EMフェスタ2003
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EMフェスタ2003 専門分科会
「EM活性液の考え方と作り方」
星野 豊
(ほしの ゆたか) EM研究機構 特別研究員
プロフィール:
1944年東京都大田区に生まれる。
1968年日本大学理工学部工業化学化を卒業
ブリストルマイヤーススクイブ(株)に入社
1996年(株)EM研究機構に入社 現在に至る
NPO地球環境・共生ネットワークの技術委員・アドバイザーを兼務
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星野:
EM研究機構の星野です。よろしくお願いします。毎年、EM活性液の作り方、どうやったら上手にできるか?どうやったら失敗しないのか?という話が出てくるのですが、私の方に失敗例などがきていますので、その中から上手にできたもの上手くいかなかったものを洗い出して、失敗例についてお話したいと思います。
EMというのは現場実証主義です。ここに来られている皆さんもEMを使われて、生き物が生きられなかった世界を、EMを投入することによって生きられる世界へ変えていますよね。生活の中で微生物の取り扱い方や考え方を理解していただければ、問題の解決の一助となります。その辺の話を含めて発表させていただきたいと思います。
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今この21世紀は20世紀に汚してきたものの代償として環境問題が出てきたわけですが、では環境問題というのは何故起こってしまうのでしょう?皆さんすぐに複合汚染だから、因果関係がよく解らないからなかなか原因を特定することができないという話になります。工業化ということで石油化学製品とか農薬、抗生物質、化学肥料、エネルギーの無駄な大量消費ですね。この大量消費と廃棄があって今の環境問題が出てきているわけです。
これの原因をきちっと治すことができないと、ただ単に土木工事や大きな施設を作って、ある物質だけを除いただけでは生態系は回復できないのです。その時にEMという微生物資材を投入して生物を多様化させることができます。
私たち子供の頃はトンボやメダカなど色々な生物が川や海でたくさんいたのにもかかわらず、今は見られなくなってますよね。私たちが使ってきた化学物質、衛生害虫対策として虫が出たらすぐ殺す、農業で病害虫が出てきて困るからといってすぐ殺す、これら化学物質が大量に蓄積されたり、現在でも合成洗剤や化学物質がずっと流されているので、生き物が生きられなくなってしまうのです。私たちも同じ生き物ですから生きていかれなくなるということで、これは皆で考えなければいけない問題なのです。
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これは「生態系のピラミッド」といってよく生態学者が使っているもの、これは陸の生物を主体に書かれたものです。皆さん微生物は分解者と言ってますけれども、無機のものを使って有機物を合成する生物もいます。この層が地球の食物連鎖それから物質循環の重要な担い手となっていて、これがEMの仲間で行われているということです。
それから植物が光を使って光合成して、これを順に辿っていくと陸の生物なら人間、海ならシャチ、マグロ、クジラなどが頂点に立つわけです。
生態系で中間が破壊されると、まず上の方からいなくなってくるということです。現在、猛禽類などがなかなか見られなくなったのも、下が農薬とか色々なものを使うことによって生物が単一化させ、その農薬とか化学肥料、合成洗剤などに抵抗性で利用して生きていかれる生物がなんとか頑張って、現在の生態系が成り立っているわけです。
今一番困っていることは、生態系を調べる上で微生物の種類がどれくらいいるのか解らないということで、微生物から上位の話はどこでも聞ける話ですけれども、微生物の話は非常に少ない。ただ、EMは微生物資材ですから、ここを皆さんが理解できるようになれば生態系というものがとても解りやすくなると思います。今日は1000分の1ミリの微生物の世界に入っていただいて、小さな世界から私たちを見てみたら色々な考えが出てくると思います。
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微生物というのは殺すものがなく条件か適していれば1ml当たり1億からそれ以上に増殖します。ですから私たちが殺すものを使わないように、できるだけ安全なものを使うようにしていけば、いろいろな種類の生物が増えていきます。特殊環境の微生物を研究している方たちは、1億、2億、3億、4億種類というような話をされています。今、300度くらいまでの高温で生活できる微生物もとれてしまう。低温でもそうです。
私たちには菌はなかなか見えないものなのですが、ここでちょっとバチルスという納豆菌ですが、増殖培地を使って植えると分裂していく。どんどん自分と同じものを作り出していく。2つに分かれていく時間がだいたいこの付近だと25分くらい、早いバチルスだと8分くらいで、どんどんどんどん分裂し子供を作って増えていく。
普通の化学反応とか大きな機械装置を使ってもなかなか持続しないけれども、こういう生物の力を使い多様化させていくことで生態系を修復できる。昔は色々な生物がいて、食物連鎖、捕食関係を使いながら物質循環して回っていた。そこを現在は有害な化学物質を使うことによって食物連鎖をズタズタに引きちぎってしまったために、どんどん悪いものが蓄積され次の世代にマイナスの資産が残ってしまうというのが今の生活の状況です。
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これは微生物の動きなのですが、EM‐1の場合レスティングと言って休んでいますから起きるまで時間が掛かったり、先程言った分裂速度が速いものと遅いものによってこのようになったり、早くスット立ち上がったり、分裂に時間が掛かるものはゆっくり立ち上がり増殖する(菌の種類によって曲線が異なる)、そういったカーブをとったものです。
ここではそういう寝ているものが、ここで起きてしまうと一気に増えて、ある程度時間がくると自己融解酵素を使い死滅していくというサイクルをとり、餌がある間は永遠に世代交代を繰り返していくというのが微生物の世界です。
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これはEMの主役となっている光合成細菌の菌体成分の中のアミノ酸の部分を出したものです。クロレラとか酵母は消化に良いと言って皆さんも食べてますよね?
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光合成細菌の特徴はビタミンB12、コバラミンという成分を非常に大量に作っています。これを基質にし、増殖できるという生物もいるので、こういうのが出てくると一緒に仲間になって増え生物を多様化させていくのです。
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微生物がどんなカタチで活躍しているのか役目というものをお話したわけですが、それでは皆さんがここでどうやったら活性液を上手に作ってその力を最大限に発揮できるかということですね。
私たちが使っている糖蜜とか糠とか米のとぎ汁など皆さん家からどんどん流していこうという成分の中全てに常在菌や色々な雑菌がいます。例えば、プロバイオティクスという言葉があって、腸内細菌で昔の種類は100種100兆個と言われていたのですが、分析技術が発達してきまして500種以上の名前が付くようになってきています。
動物でも人間でも体の表面や口の中にも400種以上の菌がいて、それが酵素を出して消化や色々な役目をしているわけです。ですから様々なものにそういう微生物が付いているということを頭に入れて活性液を作って下さい。特にEMを流しているようなところは腐敗型の巣窟になっていますから、そこをいじった手でかき回して活性液を作ってしまうと、例えばバチルスの中で悪臭を発生させる悪い菌なら10分前後で分裂してしまいますから、善玉菌であるEM菌と腐敗型の雑菌が同時にスタートし喧嘩してしまって悪い匂いが出てきてしまうということになります。
保管方法ですが、このような天然物に含まれる微生物というのは温度と水分があると増殖してしまうのです。だから糠にしても籾殻にしても悪い所に置いておくと、腐敗型の菌が増殖した材料を使ってしまうとなかなか良いものができなくなってしまう。こういうことを理解しないで作ってしまうと、今朝、比嘉教授からEMが20年経ったといっても未だに腐った活性液ができてしまうとか、腐ったボカシができてしまうというのは、微生物の中に良いものと悪いものがいてそれらが常在しているためにそういった事故が起きるわけです。
沖縄は暖かくていいのですが、これから冬になると本土の方は温度が下がってきます。乳酸菌というのは糖から有機酸を作って腐敗型の菌が動けないようにするわけです。この働きが発酵です。お味噌とか糠味噌とか、韓国の方だったらキムチなどもそうです。キムチにしてもあれは別に著名な学者が永遠と研究して作ったものじゃなくて、昔からお母さんから娘へと順々に引き継がれてなんとか上手く作る方法を見つけていった。これはEMの世界と同じ考えですね。何しろ乳酸菌の働き、酵母の働きを上手に使っていけば食べられるものになるわけです。
ところが夏場、沖縄は特に温度が高いから大変だと思いますが、ほっとけば腐ってどうしようもない状態になってしまう。私がよくお母さん方のところで生ゴミの話をすると、まず眉間にしわが寄って嫌な顔をするのは、皆あの腐った臭いを嗅いだ経験があるからです。食べたものの残渣とか皮をむいたものが生ゴミですよね。でも放っておくと腐ってしまう。腐敗させる菌の分裂速度が異常に速いから、一晩経つとあの悪臭になる。そこを十分考えて、EMを入れたら必ず温度をかけて乳酸菌を活発に動かして下さい。
私の実験ではpHが4を切ってくると腐敗型の菌が動かなくなって食べられるものに変わります。ですから低い温度でずっと置いておくと、10度で分裂速度が速い腐敗型の菌がいるとそれが働いてしまい、腐らせようとする菌と有用微生物との喧嘩が起きてしまうわけです。そのため色々な事故が起きます。そこを注意して下さい。
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これは一般的な例として、これくらいで作ると非常にバランスのとれた良いものができますよというものです。ここで注意してほしいのは、最初温度をかけて、先程言った乳酸菌によって糖から乳酸を作るものをまず動かせて、3日くらい続けるのですが、この温度をずっとかけておくとこの温度に適したものがメインになってしまいバランスが悪くなってしまいますので、あとはpH4切ったくらいになったらじっくり熟成させて下さい。発酵工業では酵素を使って熟成させ、大きな分子を小さな分子に変えていくということですね。
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そこで皆さん、出来た活性液をどうやって良いのか悪いのか判断するの? pHって言ったってpHメーターって高いんだよ、3万もするもの私たちは買えないわよ!pH試験紙もそんなもの使ってられないわよ!と言われるでしょうが、やはり目安になるのは臭気です。後で津曲さんがボカシの匂いの話をしていただけると思うのですが、まず発酵食品を食べて吐き気がする人いないですよね。EMも乳酸菌が働いて発酵すると香ばしい匂いがしてきます。手に塗った時も後で匂いが殆どないと思います。そういうものができている人はその作り方、資材の保管方法が上手にできている方です。
私の方に検査として送ってきたものでも、だいたいpH4以下、3.5になっているようなものであればEM-1と同じように半年とか1年置いても密閉状態にしておけばずっと保存できます。pH4以上ものは保管が効きません。常在菌の中の悪い菌が動いてしまうために手に塗ると悪臭がなかなか取れない、こういうものが出来てしまう人は、今日お話ししたことを十分に注意して作られると良いものができると思います。
私の方で検査にしたもので、半年後に捨てる時だいたい3.5以下のものだったら半年経ってもこういう悪臭が出ることはありません。
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これはEMの希釈液です。これが原液で、10倍、100倍、1000倍、1万倍と希釈してあります。皆さんO-157の時、細菌学会でまな板とか塗れ布巾とかお酢で拭くと良いですよというのがありましたね?これは有機酸に殺菌力があるからそういうものを使って、殺菌剤とかの殺すもの・毒性のあるものを使わないで、食べるものを使って殺菌した方が安全ですということです。有機酸だけの話であればだいたい10倍から20倍、3.5付近だったらかなり抗菌作用があります。ですが100倍から1000倍になってくると抗菌性はありません。
ただEMの場合は抗酸化物質とか色々な成分が入っているので、お酢とは違った働きで、大腸菌が減る作用もあります。EMを希釈する時はこの辺りになってくると色がなくなってきますから、色が濃くて嫌だという人は100倍とか1000倍にしておけば白いカーテンや壁なんかでも全然問題ありません。
希釈が100以上になるとpHが上がってきますので、保存中に雑菌も動ける範囲になり匂いも出てきますので、薄めたものは早く使って下さいと言っています。特に夏場はすぐ使った方がいいですよ。
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日本は勿論ですがアジアの人たちはお米のとぎ汁を毎日流しています。昔は色々な生物が多様化していたから、こういうものを流しても食物連鎖で他の生物の餌になっていたわけです。今みたいに悪い環境に耐えられる生物しかいなくなって、硫化水素やアンモニア、炭化水素を出したりする具合の悪い菌がはびこり、それらの餌になってしまうからどこもかしこも臭くなってしまうのです。
だから今は米のとぎ汁をそのまま流すと汚染源になってしまいますが、EMで発酵させ低分子化してやると色々な生物の基質になり浄化源となります。
米のとぎ汁が入ったボトルを見ていただくと、1日目はこういう状態で下に米の粒などが溜ってますけれど、3ヶ月経つともうほとんど分解されてなくなってしまうわけです。これは可溶化と言い、低分子化し可溶化すると色々な生物の餌になります。
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これは皆さん懐かしい実験かも知れませんが、ヨウ素デンプン反応で、米のとぎ汁というのはヨウ素を入れると紫色になる。スパイラルの中にヨウ素の分子が入って色が付く。それが小さな分子になってしまうともう色が付かない。子供さんと一緒に勉強する時に、こんなものを使ってやっていただけると、ああなるほどデンプンが溶けないものが水に溶けるようになったんだなというのが解りますよね。
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これは米のとぎ汁EM発酵液の表面にできる白い膜。このメインのところは殆ど液面酵母で、この菌は細胞の中に脂質を5割とか6割持っていますから、よく表面に出てきたりします。次に撹拌すると乳酸菌と酵母が主体に見られるようになります。利用中のEM‐1の表面に出てきたものもだいたいこういう酵母の仲間が多くなっています。
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これは私がずっと微生物を扱ってきて解った、生菌数を測定(菌の分離)する時の条件ですね。だいたいEM-1だと10の6乗とか7乗前後。これは低濃度の有機培地を使って測った状態です。活性液だとそれは寝ている菌を起こすので条件によっては10乗、11乗、12乗くらいまでは測れる。これは培地の中に入っている基質とか温度や保存期間によって少しずつ生菌数が変わります。
活性化するというのはこういうことです。寝ている菌を起こして粋のいいピチピチギャルにして腐敗型の菌のところへぶち込んでいけば菌と菌の戦いになった時に有利だよということ。作ったらどんどん活用していきましょう。
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最後に、バイオマスっていう言葉よくお聞きになると思うのですが、有機廃棄物をそのまま流したり、焼却や埋め立てすると汚染源になってしまうので、EMで発酵させ有機資源にしたり、流すと浄化源になります。糖蜜も値段が掛かるので、大豆や落花生の煮汁、シロップなどを糖蜜の代わりになるだろうということで今こういう実験をやっていて、お味噌を作っている会社の大豆煮汁なんかを使ったり、色々なシロップを送ってもらって、それをEMで発酵させるとEM活性液として利用できます。
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これはそういう時の成分で炭水化物。この辺にこれだけの糖質があるからEMの基質として利用ができるということです。
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これはその分離する時の培地組成の表です。
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これは実験室で無菌的操作をしてEM‐1の中にいる菌を測っています。培地にはカゼインというものいが入っていまして、そのカゼインの質化ゾーンができます。これが乳酸菌(Lactobacillus sp.)の仲間の特徴です。
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これはリポ・プリンター法で同定した菌ですけれども、乳酸菌の仲間です。
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これは光合成細菌と乳酸菌がコンタミしたコロニー形態とケン濁して顕微鏡観察した写真で、この小さくて激しく運動(見えませんが)しているのが光合成細菌、この長いのが乳酸菌です。
今日お話しした中で注意していただきたいのは、私たちの生活は全て微生物で成り立っているということ。その中に良い菌と悪い菌があるので、それを上手に使っていけばいい活性液ができますので、お試しいただけたらと思います。よろしくお願いします。ありがとうございました。
(拍手)
新谷:
星野さんどうもありがとうございました。この活性液の作り方というのはシンプルなようで重要なことなのですが、皆さん聴いている方が解りやすいように、そしてメモできるように、良い活性液を作るための3つのポイントをあげてもらえますか? 3つだけ。これだけは重要ということを。
星野:
一つは材料の保管方法ですね。水分をできるだけ与えないような保管方法をしておくと悪い菌が動きませんから。新鮮で良い材料を使ってやればEMの働きもよくなります。それから温度です。よくこちらにpHが下がらないという電話がかかってきます。そういう時は、もし家庭でやられる方はペットボトルに米のとぎ汁を入れて、EM入れてからそれをお風呂で抱いて入ってもいいですし(笑)まず乳酸菌を動かすということですね。その辺が大事なことだろうと思います。
新谷:
おっしゃられたのはまず材料ですね。悪い菌が入っていないものを使うということ、温度を確保するということ。3番目は乳酸菌を最初に動かすということですね。それでよく質問されるのが、活性液を2回3回作ってもpHは3.5以下になるのですけれど、ずっと活性液を作り続けて問題ないでしょうか? それともやはりバランスが崩れるのでしょうか?
星野:
活性液の評価方法として、自分が作った1トンとか500リットルの活性液を1リットルとか2リットルをその度ペットボトルにとっておいて、それを1ヶ月後に開けてみて悪い匂いのしない活性液が何回でもできる方たちは非常に先ほど言った注意が守られている方です。そうすると私が作っているものは必ず良いものができるという自信になります。ただ基質に含まれる常在菌や雑菌などによって光合成細菌、乳酸菌とか酵母の組み合わせが崩れてくる傾向がありますので、しっかりできる人なら2回3回くらいはやってもいいです。1回目でなかなか上手くいかないというような人は、もう一度今日の話を勉強して下さい。きちっと1回目ができる人は2回目もやって、それを置いておいてもEM-1と同じような匂いがして保存できるようならば、また次というカタチでやっていただけるといいかと思います。
新谷:
最後にもう一つ質問なのですが、比嘉先生はよく光合成細菌を中心にEMのお話をされていますが、活性液を作る時に何らかの方法で光合成細菌を増やす方法はありますか?
星野:
そうですね、光合成細菌というのは大変古くから存在している菌と言われています。私たちは今酸素がある状態で生活しているのですけれども、どちらかというと酸素を嫌うような生物も多い。それに紫外線は全てを劣化させてしまうわけですけれども、光合成細菌はその紫外線にも強い。光合成細菌というのは原始には高温、高圧で強酸(硫酸痕:硝酸に富んだ海洋)とかとても人間なんか住めないような状態で生活していた菌ですから。今私たちが汚している環境というのは、まさに菌にとってはものすごい毒物をじゃんじゃん流されているところで生きなければならない状態になっています。増やし方はちょっと述べられませんが、光合成細菌をそういう生き物が生きられないような環境の場所でできるだけ強化させてやると、有害物質を早く無害化できて色々な生物が出てくるようになると思います。そんな使い方をされるといいかと思います。
新谷:
どうもありがとうございました。会場の中には質問されたい方もおられると思うのですけれども、3人の方が終わられてからまとめてご質問を受け付けたいと思います。星野さん、どうもありがとうございました。
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