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2000.11.11/12
 ミニセミナー
The Exhibition Event --------
Effective Microorganisms





 ミニセミナーは「米のとぎ汁からEM発酵液を作る」「EM生ゴミ処理」「EMボカシの作り方」がテーマ。いずれもすぐに役立つ身近なものだけに、開催前から立ち見が出るほどの盛況ぶりだった。各講師は実演をしながら講義し、質疑応答に熱が入る光景も見られた。


米のとぎ汁でお掃除
講師:金城 アサ子

 金城さんは「家庭からほぼ毎日流されるお米のとぎ汁が、海や川にとって深刻な汚染源なんです」と前置きした上で、米のとぎ汁を有効に使うための講義を始めた。
 机上には、2リットルペットボトル入りの米のとぎ汁、EM・1、糖みつが並んでいた。これらを使って米のとぎ汁発酵液を作る。
 「作り方は簡単。その日に使用した米のとぎ汁を容器に移し、糖蜜、または白糖をペットボトルのふたで3杯分と、同量の EM・1を加える。あとは日の当たらない場所で4、5日放置するだけで完成…」
 この発酵液を使用すると、トイレやペットの臭い対策、キッチンや洗濯などの汚れ対策に効果があるという。金城さんは「まだまだEM発酵液には重要な効果がある。容器の底に溜まった白い沈殿物は液肥として使えるし、落ちにくい油汚れや、衣類に染みついた汗の臭いにも有効」とも。
 参加者は、金城さんの話を聞きながらさかんにメモを取る。「お米を洗う水道水のカルキを抜くために、汲み置きした水を使用してほしい。また、発酵すれば1日に一度はガス抜きを」と金城さんは注意点を補足した。
 質疑では、参加者が「庭の池に金魚やコイがいる。EMを加えたら元気になった。色つやもどこかよくなった気がする。どういうことか」と質問。「池にEMを加えるなら、1万分の1に希釈して使用しなければならない。そうすると水の透明度が増す。今まで汚染源だったものが一転して環境にとって有効な物質に変わる」とコメントした。


生ゴミで家庭菜園を
講師:波照間 永一


 今まで何気なく捨てていた生ゴミをリサイクルさせるのがこのセミナーの目的。講師の波照間さんは「聞くばかりでなく、実際に覚えて帰ってほしい。生ゴミを捨てるという行為は、ただ見えないところへ移動するだけの行為。土に戻しリサイクルしてこそ、本当の意味での完了だと思う」とやさしい口調で語りかけた上で、より認識を深めるために生ゴミを3つに分類してみせた。  「家庭から出るゴミは、普通ゴミ、骨殻ゴミ、液体ゴミの3種類。これらは土に返すとすばらしい肥料になる。特に魚の骨は、実のなる野菜と同じエネルギーを持つ」  波照間さんによると、油などの液体ゴミまでがEMで処理できるという。処理できないものはプラスチックや塩化ビニール、ガラスやタバコのフィルターなど。続いて波照間さんは、菌についての説明に移った。  「自然界には1?あたり100万以上の微生物がいる。そして、善玉菌と悪玉菌のほかに中間菌というのがいて、こいつが強い方につく性質がある。だから、生ゴミの中で、善玉菌をより多くつくらなければならない」  波照間さんは、実際に生ゴミの水をよくきって容器に移し始めた。そこにEMを加えてよく混ぜ合わせる。それが終わると、空気が入らないようにフタをしっかりと閉めた。空気を逃がすために新聞紙で上から強く押さえるとより効果的だという。波照間さんが、2日前に作った生ゴミを処理したものを参加者に披露した。腐敗した臭いが一切しない。参加者は驚きを隠せない様子だった。


EMボカシを作ろう
講師:神山正夫


 農業用EMボカシ作りの講習は、始まるやいなやたくさんの参加者が詰め掛けた。講師の神山さんは「農業用EMボカシは6カ月くらい使える。今回は40キロ分のEMボカシを作ります」と述べた上で、準備するものを黒板に記した。米ぬか20キロ、魚粉10キロ、骨粉5キロ、EM・1を80cc、汲み置きした水を15リットル、EMセラミックパウダー少々…。「これらのほとんどは農協で手に入る」と神山さんは語り、実習に移った。
 「まず、重いものから台の上に載せていく。糖蜜は溶けにくいのであらかじめ水に溶かしておく。米ヌカの塊もていねいにもみほぐしておく。さらにEMセラミックパウダーを加えると良い。これは、発酵を助けるために重要なもの。これらをよく混ぜ合わせたら密閉して2週間ほど発酵させます。」
 さらに神山さんは、発酵してきたEMボカシの力で、フタが上がらないようにブロックなどで重しをする必要があり、保管するには温度差の少ないところ、つまり直射日光が当たらないところがよいと解説を加えた。
 「EMボカシは使えば使うほど費用面でも有利になってくる。発酵が終ってできあがったボカシは1日おいて乾かしてから袋などに入れるように」と今日作ったEMボカシを参加者に配った。
 農場現場で使用している肥料とどこが違うか…という参加者の質問には「魚粉が入っているので、香ばしい香りがする。少し未知の臭いだ」と答えた。
 なお、使用したものの中で手に入らないものは代替も可能で、魚粉は廃油に、もみがらは炭を砕いたもので代用できるという。「ここに生ゴミやお米のとぎ汁を入れれば、より一層効果がある」と神山さんは補足して講義を終えた。