環境を汚さない生活ができ、水質や害虫などの問題に対しても、私達に解決できるということを実感しております。
また、活動が地域に広がるにつれ、行政による大規模な取り組みも始まりつつあります。矢巾町では、10万人規模の生ゴミ堆肥化にEMの活用が始まりました。更に岩手から宮城へ流れる北上川では、関係36市町村でEM活用による、水質浄化モデル事業が始まっています。今後は、更に多くの地域の方々に広がるように活動していきたいです。
以上です。
西渕:
ありがとうございます。非常に盛り沢山の内容でしたが、新聞にもたくさん成果が掲載されているということでした。活動を始められた2年前と比べまして、このような新聞報道や、お堀がきれいになった実績などによってまわりの方の反応などで違いを感じることはありますでしょうか?
岩村:
始めの頃は皆さんがEMを知らないので、EMの説明から進めておりました。今は、新聞やラジオ番組がありますので、そちらで情報を得た学校の先生方もご存知の方が多くて、話をしやすくなりました。
西渕:
ありがとうございます。NPOの活動ということで、岩手から佐藤さんと岩村さんにお話伺いました。後ほどまたお話伺いたいと思います。
西渕:
それでは最後になりますけれども、EMクリーニング研究会から、東谷さんに来て頂いております。東谷さんはクリーニング業にEMを活用されていますが、EM活用の意義についてお話していただきます。それではよろしくお願い致します。
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