EMフェスタ2001 > 発表大会
| パネルディスカッション |
EMフェスタ2001 有用微生物応用研究会 第18回国際発表大会記録
|
■ EMによる環境浄化と地域振興の可能性
パネリスト
福井県宮崎村村長
木村橘次郎
|
昭和7年2月20日宮崎村蝉口に生まれる。
昭和26年3月福井県立鯖江高等学校農業科卒業。
昭和38年4月村議会議員6期連続当選。
昭和46年5月より村議会議長を3期6年歴任。
昭和46年5月丹生郡町村議会会長。
昭和60年7月丹生ライオンズクラブ会長。平成5年5月宮崎村商工会会長。
平成7年5月宮崎村長に当選。現在に至る。 |
海の学校学校長
今井輝光
|
1950年生まれ。
群馬県出身。
東京写真大学卒業後、資生堂宣伝部、音楽之友社、講談社を経てスタジオ29を設立。
広告畑を皮切りに、流通、インテリア、アート、スポーツ業界で汗水を流す。現在は(株)ライフスタイル研究所スタジオ29の代表。
MISSマリンライフクラブ代表、海の学校学校長、日本写真家協会会員、日本芸術写真学会会員、日本ビジュアルマーチャンダイジング協会会員、照明学会会員、照明コンサルタント。
ダイビングインストラクター。 |
元神奈川県湯河原町議
ツルネン・マルティ
|
1940年フィンランド北ガレリア生まれ。
1964年社会福祉カレッジ卒業。1967年キリスト教会の宣教師として来日。
1968年東京長沼日本語学校で2年間。
1970年児童養護施設で指導員を4年間。
1974年宣教師を辞職・長野県安曇村に転居。
1975年日本古典文学の翻訳と英会話塾を営む。
1979年日本に帰化。
1992年湯河原町議会議員に当選。
1995年議員を辞職・参院選に神奈川選挙区から無所属で立候補34万票を獲得したが次点。 1998年参院選に神奈川選挙区から再挑戦し、次点。
2001年61才7月、第19回参議院全国比例区で挑戦し、次点。
アドバイザー |
琉球大学教授
比嘉照夫
|
1941年12月28日沖縄県生まれ。
琉球大学農学部農学科卒業の後、九州大学大学院農学研究科博士課程終了。
1970年に琉球大学講師として勤務。
1972年に同大学助教授を経て1982年より現職。
EMの研究により世界的に知られ、世界各国でEMの普及および技術指導にあたっている。
著書に「地球を救う大変革(サンマーク出版・1993年)」、「An Earth Saving Revolution(地球を救う大変革・英語版 サンマーク出版1994年)」、「微生物が文明を救う(共著・クレスト社・1995年)、「微生物の農業利用と環境保全(農分協・1990年)」他、多数ある。
EM技術は現在までに日本を含め90ヵ国に広がり、ビジネスだけでなく政府レベルでも色々な分野でEM技術が応用されている。
現在、(財)自然農法国際普及実行委員会委員長、アジア・太平洋自然農法ネットワーク会長、(財)自然農法国際研究開発センター理事、農林水産省・建設省提唱「花の町づくり全国コンクール」審査委員長、そのほか、国や県の各種委員を多数歴任。 |
(株)メディアエクスプレス代表
玉城朋彦
|
昭和31年沖縄県生まれ。昭和55年琉球放送入社。制作局アナウンス部在籍。
平成10年3月、報道局兼キャスター室部長補佐で退社。
現在、テレビプロダクション(株)メディアエクスプレス代表取締役。
昭和59年「沈黙の海−湖南丸遭難事件」で日本民放連盟優秀賞、平成4年「ハイヴィジョン・琉球王朝の栄華」制作で、ハイヴィジョン・アワード審査委員長賞を受賞。
主な制作番組に「ペリー提督と大琉球」、「戦後40年の検証」他、多数。
主な著書に「沖縄のまちづくり・地域おこし」、「ペリーと大琉球」他がある。
主な論文に「報道の時代とドキュメンタリー」、「沖縄戦とドキュメンタリー」他。 |
玉城:
EMは世界的に普及している状況ですが、今日は主に国内のケースを中心に実践の報告をいただき、さらに地域の新しい取り組みとEMの関わりについてのディスカッションを中盤まで行っていきたいと思います。さらに後半には比嘉先生からのまとめならびに、アドバイスといった構成を考えております。
今アナウンスでご紹介いただきました、今日の3人の方から各地域で、どんなふうにEMを使っているのか、あるいはそのEMの活用によって、それぞれの市町村や、地域がどんなふうに活性化しているのか、ご提言と報告をお願い致します。
まずは福井県の宮崎村の木村村長です。
木村:
ただいま紹介頂きました福井県の宮崎村の村長の木村です。
福井県の位置するところは日本海側でして、太平洋からですと、静岡からちょうど真っ直ぐ進みますと、一番日本海で窪んだ所が、福井県です。非常に長い海岸線を持つ、83万の人口の小さな県です。そのなかで中央部に位置しますのが宮崎村でして私の村は人口4,120
人のひそやかな中山間の草深い村です。
はじめにEMと出会いをしたのは私が村長になりまして6年半を過ぎた頃です。村長になりましてから、非常に財政的にも厳しく、運営上困難を極めておりました。
浄化槽の問題も非常に臭いにおいがして、大変なので、なんとかしてもらいたい、ということでしたので、初めに機能強化をして、脱臭法を考えました。若干のお金をかけ、臭気抜きの煙突を5mほど伸ばしたりしてまいりましたが、やはり周辺の方の苦情は止みませんでした。
財政的に非常に厳しい村でもございますし、この臭いをどう消すか、ということを考えておりました。EMというのは、平成2、3年ごろから、お話は聞いておりました。いろいろな町や市等の方でも若干やっている、ということも聞いておりました。EMを自治体で取り組もうとしますと、非常に困難な宗教的な問題とかが出てきます。これは田舎の常でもありますが非常に古いことを取り上げながら、新しい道へ入るのが極めて難しいところがあります。しかしながら、この臭いを取るには、脱臭法としての酸素を必要としているバクテリアと、酸素の必要のないEMを、どう混合して使っていくか、ということが非常に大事であろうと私なりに考えたわけです。
役場の方では、課長はじめ環境衛生課のみんなに寄っていただきまして、EMでやりたい、ということを伝えましたら、できるとかできないとか、また仕事が増えるとか、小言が出てきました。しかし私は役場の職員は現場に行って、足を使って、住民のために働くのが役場の職員であり、国や県からきた書類を処理するだけが役場の職員ではない、これからの福祉サービス、行政サービスというのは、それぞれの職員が汗を流して、直接住民と対応しながら、住民のニーズに応えていくのが、これからの仕事であるという信念を職員に申し上げました。
それでもなかなか埒が明きませんので、専門でEM担当、汚泥担当ということで一人増員をしまして、特別の仕事に当てました。役場の職員も不安を持ちながら、またどうなるかな、ということを考えながら、EMを投入し、攪拌機で混ぜながら、温度を計り、試行錯誤しておりました。
そのうちひょこっと自分のところに笑顔で来まして、木村さん、汚泥が少のうなりましたと報告してくれました。どれだけ少なくなったと聞くと、約2割少なくなったと申します。今までは、その汚泥を処理場に持っていくので、大変な経費がかかっています。それならもう少し研究して、雨降った場合、お天気の悪い日、よい日、そうして汚泥の非常に流れるところ等をデータに取って、どういう場所にどれだけのEMを流したらよいか、また雨降った場合には、どのくらい多く入れてやったらいいか、そういうことも研究するよう指示を出しました。こうやって職員の方が、一生懸命やっていただいた結果、3月程経ちますと、約半分に汚泥が減りました。これには役場の職員もびっくりし、そしてまた笑顔で報告に来てくれました。
次は、EMの原液を買うのにはお金がかかるので糖蜜と、EM菌を混ぜて増やしました。その当時は、なんの機械も道具もございません。ガスのボンベを使いながら、そのなかにEMと糖蜜を分量的に分からないままに密閉してもう出来上がったかな、と蓋を取りました途端に、自分の顔にぱっと吹き上がったり、様々な経験をつんで1号から3号まで使って、どうやら第1活性液、第2活性液が、作れるようになりました。
EM活用の成果をお金で申しますと、私の村の方で1,000 万というと大金ですが、汚泥で、1,000 万の減額となりました。職員の方が今まで嫌がってやっていた仕事を好んでやり、また喜びと笑顔で報告にくる、その姿というものは、私にとりましても大変嬉しく、本当によくやってくれたな、という感謝の気持ちでいっぱいです。
ここまでEMの効果が、素晴らしく力強いものであっても、宮崎村においては、なかなか特産というものが出来ていませんでした。やはりこれからの村おこしには、特産品が必要であろうと考えた。ところで、目についたのが、ピーマンの緑の色です。栄養もあり健康に良いピーマンを作ってみようと思い立ちました。婦人会の14名の方々にお願いしまして、これが成功するかしないか、非常に気を揉みながら畝をあげに行くとき、またピーマンを移植するときには、絶えず自分も行って、ボカシをやったり、一緒に汗を流しながら、取り組みました。私が行きますと、そのメンバーの方々も元気が出るようで、素人の方にはいろんなことを指導しながらやっていきました。
ピーマンの品種はグリーン300 という品種です。その品種で、EM区と非EM区と、こう分けて、この2種類を自分のところに持ってきます。それを生でお互いに試食しますと、本当に味と深みと肉厚がEM区では違っておりました。これなら市場で喜ばれるなあとも思いました。
武生市、隣が福井市、また鯖江市がございますが、それぞれの市場の方々に非常に喜んでいただいくことが出来、ピーマン栽培で、大体85万から90万収益がありました。それを農家の方々が見まして、これなら一遍やってみようということになり、今現在では3年間で、3兆、4兆というようなピーマンを作って、市場に出して、非常に喜ばれております。それでも市場の方から、量を出してくれ、と要望があります。
もっとこのように、非常に成功したのはEMのお蔭だな、と思っております。
もう一つはスイカで、今までも素晴らしいスイカが取れていましたが、糖度がばらばらで、どうしても値段の方では、格安で売らなければならないような状態でした。この糖度を一定するのにどのような方法がいいのか、ということでEMを使いまして、農家の方にEMのボカシの作り方、それを指導し、EMで栽培しますと、糖度が一定となり、さらに糖度が上がるという結果になりました。現在では、福井県では一番高いスイカとして売れております。やはり一定のうまさと糖度がそろいますと、消費者の方では、いくら高くても買うということになるようです。こういうEMの成果で二つの特産が出来上がってきました。
玉城:
木村さん、また詳しい話はのちほどまたディスカッションさせてください。
木村:
下水道汚泥の減量からはじまり、今現在では、それをどうこれから使うかということで、肥料化し、有機農業に使おうと考えています。生ゴミの減量の方は、今260戸の程がEM活用した機械を村の方で補助していまして、財政の方でもずいぶん助かっている現状です。
玉城:
宮崎村の場合の財政というのは非常に厳しいわけですけれども、汚泥の処理をきっかけにして、約1000万円に上る収益、更にそれ以上の特産品まで実現したというお話でした。
次は一番上手にいらっしゃいます今井さん。今井さんは沖縄本島の北西にあります伊平屋島という小さな島で、海の学校というものを開かれました。そういう経緯を含めてお願い致します。
今井:
沖縄本島の最北端、与論島の近くに伊平屋島があります。ここは琉球王朝の発祥の地で8年前から地域おこしを目的に、コンセプトを「島の人、その土地のもの」という形で海の学校を開催しました。
海の学校は漁師(ウミンチュ)それと島人(シママンチュ)を先生にしまして、地域おこしをする。その目的は経済効果、文化、環境、教育と4つの方向から具体化して参りまして、今日に至っております。集客はまだまだ少ないのですが、年間で300名、修学旅行は数校です。
これは修学旅行の数字は入っていませんが、4泊5日で16万8千円というおそらく沖縄の一番高い料金体系でやっていると思います。
島の人口が1500人ぐらいしかいない世界に年間1万人も観光客が入ったら、まず島の生活が崩れてしまいます。そういう配慮をしながら、資源も大切にするためには、高付加価値の商品作りをしないと、量でやるよりも質で勝負するというコンセプトの下で考えなくてはならないと思います。ですから、伊平屋では最大、非常に人々の人気があったとしても、年間1000名しか受け入れることはいたしません。
伊平屋以外に沖縄にこの先10校開校するつもりでおります。年間にしまして、将来は150億円ビジネスになると考えております。
来年4月に沖縄本島の宜野座村、それから宮古地区の伊良部町に海の学校を開校する予定でおります。
主に参加者は、県外、沖縄県以外の方々で、今まで参加した方は、3歳から78歳までです。基本的には大人の学校です。もちろん子供達も参加いたしますが、子供の夏シーズンの学校と勘違いされるんですが、海の学校は年間オープンしております。その理由は、生活にはシーズンというものが無いからです。観光にはシーズンはあるのですが、我々の生活にはシーズンはありません。ですから、沖縄の夏は夏、秋は秋、春は春、というそのライフスタイルを商品にして、皆さんに体験して頂き、自分の心を磨いていただいているというのが海の学校です。
ですから、最初に申し上げたように、その土地の人、その土地の物、非常にここを重視しております。
このように海から島を捉えた時に、どういう問題が起きているかというと、やはり海がゴミ捨て場になっているということです。陸上に生活している方々は意外と海のことは気に留めていらっしゃらないと思うのですね。その辺が大きな問題になっていまして、今海がぼろぼろです。
沖縄の伊平屋島と言ったら、那覇から2時間弱ぐらいかかります。那覇の人にすればもう行きたくない地域です。残念ながら、ほとんど観光客も今は来ません。船に乗ってくる方というのは、ほとんど工事関係者のみで、なかなか観光事業は成り立たない島です。
しかし、そういう島でありながら環境が非常に破壊されておりまして、まず農業、林業から農薬、化学肥料が海に流れてくるわけですね。その結果、海がみんな死んでしまうわけですね。ここに今日いらしている方というのは、そういうことを前提で考え、非常に環境に、人に優しい方法論で生産をし、また水処理をしている方々ばかりだと思いますので、非常に喜ばしいことと思うのですが、まだまだそういう人たちは少数派でして、ほとんどの人は海は自分たちに関係がないんだという意識の方が多く非常に残念に思っています。
玉城:
ありがとうございました。
今井さん、学校と言うと子供さんの学校というふうにイメージしがちですが、海の学校は大人の学校なんですね。
今井:
そうですね。
玉城:
そこで島の漁業とか農業とか、環境を学ぶというコンセプトでしょうか?。
今井:
はい、そうです。
玉城:
EMとの関わり、展望をまたのちほどお願いいたします。
今井:
はい、これから海を考えた農業にも取り組もうと考えております。
玉城:
さて、3番目は湯河原の町議会議員をされていました ツルネン ・マルティさん。 ツルネンさん報告をお願い致します。
ツルネン:
私とEMの関わりは9年前から始まりました。そのきっかけは湯河原の議員になって間もなくEM普及協会の方から、湯河原の町の生ゴミ対策にEMを取り入れたらどうですか、と提言されたことです。でもその時、私はEMのことを全く知らなかったので、取り敢えずどういうものか、自分で使うことにしました。そしてこの9年間は、自分とEMとの共生が続いています。そのお蔭で私の性格までも変わったと、妻もよく言っています。つまりもっと明るく前向きな性格に変わった。具体的には私たちは40坪の家庭菜園を使っていますから、そこでもちろんEMと野菜を作ったり、米とぎ汁活性液を家の中で使ったり、EMXを毎日飲んだり、そして自分の車にもEMZとかセラミックスで、エコカーにしたり、もう毎年のようにEMとの関わりがだんだん深くなってきました。そして国政を目指す活動の中でも、特に今年からはEM普及の実態を調べるために、2か月間全国を回って、そして20か所以上のところで、このEMに取り組んでいる皆様の取り組みとか、EM施設を見学させていただきました。その時も生ゴミからペレット工場で素晴らしい肥料を使ったり、EMでお米で作ったり、もちろん河川の浄化の設備とか、そういうものを見学して来ました。
それを出来るだけ、自分のホームページでも今、発表したり、あるいは国政の方に、知っている議員たちに、それをどのように発信するかということにも取り組んでいます。そして日本だけではなくて、タイまでも、お蔭様で見学に行くことが出来ました。そしてタイでもやはりゴミの処理施設とか、養魚場とか家畜飼育場とか、いろいろなところを4日間で回りました。そしてタイのEM技術の発展ぶりに、私も驚かされました。特にサラブリの救世自然農法施設の研修センターの、タイの国への大きな貢献度に私は敬意と感謝を表したいと思います。
しかし今日は私は、あとでもっと詳しく話しますが、画期的なことを提案したい。それは生ゴミの有機肥料化システムを全国レベルで作れないか、という提案です。もちろん今までもご存じのように、家庭菜園を持っている人は、私と同じように、自分たちの生ゴミを堆肥にすることが出来ますし、このことは家庭の中や、市民レベルでは、かなり広がっています。それは素晴らしいことです。でも私が提案したいのは、日本で発生する全ての生ゴミをEMによってリサイクルするというシステムです。マンションとかアパートとか、自分の家では生ゴミの処理が出来ない人がたくさんいます。そしてレストランとか食品工場とか、そこで発生する生ゴミも全て有機肥料に換えるシステムもそろそろ日本でも可能になると私は思っています。それに取り組みたいと思っています。
皆さんよく考えてください。1億2千万人の日本人の暮らしの中から出てくる生ゴミを、もしこれを立派な宝物のようなEM有機肥料に換えることが出来ましたら、化学肥料とか農薬とかが全くいらなくなります。自然農法が、今の現行農業を抑えて、主流になると私は思っています。そして言うまでもなく、このEM有機肥料をもたらす効果は、農業の蘇生だけではないんですね。生ゴミが発生する、全ての家庭とかレストランでも、EMボカシを使うようになれば、そこの生活環境ももっと蘇生する。これは当然のことですね。さらにこの計画の重要なことは、全ての国民がEM運動に自ずと参加することが出来る。自分たちの生ゴミが、このように生かされているということですね。今日のテーマである、私たちの地域振興とか町おこしも、大きく発展することはまちがいないですね。だから最終的な目的は、あくまでも全国全ての地域にEM有機肥料を製造する工場、ペレット工場を作るということです。具体的には、おそらくそれは、経営方法は民営が一番望ましいと思います。それでもスタートの段階では、国と地方のサポートがなんらかのかたちで必要だと思っています。たとえば第3セクターに来るのか、それとも行政が工場の建設に補助金を出したりするということ。そういうかたちでは、具体的には、それぞれの地域で、どういうふうに実現するか、その地域に任す方がいいのですけれど、あるいは具体的なことは専門家に任す。そしてもちろん工場を作るためにはかなりのお金がかかります。しかし皆さん考えてごらんなさい。今は生ゴミを焼却するんだから、そのコストが要らなくなるなるんだから、それを工場を作ることに回せば、長期的にはこれは経費の削減にもなります。そしてなんと言っても環境と経済の両立になって、経済の波及効果もたくさん出てくると思います。
その中ではいろんな問題がもちろん出てきます。そう簡単ではないんですね。一つは、その各家庭とかレストランからその生ゴミをどうやって工場に運ぶか。でもこのシステムは既に私たちにはあるんですね。ゴミ・ステーションは道ばたにあるんですね。各家庭からそこに自分たちで持っていくんです。そこからは行政の手によって、焼却場に持っていくんですね。今度は焼却場ではなくて、その工場へ運搬を切り換えることだけで運ぶシステムもそう難しくない。
もう一つの大きな問題は、各家庭で、ボカシを生ゴミに入れるということ。これは一番難しいかも知れませんね。そのためには各地方自治体では、行政の予算で各家庭にボカシを入れる、ゴミを入れる容器を用意することと思いますね。そしてもう一つの問題はそれでも全ての家庭が協力してくれないと思いますね。でももし毎日生ゴミを回収することが出来たら、工場に運ばれたあとでもまだ間に合うと思いますね。
これにまだいろいろな問題もありますけれども、日本には3,200 の行政が、地方自治体があるんですね。一気に全てのところでスタートすることは不可能ですね。でもそのためには、既に理解があるところ、例えば、今も村長が話したようなそういう自治体では、モデル・ケースを作って、そうしてそこで成功すれば、これは段々広がると思います。その中では、私もあとで自分はどういう役割を果たすか。それはまたあとで話したいと思いますけれども、とりあえずこういう提言です。
ありがとうございました。
玉城:
ありがとうございました。
途中、会場から大きな拍手が起きました。先生、毎年こういう自治体との話をしておりますが、年をおって増えていますね。びっくりしますが、今日の3つのケース以外にもかなりあると思いますが。どんなふうに見ておられますか。
比嘉:
今、全国でEMで地域振興を計りたいと、こう言っている市町村、もう既にやっている市町村を足しますと470 を超えて、ほぼ500 の市町村がEMを活用して、環境問題や地域振興に役立てたいというアンケートの結果があります。かなり浸透していると言えますが、今、
木村村長が言われたように、実際に実行して行きますと、まずは行政コストが下がる。これが一つのポイントですね。それからそれを梃子にして、いろいろアイデアを出していくと、新しい産品の育成が可能だという、非常に素晴らしいお話をいただきました。
これは取りも直さず今井さんが述べられた、海の側から陸を見ると、陸の汚染が海をみな破壊しているという問題点にお応え出来るのではないかと感じます。海を殺しているのは、陸の汚染と言いましても、農薬や化学肥料が一番問題です。ですからこれを使わないというEM技術は海の側でも有効で、また海を豊かにする実績がたくさんあります。先程みなさんがご覧になりました、有明海のEMじゃぶじゃぶプロジェクト、今年の有明海は、EMをやった地域は、やはり海苔が豊作です。去年もEMをやったところは正常あるいはそれ以上に採れています。去年の有明海は大体海苔の生産量というのが平年の6割くらいで、品質も極端に悪かったのですが。EMをやったところは収量が増えて、質もよかった。今年も不作ではいけない、というので、皆さんがEMをどんどん撒いた。これはEMの所為とは言いませんが、非常に大きく影響しております。それと同時に海苔は天候に左右されると言っていますけれども、広島県の内海町のように海苔養殖する時もEMを使う。それから海苔を加工する時もEMを使って、その加工排水を海へ流すと、海がきれいになって魚も貝も増えてくる、とこういうことになります。ですから、環境浄化と地域振興の可能性が合致して来ている。
ツルネンさんは実際にご自分でもやられる。優良事例をたくさん調べている。そういうことから考えていくと、これはやっぱり国民全部にEMを義務づけるというより、生活化させてしまうと早い、というこの指摘は非常に重要だと思います。
玉城:
先程、木村村長が言ってらっしゃいましたが、小さな自治体が大変財政が厳しいという中で、下水道の問題を解決しますと、かえって村にとって利益を作り出してしまう。そこで、新しい特産品とか野菜という、新しいものをさらに創造していくということでしたが、これは木村さん、素晴らしいお話ですので少し補足をお願い致します。
木村:
民間や各種団体、会社では、失敗すれば、それは試験で終わってしまいます。行政は失敗は絶対許されません。皆さんの方から点数をいただくものです。
そこで、EMで作った野菜を学校給食に持っていきまして、子どもに食べてもらって、その時に、そろっと子どもさんの感想を聞いてみたところ、おいしい、と答えが返ってきました。子どもは正直です。これだけおいしいというのなら、間違いなく成功したな、と私は思いました。そこで今度は、各農家の方々も学校へ野菜を持っていき、若干なりおをもらうことができるようになりました。今まで農家の方々は余ったものは、全部田や畑に捨ててしまっていたのですが、それに千円から3千、5千円というお金になる。またその農家の方も喜んで、食べる子どもも喜ぶ。こうして元気も出て、非常に身体も健康になって来ています。現在、私の村では子どもの全て給食にEMで作った野菜を提供しております。給食費用も、皆さんから大抵頂くので、今までの大体半額以下となり、学校も非常に助かっています。そして農家の方も喜んでいますので、一挙両得で良かったんじゃないのかな、と思っています。
玉城:
木村さん、宮崎村は福井県の一つの村ですが、EMを通じて近隣の市町村にもネットワークが広がってきているという話でしたね。
木村:
いろんな結果が出ますと、隣の人口5300人織田町から議員さんが、一回勉強に来たいということで、宮崎村へ見えたわけです。いろんなことをこれからEMでやっていこうということで、非常に今のところ熱心にやっていると聞いています。
また朝日町の方は、八田川という宮崎村へ流れる川があります。釣り人は、朝日町から魚釣って、宮崎村に入ってきます。朝日町までは殆どの魚は変形していまが、宮崎へ入りますと、どうやらまともなものが釣れるといいます。川で釣る人は、おもしろいもので、それを食べるわけではありません。釣っては、またそこに放すわけです。そこで聞きますと、釣った魚を見ると、やはりEMを使ったところに住んでいる魚は正常で、塩素やリンなどの多いところは変形しているということです。そういうことで、朝日町も近くの町ですが、EMでやろうという声は徐々に上がってきております。
玉城:
今井さんが考えていらっしゃる海の学校というのは、一次産業、農業とか漁業を学びながら自然を学ぶ、という考え方でしょうか。
今井:
そうです。
玉城:
今、木村村長が築いている村の世界というのは、結果として正しくそれに近いという感じがいたしますが?どのように今の話を聞かれましたか。
今井:
例えば、今日本全国でグリーン・ツーリズムということが叫ばれています。言葉で語ると簡単なんですが、その結果を見せて、それを体験させるということが大事です。もちろん理論も大事なのですが、その優れた成果が、そこに、その地に訪れた観光客の気持ちを癒し、納得させる。それがないとやはりグリーン・ツーリズムというのはあり得ないと思います。そういう意味で、村長のされている、主張していることは、非常に素晴らしいことだと思います。
玉城:
ツルネンさん、そういう自治体があっちこっちに点在していた状況が、ここ何年かで、かなり急激に増えて来ました。先生が先程500自治体というお話をされましたが、しかし制度的にと言いましょうか、法律的にはもっと整備しなければいけないように思います。その方法論としては、ツルネンさん、どのように考えておられますか。
ツルネン:
今すでにある法律の中では、例えば廃棄物法がありますが、でもこれは生ゴミが含まれていません。産業廃棄物には、含まれる場合もあります。
近い将来、私もその計画に取りかかりたいんですが、生ゴミリサイクル法を作ることが出来れば、具体的にEMでいろんなところで立証されているところはあるんですから、生ゴミのリサイクルはできると思います。
そういう法律を作りはじめるだけでも、これは話題になりますから、それは決して一つの政党で作るものではなくて、多くの国会議員が党派を越えて、これに興味を持つように、比嘉先生と勉強会を今度一緒にやろうという動きもあります。その中でやはりどこからかそういう法律を作りましょう、という動きが出て、その具体的なたたき台があれば、それを作りたいなあと思っています。そうなるとやはりこれは一気に、全てのレベルに広がると期待しています。
玉城:
ツルネンさん、EMを生かした地域振興というものは、政党政派は関係ない、もっと普遍的なものに思われます。
今井:
私自身いつも考えることは、継続することが大切だということです。例えばEMでも要はコスト、続けるためのコストと、いかに楽を出来るか、という両方がないと継続しません。ここがすごく今大事だと思いますと、百年続かなかったら、それにせものだよ、と言えると思います。
そういうことから、ツルネンさんがおっしゃるような、一つの国が今やらなければいけないことと言うのは、公共工事にお金をかけてどうこうすることも大切ですが、我々の生活を如何に改善して、我々の子どもたち、または生まれてくる子どもたちに、いいものを受け継ぐかということが大切だと思います。そういう意味では、非常にEMは有効であると思います。生ゴミを全国規模でやるというのなら、当然コストも軽減出来るし、それが経済効果も生んでくるわけですから、素晴らしいと思います。
玉城:
各市町村も国も、財政赤字で苦しんでいる中で、おそらく今、各自治体が勘違いしているのは、如何に国から予算をもらって、切り抜けるということなのですか?EMの世界では自分たちで作っていくという、また逆の世界だけれども、どうやら成果はこちらの方が大きい、という気がしますがいかがでしょうか。
比嘉:
EMというのは基本的に、クリエイティブな創造活動を助けていく仕組みなのです。今までだと、エントロピーの増大といえば、汚染が増大することでした。何かを持ってきて使うと汚染が増大する。しかしこのEMはシントロピーと言って、汚染をお金に換えると言いますか、創造的に価値あるものに変えていく、という性格のものです。ですから、従来の地域振興という立場からすると、政治力でお金を持ってくることが価値あることでした。しかしこのEMの場合は、その中で、いろいろな創造的なアイデアを出し、それを育て、同時に人もみな育ちます。地域も、全ての環境も健康もちゃんと守られて発展するという仕組みを作ることが出来ます。
先月の22、23日に、山口県の大島で、「瀬戸内海EMサミット」というサミットを行いました。これは瀬戸内海を囲んでいる各市町村が、EM活動をして、みんなで瀬戸内海をきれいにしようというものです。この中で、例えば、主催してくれた橘町では、高校生をはじめ中学生も全部含めて、EMを海に撒くといった活動をしました。そうすると今までいなかったアサリが大量に採れるようになったり、イワシが採れるようになったり、瀬戸内海自体が劇的に変化してました。
また、広島県の安芸津町というところは条例でEMを使うということを決めています。その中で、役所のやること、責務、住民のやるべきこと、責任、ということが全部決められています。
玉城:
条例というのは、市町村の法律のようなものですが、その中にEMというのが入ったという事実が出来たということですね。
比嘉:
沖縄の具志川市も条例に近い、EMの普及の仕組みを持っているわけですが、実に見事に、環境、特に海をきれいにする、川をきれいにする、ということで大きな成果を挙げている。ついで生ゴミのリサイクル等も始めています。日本人はやはりある規則を決めるとよく守るという、そういう習性があるので、例えば農林省でも今までの法律を、食料・農業・農村基本法という法律に変えた途端に、食品等廃棄物、有機廃棄物のリサイクル法というのも出来ました。
そうするとですね、業務用と言いますか、スーパーやレストランから出てくる生ゴミは20%まではリサイクルしなければならない。しかし20%だけリサイクルしたって、全然割りがあいませんから、結局全部、まるごとリサイクルしようというふうになります。ですから法律的に誘導するということは、非常に重要です。確かに私たち個々でやるべき責務もありますが、クリエイティブなスタイルで活動するところに、予算があてられるといった仕組みにしていくと、案外うまく、環境問題と地域振興というのは解決出来るのではないかと思います。
今政府自体が、去年から随分変わってそういう方向に動きはじめているなというのが、私の実感です。
玉城:
今先生がご指摘された、自治体でそういう条例が生まれてきますと、これはツルネンさんご提案の法案にもかなり結びついてくるのではありませんか。
ツルネン:
今までの日本ですと、例えば町おこしでも、トップダウンというかたちで、国が先に地方自治体を動かし、そのための予算をつけたりしていました。それでなかなか自発的にみんな動いていない状況があります。このEMの一つの運動の素晴らしいところは、市民レベルから、地方自治体レベルで、上がってきているところにあると思います。
玉城:
下から活動が上げられているということですね。
ツルネン:
次はもう国政のレベルにも入るべきです。
玉城:
木村さん、先程財政の話がありましたが、沖縄の那覇市の中に壺屋という、焼物の古いまちがあります。そこと宮崎村と、EMが橋渡しとなって、何か新しいものを作っていくという構想があると聞いていますがお話をお願い致します。
木村:
福井県の宮崎は、日本の6大古窯の一つで、非常に古い焼物の地です。沖縄にも壺屋焼のように、非常に古い焼物の里があり、現在でも昔そのままのものが残っています。そこの組合長さんや関係者が、焼物の人事交流で、福井県から沖縄へ、また沖縄から福井県に来るという、そういった深い関係を持っています。我々も焼物で何かをやろうかということを考えまして、この焼物によって、健康食器や非常に長持ちする花瓶などが作れないか、とかほっと心のやすまる食器ができないか、ということで比嘉先生と連携を取りながらやっております。
今どうやら出来あがったのが、沖縄では、醤油、お酒、飲み物を入れるもので、このようにEMを入れて焼いた器の中に、入れておきますと、非常にまろやかになったというような反響をいただいています。
玉城:
木村さん、お醤油を入れる器というのは、器を作るときに、EMを入れるのでしょうか?
木村:
いや、土を蓄えて発酵させる過程で、入れておきます。その期間によって、今までよりおいしさとまろやかさが出てくると。我々のところでも、今試験段階で、EMの橋渡しで、沖縄と福井県の宮崎とが、非常に深い交流で結ぶことができています。これはEMのお蔭であろうと、感謝を申し上げます。
玉城:
国の財政依存型の行政ではなくて、自分たちで、自然や環境や農業と親しみながら、生活していくことの素晴らしさがEMの世界には溢れているように感じますがいかがでしょうか。
今井:
やはり自己投資をすることが、地域おこしの基本であり、人間のやることだと思います。とかく我々は要求はしますが、義務を果たさないケースままあります。しかし考え方の基本はまず自己投資、そして自分が実験し、結果を見て、よければ自分以外の方に広めるべきだと思います。そういう意味で、有機農法が非常に叫ばれているにもかかわらず、まだ海は日本中ぼろぼろという現実を、基本的に農業林業やってくださっている方々がもっとしっかり認識していただかないと困るのではと思います。つまり今日のシンポジウムがここだけで終わってしまっては困るわけで、これがやはり全国版として、やっていただかないと、日本の農業、漁業、林業は風前の灯火ですから、終わってしまう可能性すらあります。食料の8割が輸入だなんてとんでもない話ですよね。やはりもっと全国規模で啓蒙活動を、今日来ている方々に、僕はやっていただきたいです。
それで僕はやはり海という観点から、あくまで陸を見つづけていきたい。そこで一緒にやれることを、陸と海と関連した中で、チームを組んで、EMの効果を検証してみたいと思います。
玉城:
木村村長から、先程下水道の汚泥の話から始まりまして、特産品の話がありましたが、さらに木村さんの村は、医療にかかった費用が下がってきているそうです。EMのもっと広い総合的な効果という点を少しお話ください。
木村:
宮崎村は、平成6年におきましては、福井県下で何番目かの高い医療費の村でした。しかしEMで栽培した野菜を、給食関係に提供し、それが一挙に村全体に広がったことから、EM栽培の食べ物を食べている結果ではないかな、と思いますが、平成13年の今は福井県35市町村で、医療費が一番低い村になりました。
玉城:
一番低くなったということは、病院へ行かないということでしょうか。
木村:
病気にならないということではないか、と思います。その因果関係をどう説明するかは、なかなか難しいことですが、数字的に言うと、今まで上位であったものが最低になったということです。これは平成6年と平成12年、13年度の比較ですので、EMの利用を行った時期と一致してるいることから、影響は非常に大きいと、確信しております。
玉城:
福井県で一番低いというのはすごいことですね。
比嘉:
普通だと、平成6年と今を比べると、どこでも数字が上がっています。平成6年より下がるということは、これは驚異的です。それと同様に、北朝鮮が全土にEMを使い始めて、病人は半分以下になったという話もありますので、村長さんは、おそらくEMのせいだろうというふうに言われましたが、私はEMの立場ですから、それは当然だと考えます。それくらい環境や食べ物に大きなプラスの効果を及ぼすことは、様々なところで確認されています。
玉城:
村全体の人口が減るのではなく、伸びていて、医療費が最下位になって、なおかつ特産品が売れ出したということであればEM効果というのはちょっと素晴らしすぎるくらいですね。
木村:
本当に素晴らしいと思います。いろんな面から見ますと、全国で3,300 の市町村がありますが、村と名が付くのは、大体800 から900 です。その村で人口が増えるというのは、宮崎だけではないのかなとも思っています。
これもEMと因果関係があるのか、先程申しましたように平成6年から13年度の間に3,850 名が4,120 名に増えました。
こう申しますと、何か不思議な村でないかと、その不思議さがどこにあるのかなあ、と私なりに考えます。私共のところでは、おばちゃん関係が畑行くと、どこでもバケツにボカシを持っている姿が、見られます。
宮崎はしかし、4キロ×13キロの狭い土地です。しかしどこ行っても畑に行ったら、バケツにボカシを持って歩いています。
もしかすると、EMで空気もよくなり、よい食べ物で非常に健康にもなり、心まではればれする。陶芸村ですから、観光関係のお客さまが相当来ます。その方がどこから来た人でも、この宮崎に入りますと、ほっとしますねとこう言います。それからしばらく経つと、心が落ち着きますね、とそういう非常に有り難い言葉をよく聞きます。自分でそれを分析しても分かりませんが、これは素晴らしいEMの大きなエネルギーが、自然に発揮されているんじゃないかなと思います。
玉城:
大変素晴らしいお話をありがとうございます。
ツルネン:
今の話も聞いていて、私たちはこういう効果をこれからなんといっても、子どもたちの世界に広げたいと思います。つまりEMをこれから普及するためには、学校の教育が重要です。キッズ・アイ・エス・オー(ISO)という環境基準の取り組みも今EMを入れています。国際基準のシステムをISOと言いますが今や何万人かの子どもたちがこれに取り組んでいます。その中でもEMは注目されており、今日のこちらで展示されているところの学校の取り組みや、子どもたちの健康にとってもEMは大きな役割を果たすことができると思います。
玉城:
教育の問題は一つの大きなポイントですね。
さて木村さんのご発言に関わりますが、都会の人間からすると、宮崎村は理想的な空気をもっているのではないでしょうか。
今井:
しかし、そういう大切なことを知らない方が多いと思います。すると、それをメッセージすることも大事になります。やはり我々がいいことだと思うことは、自分の範囲で広げるということもすごく重要で、そういうことがこういうシンポジウムで語られて、次のステップに進むのだと思います。
今日展示会場に学校のいろんな活動のパネルがありました。嬉しいことに、大人の考え方を押しつけるということではなくて、自発的に参加していくという意欲を育てていくということが大事だと思っていますので、こういった子どもたちの自発を優先し、自らさせる、という行為が環境を改善することになると思います。
玉城:
時間も迫って参りました。ここで比嘉先生に、『環境自治体』という冊子の内容について等をお願いいたします。
比嘉:
その前に話は少々戻りますが、EMを導入した学校は、学級崩壊や学校が荒れるということはほとんどなくなった、という事例が多くあります。
おととしも少しお話したんですが、EMの野菜を給食に入れたら、急に学校が正常に戻ったという話があって、これはどうしてわかったのかと聞きましたら、そこがたまたま焼物のまちで、生徒が荒れると給食の食器が壊れるのだそうです。しかしEMを使いだして、その野菜を供給しはじめたら、食器がほとんど割れなくなった。だから皆心が落ちついてきたんだ、ということでした。
EMをとり入れて活動をしている学校の状況を聞きますと、ほとんどがそういう不協和音がなくなって、皆が協調して、協力的になっていき、雰囲気がよくなるといいます。これはEMの共鳴波動の原理をよく表していると思います。
この間ちょうど「全国の花のまちづくりコンクール」で、子どもの社会力と言いますか、子どもを社会の一員として認めて、そして子どもの可能性を成長させるにはどうすべきか、というシンポジウムがありました。
子ども自体は天才的で全てのことを初めから分かっているわけですが、それに適応した場が作られないと、ちゃんとした育ち方をしない。今日本中、世界中が教育の問題を抱えていますが、それは私たちの社会が子どもの可能性を充分にひき出す準備ができなかったという大きな反省でもあるわけです。
しかしEMを使って、子どもが自分の責任で、環境あるいは自分の健康、あるいは友達との協力関係、そういうものをつなぎあわせていくと、自然にそこから育っていくという、こういう大きな可能性を持ってます。ですから先程学校の教育の中に、これをいれるべき、というのは非常に重要なことだと考えています。
それから、今までのいろいろな技術につきましては、日本工業新聞が出している『月刊環境自治体』という月刊誌のほぼ最後の方に、毎月、循環型社会を問う、という提言をさせてもらって、今24回が終わったところです。
この24回をずっと書いていますが、それはそれぞれ全国で資源を循環させたり、従来だとやっかいな廃棄物を、環境問題と同時に片づけて、有用化していこうというものです。こういう技術情報をこれに載せて、今後は地域活性化のためにどうするか、ということを連載していく計画です。
これはまたそれぞれの地域の環境行政がどういうふうに行われているか、ということを非常に詳しく書かれている雑誌ですので、ぜひこの『環境自治体』を読んでいただければと思っています。
そして自治体の活性化、要するに産業振興と言いますか、地域振興ということになりますと、地域がみんな元気でないとできません。活力溢れる自治体にならないといけないということです。
先程木村村長からお話のあったように、地域の住民が健康で、みんなが協力的になれば、自然にクリエイティブな活動ができ、そして今までかかっていたいろいろな無駄、例えば病院に行くお金も無駄なんですから、そういういろいろな無駄がはぶけて、そのはぶけた分だけが、新しく地域を活性化する基になっていきます。
つまり、今まで無駄をお金をかけて処理していたのを、お金をかけないで済むだけでもすごいのですが、しかしそれが価値に換わるという、こういうEMの神髄がそこにあるわけです。
最初に申し上げたように、EMで活性化したい、地域を振興したい、という自治体が、すでにもう500 ぐらいあるわけですが、それをさらに私たちが後押しをしようということで、来年の1月の29、30、31の3日間なんですが、千葉県の幕張メッセで、「活力自治体フェア2002」を行います。この最後の日は、全国町村長会議がある日ですが、その中で、EMを使えば如何に自治体の環境問題等の諸問題を解決して、そして地域を元気ある活力ある状態にできるのか、というノウハウをたくさん紹介することになっています。
この中では、宮崎村の木村村長も来ていただくことになっていますし、またEMで非常に名を馳せている具志川市とか、岡山県の船穂町からも参加いただいて、皆で連携しながら、活力ある自治体をどう作っていこうか、ということを提案します。これは単にかけ声をかけて予算を取る、という意味ではなくて、自らの責任でそこにある環境、例えば生ゴミとか下水とか、あるいはいろいろな廃棄物を価値あるものに変えていくということを提案するものです。この自治体フェアは、毎年行われており、EMは第1回目からこの3回まで、ずっと提言をしております。このEMフェスタとはまた一味違う、行政の中でのEMを情報集約、また交換することを主体に、フジ・サンケイグループが後押しして、この21世紀に入ってから、急激に変化してまいりました。
これはもとをただせば、EMのシントロピー的な性格、これはとても説明がむつかしいのですが、さっき控室で聞いていると、宮崎村はEMを使っている車が多いということですが、交通事故はほとんどない、というお話もありました。これなどは波動以外に説明のつけようがありません。私自身もそういう経験はたくさんあります。海外では、必ず自分の乗る車にEMXを入れます。そうすると事故直前のような出来事があっても、直接事故に遭わない、という様な運の良かったと言う状況になんどもあっています。
一方で、今後は、デフレの時代に突入します。もう買うものがなくなります。何か買おうと思っても、みんな用足りていますので、物を大事に長く、質を、レベルを上げて長く使うということが重要になります。そして必要なものは全部自分で作りだす、その上で時間の余裕を作って、この時間をもって、自分の人生を充実させるような、あるいは自分の地域をよくするような、そういう活動にあてていく。あるいはまた芸術活動に身を投じるなど、従来食べるために働くという、このレベルから、1段脱却した世界に、このEM技術を使うと入っていけるのではないかと考えています。
そういう意味では予算規模は小さいにしても、中身が充実しておれば、素晴らしい地域づくりにもなり、個々、個人に対しても、非常に内容の高い人生を与えてくれる内容になるのではないかと思います。
たとえば自動車でも、EMを使えば、当然ながら、50年、100 年と乗れますし、それからお家をEMで、徹底的に作ってしまえば、今まで100 年という家が200
年になることは、はっきりしています。それから古い家でもEMを徹底的に使っていけば、すぐに2、30年寿命を延ばすことは可能で、少し手入れをすれば、普通の常識なら、家を2回作らなければならない、あるいは4回ぐらい作らなければならないのが、1回で済むかも知れない。あるいは、それを徹底すれば、EMを使えば使うほど、その家が若返っていくというような、そういうシントロピー的な現象が現実に起こってきいます。
これは、これからのニュー・サイエンスでもあるんですが、現実にはもう出来上がっているのです。
農業の方でも、宮崎村は完全無農薬で全部有機農業の村にする、ということもすでに進めています。似たようなことを今、全国の市町村進めておりますが、EMのこの現実を踏まえて、各地域でやっている実績を情報集約し、技術集約をしていけば、これからあとの私たちのあたらしい生き方や本当に充実した地域の振興、豊かな村づくり、町づくりができるのではないかと大変期待をしています。それにはやはり私たちがEMというものをベースに、クリエイティブな勉強、またその活動を徹底的すれば絶対にできると考えています。
玉城:
ありがとうございました。
時間も迫ってまいりましたので、最後に皆様から一言ずつ、今後どのような取り組みや展望をお持ちなのか伺います。
木村:
ここ3年程のうちに、ツルネンさんがおっしゃった様に、全ての生ゴミを有機質肥料に完全リサイクルにしていこうというのが、一つの目標です。
なお先程も申しました焼物で、健康によく、幸せな器をどう作っていくかということや、それに竹炭が、我々のところ産地ですので、その竹炭で今度はEMの住処を作りながら、土壌改良し、EMの働く場所を作っていくといったことを考えています。
ともかく、財政によく、村民の方々が健康になって本当によい笑顔が出てきたこと。カドのたった言葉も発言もなく、そして笑顔で挨拶できることを、非常に私は喜んでおります。
これからも、この健康で、我々の陰の力になっているEMに感謝しながらやっていきたい、と思っています。
玉城:
ありがとうございました。
ツルネンさんからも一言いただきたいと思います。
ツルネン:
これから取り組みたいことは、すでにもうさっき話しましたので、2分間で、私の別なメッセージをぜひ皆さまに贈りたいと思います。
今はEMに対してまだ疑っている人もたくさんもいます。おそらく皆様の中にもいます。あるいは抵抗がある。又は反発を感じている人もいます。その中の一つの理由としては、EMには宗教が絡んでいるんじゃないか、という疑いです。そのように聞かれたときは、私は大体こう答えます。もしEMは自然の力であるのなら、これはイコール神さまの力であります。だからEMそのものが、宗教を超える、超宗教であります。だから、そういう意味で宗教が絡んでいてもいいんじゃないですか。これで人類、あるいは自然が本当に幸せになるということは、もう立証されていますから、疑っている人にはそのように言ってください。試してください。今までの宗教よりもすばらしい効果があるということを私は確信しています。
玉城:
さて、 今井さんは、これから海の学校とEMの関係を、展望をどう見ておられますか。
今井:
まず沖縄の農業を全部無農薬にしていきたいということがまず一つです。
そしてEMを使った中で、安心安全をテーマにしたグリーン・ツーリズムを確立をしてみたいです。
玉城:
ありがとうございます。
先生、最後に一言お願い致します。
比嘉:
EMは使っていけばいくほど、エネルギーと言いますか、いろいろなものを効率良く集約していきます。例えば自動車でも、実際に、最初EMを処理すると、1リットル、8kmしか走らなかった車が、2年目には9km、3年目には10km、あるいは5年目には12kmというように、EMを毎年使っていると、時間が経つにつれて伸びていきます。通常の場合は、自動車は古くなると、燃責がどんどん下がっていきます。こういうシントロピー的な、摩訶不思議な現象、これは、重力波と言っています。まだ解明したわけでありませんが、このような性質を持っていますから、先程、木村村長が言われたように、例えば、竹炭ですが、日本中問題になっているこの竹をEMをかけて蒸らしたあと、それを焼くと、この竹の質が、さらにすごい竹炭になります。日本中竹がありますから、竹を切って、青いうちに粉にして、EMを混ぜてやると、最高の牛の餌にもなります。
あらゆるゴミや、今問題になっているようなものも、徹底してEMを使うことによって、素晴らしい価値あるものに転換できるわけです。
そういう意味で、あっこれがいいんじゃないか、というように思い立ったら、すぐにそれEMを使って実行してみる。そうすると、どんどん新しい情報が出てきて、しかもそれは今井さんが話していたように、いいことなら、すぐ人に伝わります。そうすると、こんどは皆で力をあわせて、すぐに新しいクリエイティブな情報集約ができる。こういう側面をEMは持っています。ですから、そういうところをよく理解して、あらゆる方面、これはEMは単に環境だけではなく、健康の問題、地域振興、特産、工業、省エネ、あらゆる分野に適応できますので、奇想天外の発想をすべきだと思います。
私たちは、自分が実行出来るのは、必ず発想できるようになっています。そして自然はそういうふうなことを準備しています。だから発想ができなかったらダメです。また発想をして、それを実行しなかったら、また何の意味もないわけです。つまり、前向きの楽しい奇想天外の発想が大切で、大げさに言うと、木炭をEMを使って、ダイヤモンドに変えられるんじゃないか、ぐらいの発想が必要ではないかと私はそう思っております。
ぜひそういうかたちで大いにチャレンジしてほしいと思います。
玉城:
EMが普遍性を持っているという気がし、またEMという核の中心に様々な人が枠をこえて参加してきていると感じますがいかがでしょうか。
比嘉:
これは、世界中が今までの技術で、しっぺ返しを受けて、困ってきた。これが原点です。困り果てて、やりようがないから、とにかくEMは嫌いだけど、いろいろ調べてみたら、もうこれしかない、と言ってEMと仲良くなりはじめた人も多いです。最近になりますと、非常にラジカルな人たちが増えまして、私たちが家庭でやるのも大事だけど、もういっそのこと政府に、一番山の上にあるダムに思い切りEMを入れさせて、そこから流して、川を全部きれいにして、海まできれいにした方がいいじゃないかという人も現れました。これは国の政治政策としてやらすべきと、実際にそういうことを政府の、また政治の有力者に働きかけようとして動いている方々も増えてきました。以前はあんなことは考えられませんでした。
これはさっきツルネンさんが言われた、超宗教、宗教という言葉はドグマがありますから、それは別にしましても全てのものを超えられる。今までの全ての立場を超えられる、という大きな原点がEMにはありますので、ここを大いに楽しんでやってもらえればと思っています。
玉城:
時間になりました。
私たちは、財政再建とかゴミの問題とか、教育とか、様々に悩んでおりますが、今日の話、先生のご助言だけでも、実は全ての解決の方策が見えてきているという感じがいたしました。
本日は皆様ありがとうございました。