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| 環境分科会 | 『ダイオキシン等の環境汚染物質対策』 | ||
| コーディネーター:山本 博暉 (株)イーエム研究機構 パネリスト :劉 家強 益尊環保科技(香港)有限公司 高級顧問(中国) パネリスト : パネリスト :笹原 嘉純 (株)イーエム研究機構 | |||
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釜山市の生ゴミが画期的に減少
最初の発表者・
命昌さんはまず、韓国第2の都市・釜山市のプロフィールを紹介したうえで、「市民の認識は当初、“ゴミ”イコール“捨てるもの”“汚いもの”で、腐りやすい生ゴミの分離リサイクルは、猫の首に鈴をつけること…つまり、良いことだけれど絶対にできないという反応だった」と振り返った。
さんによると、EMによる生ゴミ分離運動を始める前は、1日に4300トンあまりのゴミが埋め立てられ、そのうち生ゴミが1400トンを占めていた。だが、運動を6年続けた現在、市民の60%、68万世帯が参加。その結果、生ゴミの量が画期的に減り、1000トン以下に減少した。埋め立て地から出る汚水も、かつては4万ppmだったのが5000ppmにまで落ちた。
釜山市の各区議会はこの成果に自信を持ち、1999年1月に生ゴミの分離リサイクルを義務化する条例を制定した。「来年までといわれていた埋め立て地の利用期間があと7年延びた。新しい埋め立て地を計画通り造っていたら大変な費用が掛かった。新たな公害も含めて考えると、運動の成果は大きい。近い将来、生ゴミが完全に分離できると、紙一枚までほかのゴミは簡単に分離できる。資源化がますます広がる」と
さん。
さんがこの運動に取り組むきっかけになったのは、ふるさとが埋め立て地になり、その公害がもとで母を亡くした悲しみが大きいという。ある日、東亜日報の片隅に、日本でユニークな技術が成果を挙げている記事が載り、『地球を救う大変革』を取り寄せたのがEMとの出会いだった。さっそく、自分のマンションで生ゴミ処理運動を始めた。だが、腐敗したものに処理をしたり、水分の多い生ゴミをそのまま処理してしまうなどの失敗を繰り返し、蓋がしっかり閉じる機能を持つバケツなどを考案。行政を巻き込み、6年間で前述の成果を挙げるに至った。
「きちんと生ゴミ処理をすれば、絶対に腐敗せず、発酵する。発酵と腐敗は天と地の差だ。発酵すれば良い堆肥になるが、腐敗したら何もできない」と
さんは胸を張った。
広州市の悪臭対策にEMが参与
続いて、劉家強さんが中国・広州市の事例報告をした。「1996年から、ゴミ用の圧縮ステーションを市内各地に整備した。自転車等で収拾したゴミをそこで圧縮し、埋め立て地へ運ぶシステムだ。ところが、悪臭がひどく、汚水もたいへんで、周辺の土地価格が50%ほど下がり、住民から反対の声が挙がってゴミ輸送車に向けたデモまで起きた。市の計画では年末までに150カ所つくる予定だったが、今のところ50カ所に止まっている。そのうち稼働しているのは30カ所に過ぎない。政府の役人も悩み、EM技術がゴミ処理に優れた効果を発揮している…という情報を得て、EMによるゴミ処理のプロジェクトを98年に開始した」。
劉さんは、市内3カ所の圧縮ステーションで実施したEMを使った実験結果を紹介。アンモニアや硫化水素などの抑制を示すデータを紹介した上で、「人間の鼻のほうがデータより敏感だ。実際にそこで作業をしている人がEMの効果をよく分かっている。ケタが違う…ほど悪臭が無い感じだ。99年からは、すべての圧縮ステーションを対象にEMの実験を広げた。実験を開始してから、住民の反対の声がなくなっている。汚水の変化にも注目したい。ある有名なゴミ処理の専門家は、汚水は最初の段階から処理したほうがよい…と言っていたが、EMはそういう能力を持っている」。
しかし、EMを圧縮ステーションで試し始めた当初、問題が発生した…と劉さんは振り返る。「EMを散布するとハエがたくさん飛んできた。EM活性液をつくるときに糖蜜を入れすぎたためだ。発酵時間も不十分だった。EMは、そんなに簡単なものではない。いろいろ工夫し、考えていかないと良い成績はとれない。だからこそ、この発表会のような皆さんの体験が参考になる。交流の機会を増やしたい」と発表を締めくくった。
ダイオキシン対策にEM技術は応用可能
2人の発表の後、山本博暉コーディネーターが「では、日本はゴミ問題に対し、どういう方向に進もうとしているのか。ダイオキシンが大きな問題になっており、大型溶融炉付きの焼却炉を造っていこう…というのが現状だ。しかし、ひとつの施設を造るのに150〜300億円という高額な費用が掛かり、24時間1200度以上で燃やし続けなければならず、しかも耐用年数も短いという問題もある。本当に日本のゴミ処理の在り方としてこれでいいのだろうか」と問題提起し、次の発表者を紹介した。
笹原嘉純さんは、昨年の同フェスタのパネルディスカッション「ダイオキシンが社会へ問いかけるもの」でパネリストを務め、EMによるダイオキシン抑制システムの実験結果を発表し、驚くべきデータが注目された。
笹原さんは、ダイオキシンがなぜ危険で、どうすれば発生し、どんな構造をしているかについて説明したうえで、スライドを交じえて解説した。
「EM技術は、ダイオキシンが発生する際の抑制にも、自然界に存在するダイオキシンの分解にも、ダイオキシンを発生させないような資材づくりにも応用できる。2人(発表者)の発言とも重なるが、ダイオキシン対策で大切なことは、一番のもとになるゴミ(特に生ゴミ)を出さないようにすること。そして、ダイオキシンを発生しないような資材を使うことだ。これは、私たち個人個人が簡単にできるうえ、高額で特殊な焼却施設を必要としない。」笹原さんはそう締めくくり、フロアに、EM・Zセラミックスを混ぜて製造された食品用ラップを掲げて見せた。
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