EMを使用して環境問題に取り組んでいるシニアボランティアを主体とした組織「U-ネット(地球環境・共生ネットワーク)」のパネル発表が、展示棟の一角で行われた。ダイオキシンや生ゴミ処理問題などの成功事例が数々、展示された。劇場棟で行われた発表「地球環境・共生ネットワークのEM普及状況について」を聞いた参加者が改めて見学する姿もみられた。
全国でEM活動が活発化 展示パネルは、全国各地でいかにEMを使った取り組みがなされているかを伝えている。
スタートして3年目に当たる瀬戸内海の浄化活動の場合、ヘドロ化していた海に本来の美しさが戻ってきている。ひところ確認出来なくなった海域に、トリ貝、タコ、イカが戻ってきた。海水がサラサラになり、悪臭が嘘のように消えたという。
北海道では、道庁農政部がU-ネットと協力して、EM畜糞リサイクル事業を平成11年11月に立ち上げた。糞などを使った農地緑化計画で、EMによる効果的な肥料化が注目されている。
栃木県の報告は、平成11年から足利市の全小中学生を対象に行われている「EMとケナフ」教育。ケナフ農地にEM生ゴミ堆肥を使用しての実習だ。
神奈川県二宮町の活動報告は、公園の芝生や緑に化学肥料を全く使用しない試み。市民から好評で、今後はEMの発信基地を目指し、他県の市営公園などに普及を試みる勢いだ。
福島県いわき市の報告は、生活排水により汚染された河川の水質浄化運動。水質調査や講演会などを精力的に行い、汚染の主な原因である生活排水にろ紙袋を使用するようにアドバイスするなど、まだまだこれからながら県民の意識は変わってきている。
民間からの報告事例もある。東京都調布市にあるスーパー「クイーンズ伊勢丹」は、店内から出る有機廃棄物の処理法としてEMを使った生ゴミ発酵処理を行っている。しかも、それによってできた堆肥を無料で農家に譲渡している。さらには、その堆肥を使って作られた農作物をすべてスーパーが買い取っている。循環型社会をまさに見るようだ。
北海道札幌市の「札幌グランドホテル」も似た例。ホテルから出る有機廃棄物をEM処理し、できた液をホテル内で散布している。また、乾燥処理した堆肥は、近隣の農家に無料配布し、そこで作られた農作物がホテルの店頭に並ぶという。