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比嘉照夫教授 講演会
2000.11.12

「EMは21世紀へのかけはし」

The Theater Event --------
Effective Microorganisms



 今回のEMフェスタでは、いろいろな分野から発表ををいただきました。まず農業、畜産、水産など第一次産業部門の総括をさせて頂き、次に、私たちはどういうことを考えればいいかについてお話します。


もっと総合的なものの見方を

 環境会計学的、または社会心理学的と言いますか、総合的なものの見方をもっと徹底させることが大切です。EM利用で畑で作物がよくできたとか、そういう話はもう20世紀で卒業してもらいまして、21世紀はEM技術をどう使うかという議論をして頂きたいと思います。例えば、農業の場合であれば、農業の本質をどう掘り起こすかです。農業の本質は、まずは経済行為ですから、農家が儲からなければなりません。それと同時に農業を通して環境をきれいにする、あるいはその生産物を通して人々の健康を守る、そしてその他に、農業単独ではなくて、農業から出たものを全部、大きなかたちで、再度農業に循環をさせる。これは、吉田君の発表にもありましたが、畜産廃棄物であれ、水産廃棄物であれ、オガクズであれなんであれ、EMで処理し、有効活用することができます。これは都市のゴミ問題を片づけ、同時に農業を発展させていくことができるということです。そして農業がどんどん発展していきますと、今の同じ面積で2倍から3倍の収量を上げることはそう難しくありません。そうすると、今の2倍から3倍の炭酸ガスを資源に、2倍から3倍地球をきれいにすることに繋がるのです。
 ですから、自分たちが農業をするときに、たくさん採らなくてもいいなどというケチな話をしないで、山ほど採っていいわけです。そして採れすぎたらどうするか、これは炭酸ガスが糖分になっているわけですから、上手に利用すれば、アルコールとか有機酸に変わります。有機酸に変えると、これは簡単に水素を取ることができます。いまはもう燃料電池の時代ですし、それには水素を使います。作物の生産性を思いっきり上げれば、いくらでも燃料となる水素は作れるわけですから、エネルギーには困りません。ですから私はもうエネルギーが石油主流の時代は、20世紀で終わりだと思っています。もちろんまだしばらくは続くかもしれませんが、エネルギーに関しては、太陽電池もちょっと時代遅れになるのではないかと思います。
 と言いますのは、農業で思いっきり生産性を上げれば、環境もきれいになるのですが、例えば米を20俵採ったとしますと、食糧に10俵廻して、あと10俵はエネルギーに廻して、水素を採った残りは畜産に使う。こういうふうに循環させられるわけです。そうしていきますと、地球全体がどんどんクリーンになっていきます。
 もちろんオゾン層破壊の対策という課題もありますが、EM技術を応用した対策として、EM-XとEM-Xセラミックスを混ぜた溶液を、飛行中に散布することでフロンガスなどオゾン層破壊の原因物質を不活性化して、オゾン層の破壊をくい止めることが可能と考えています。
 更に、空中に漂っている有害な核物質も無害化しますので、いざとなれば航空会社にボランティアを頼んで、我々のグループがEM-Xを山ほど作り、世界中に散布することも可能です。使用するEM-Xはビール工場を三つ建設し稼働する程度のコストで供給できます。それが実現すれば、オゾン層破壊や酸性雨の問題なども解決します。現在は、インターネットを含めあらゆる情報技術が発達していますので、EM技術の情報をオープンにし、協力機関を募ることが可能です。
 ですから、今の話はかなり現実的な話であると私は思います。またEM技術を中心にして自動車の産業革命が起こってくるでしょうし、燃料電池などのエネルギー革命をはじめ、工業分野の技術もどんどん発達していく現在、これら新技術にEM技術を応用することで、一つの例として、製作した機械の寿命が飛躍的に向上するなどの余得が生まれます。
 それから砂漠の緑化の問題です。ここでカギになるのは土壌中の塩分が原因となる塩害の問題をどう克服するかです。あとでスライドで紹介いたしますが、先ほどアメリカのみなさんからデータが出ました。グラフにECと書いてありましたが、これはエレクトリック・コンダクターという意味で、電気伝導度のことです。塩分が多いと、電気伝導度は上がります。ですけど下がっていますね。普通はなかなか下がることはありません。ですから、EMを散布すると電気伝導を起こす物質が減っているということです。ラスムセンさんからは塩分も減っているという報告もありました。
 私たちがいま、中国の新彊ウイグル自治区のウルムチ市、それからエジプト、パキスタン、そういうところの塩類土壌対策をEMでやっていますけれども、塩分が不思議によく消えてくるのです。重力波の概念を入れれば、元素転換が起こって塩分が肥料になったのではないか…という推測もできます。元素転換については自然界では起こっていますけれども、こんなに早いスピードで起こることはちょっと考えられないのですが、どうも証明できそうだと思います。頼もしい協力者がだんだんと出てきましたので、近い将来、解明できるのではないかと考えております。
 第 1次産業の場合、水産、畜産、農業生産を含め、あらゆる汚染源が浄化源になり、生産資源になり、資源復活材になり、それを進めれば進めるほど環境はきれいになり、豊かになるという見通し…そういうイメージができれば、EM活動はまちがいなく成功します。瀬戸内海はこれが始まったわけです。個々にみなさん個人に負担をしていただくのは、もう限界ですから、EM研究機構なり、自然農法国際研究開発センター、またはEM普及協会、U-netなど、EMを広げていくいろいろな団体があります。そこに相談をいただければ対応可能です。来年度からの21世紀は、ボランティアを総動員して、コンスタントにこのEM活動が、その地域の財産になるような仕組みを作って進めていこうと考えています。
 それから環境分野は、同時にいまお話したわけですけれども、生ゴミ、都市ゴミ、排水処理、排気ガスなどの化学物質汚染、こういったことについてはほとんど、結論が出ています。後はどういうふうに上手にそれを仕組み、実行していくかです。そのときも環境が悪いから一つだけやる…ということではいけません。この一つをすることによって、健康にもいいとか、機材が古くならないとか、みんなが仕事をしやすいとかの、たくさんのプラスが出てきます。このプラスアルファがたくさん生まれるような仕組みを作っていけば、必ずいい知恵が出て、たくさんの協力者が得られます。
 せっかくお使いになるのなら、単に一つの問題を解決するためにEMを使うのではなく、波及効果が大きいですから、それをずっと繋いで活動を成長させていく…こう考えていただければ、環境汚染源はすばらしい宝物に変わる可能性があります。そこまで行けばEM運動の神髄に達するのではないか…と考えています。


抗酸化力と重力波的な働き


 さて、ゴミを廃棄物として燃やすのは様々な点で問題があるところから、私たちは資源循環の手法を提案してきました。しかし、どうしても燃やさなければならないものも出てきます。私たちとしては、溶融炉問題をどう打開しようかと考えてました。
 政府の暗黙の圧力と言いますか、すばらしい技術があっても、いろいろなハードルがあって、これはまだ試験研究所間で認めてないとか、この基準に達してないとか、結果はいいのに、途中が彼らの希望に沿わないために拒否された技術は山ほどあるわけです。
 ですから、そのハードルをなんとかクリアしたい。いまある溶融炉技術をもっと改善して、協力できる体制が作られれば、そこから入ってもいいんじゃないかと思いますし、そういう可能性が一つ出てきました。溶融炉で燃やすときに、廃棄物を細断しますので、その細かくなったものを、EM活性液のプールで洗います。その時点で有機物を分離して、燃やさないといけないものだけを、溶融炉で燃やす。そうすると溶融炉の規模はいまの半分でいいのです。燃やす量が半分くらいですから。そうして残った紙や有機物はEM処理し、立派な肥料に変えます。
 EMセラミックスで処理した溶融炉で燃やしますと、完全燃焼して出てきたスラグは高波動を持ちます。溶融炉で溶かしながらそれができますから、スラグがすばらしい機能性の高い材料になります。で、これを使って建築資材とか、水をきれいにする資材などにします。それらにはダイオキシンの心配がありません。この技術に取り組んでもいいというメーカーが出てきました。
 具志川市の焼却場も老朽化して、七、八年も延ばし延ばし炉を使ってきましたが、溶融炉に変えざるをえない状況になっていますので、この手法をぜひお考えいただきたい。
 パネルディスカッションで、具志川市の知念市長は「具志川市へ来たら、EMのことはなんでも分かる」と言っておりましたので、これは導入しなきゃいけないんじゃないかと私は期待をしています。EMの手法でいきますと、大きな溶融炉を作るのではなくて、小さいサイズから始まり、ゴミが多くなれば足していくという仕組み、こういうかたちで本質的な解決ができるのではないか…と思い、これから積極的に進めていこうと考えています。
 それから建築分野です。これもいま問題になっていますのは、シックハウス症候群です。昨日知念実行委員長からシックスクール症候群という言葉が出ました。学校の建物を悪い材料で作った結果、こどもたちが登校拒否をするのです。学校へ行くと頭が痛くなる、キレて、弱い者をいじめたくなるという症状が出ているとのことです。もちろんこれは食べ物や親の教育も影響がありましょうし、いろいろな家庭の環境の影響もあるかもしれません。しかし、少なからず建材が原因で学校でもそういうことが起こるということは、私たちはずいぶん油断をしていたのではないかと思います。それも、嘉納先生の発表にあったように、学校全体でEMを活用していけば、いじめの問題とか、それから学級崩壊的なことも、かなりのレベルで解決するのではないか、そう思っています。
 それと同時に、私たち住まいの問題があります。いまの家は古くなると、だんだん愛着が無くなっていきます。ものはすべて必ず古くなっていくわけですが、それでは困るわけです。住んでいる家に愛着を感じ、家が時間とともに充実していく、良くなっていく…というスタイルを目指さなければいけない。こういう建物が、500 年、1000年経つと、国宝になっていくのです。国宝になる仏像にしろ、建物にしろ、その背景をよく見ますと、デザインが大自然のエネルギーを取り込むようなかたちになっています。材料もそういう力のあるとされる材料を使っています。そして、エネルギーのスポットが強化されるように、石の設置も全部、結界といった聖なる場所となる、自然のエネルギーを集約する仕組みのデザインを持つものが、文化財になっているのです。
 結果論的に、長いこと時間が経ったら良いのが残る…というのが原則なのですが、通常の建物は500 年も1000年も持つものではありません。これの基が、先程言いました抗酸化作用と共鳴波動です。要するに重力波的な力、そういうものが生じたときに、それが起こる。
 いままではその原理が分かりませんから、デザインで気の流れとか、風水学的にとか、もともと強いエネルギーのスポットを選んで建築する手法だったわけです。20世紀はこの仕組みをやっと探しあてたレベルで、こういうエネルギーが存在することが分かって、電気を使ったり、なにかを使ったり、いろいろなことをいまは始めたばかりなのですが、実際には、これまでお話したような抗酸化力と重力波的な働きが動いたときに、それができてくるのです。簡単に言いますとEM資材を使えばいいわけです。自分たちが着ている服も畳もベッドも床も、それから大地も自分の家の周辺も全部EMを使っていくのです。どんどんEM活性液を撒いていきますと、建物が大地からエネルギーを吸うごとく、変わっていきます。そして、外からもEM活性液で家を洗うなどの方法をやっていくと、いつの間にか劣化現象が止まって、時間が経てば経つほど、風格のあるすばらしい家に変わっていくのです。
 実は、私の家はEMを混ぜたペンキを塗ってちょうど5年なるのです。もう建築から20何年か経っています。沖縄の建物で、セメントは塩分の入っている砂でつくられていますから、そろそろほころびて建て変えなきゃいかん、という時期です。これを5年前にペンキを剥ぎまして、EMセラミックスと、当時のEM-Xを3%くらいペンキに混ぜて吹きつけをしました。そうしたら、ずいぶんと変わりました。書類を食べるゴミ虫みたいのはみんないなくなりましたし、ゴキブリもいなくなりました。なんとなく疲れて帰ってきても、あの家に寝ているとすごく元気になるのです。私の家は小さいですから、お風呂も非常に狭いのですが、これも関係者に協力をお願いしてEM−Xのセラミックスを使って作ったのです。そうしたらやっぱりその効果はすごいのです。2階に書斎があるのですが、疲れたときはお風呂に降りて来て、そこに座って本を読んだり、あげくの果ては、そこへ毛布を敷いて寝るのです。そうすると元気になってきます。
 場所は、お風呂に限定する必要はありません。EM-Xセラミックスをベッドの下、またベッドの上、あらゆるところに使う。また服にも使う、そういうふうにすれば、当然同じような状態に変わっていきます。
 さて、日本が世界の中でも有数な経済大国と言われても、実際、中身がないのはなぜかと言いますと、すべて住宅ローンなどいらないところにたくさんお金を使っているからです。自動車などにローンを払って、ちょっと一息ついたら、また家をつくらなければいかん、と。これでは歴史が財産になりません。歴史を財産に変えない限り、この国は絶対に発展しない。家をつくったら、100 年は最低持つ、あるいは1000年持たせる…つもりでやらなければなりません。EM技術を使っていくと、ちょっとした補修をしながら、その家は時間とともにすばらしい家になっていきます。なにも石材だけではないのです。セメントだってそういうことが可能です。
 セメントとはコンクリートの原料となる、石灰・粘土などをまぜて焼いて作る粉状の接合剤ですが、実は、セメントが持っているひどい波動があります。最近はゴミも一緒にセメント工場で燃やしていまして、10%くらい混ぜて燃やしてもなんの影響もないといっていますが、これには疑問が残ります。ゴミには必ず塩素やなんらかの良くない物質は残っています。安全性をいまの技術で計って、大した問題が出てこないだけであって、こうして作られたひどいアルカリのセメントは、裏を返すと、強烈な活性酸素を誘発をするやっかいな存在です。ですからこれをそのまま放置しておいては、いい家、すなわち長く持つ構造物は不可能です。
 幸いにして、建築関係のみなさんからたくさんの提案をいただいて、具志川市にある熱帯資源植物研究所の社屋とか、愛知県では安城市でしたか、もうずいぶんたくさんのEM活用建設がされてきていますし、全国的にこの方向は広がってきました。
 長く持たせて、愛着を感じて、おじいさんもこの家で死ぬまで元気だった、子供も孫も…という感じで続いていけば、これは文化財になります。芸術になります。本当の意味で歴史が人類の資産になります。こういうことを私たちは21世紀にしっかり認識して、建築に関しても徹底的なEM化をこれからもなお、進めていただきたいと思います。
 もう一つは資源エネルギーです。石油や石炭に変わる新しいエネルギーについて、先程、農業のレベルで収穫を上げて、炭酸ガス問題などを解決しながら燃料電池を考える…ということを申し上げました。
 プラスチックについては、いまはEM技術を使いますと、澱粉やいろいろな植物のファイバーを使ってプラスチックにすることは、技術的にはうまくいっています。ただコスト面が石油に勝てないだけです。しかし、いまのように、農業も本当に化学肥料、農薬も使わず、廃棄物が自然循環をしながら元手がかからないで生産を上げれば、なんと石油が1バーレル20ドルくらいになったレベルと競争できるのです。いまは1バーレル35〜36ドルです。しかもいま石油の需要は、発展途上国の需要がどんどん増えていって、生産量が間に合わない。いずれパンクすることは目に見えています。それに対応することで…要するに蘇生的な技術を使えば、ゴミもなにもかも工業製品に転換できますので、この方法をこれからもっと積極的に進めていこうと考えています。

まずは自己責任。そして他力本願

 やはり私たちが21世紀をいい時代にしようと思うならば、それぞれの、個々の個人的社会的責任を明確にしなければいけないと思っています。日本はいま、集団自殺の方向へ走っていますね。これはなぜかというと、みんな責任は上にあると考えていて、しかし上は責任をとらない。集団無責任態勢になっていますから、だれかが、ちょっと声を大きくして示した方向にみんなが進んで、たくさんのコストを使っているわけです。
 中国でもビルをたくさん建てていますね。こんなにビルを建てて本当に大丈夫か思うのですが、倒産しても次の経営者が現れて、全体が活性化を続けているのです。調べると、土地代はタダ。建物は日本の4分の1くらいのコストでビルをつくれるのです。しかし、日本の場合、経営者は土地を取得をしたら息切れしています。建物をつくったら資金が続かない。これでは世界にとても太刀打ちできません。国民が少しでも賢くなるための、未来に向かって準備すべき分野にはお金は使わないで、ゴミ焼却場などにお金を使う。本当にムダなことをたくさんやるので、このままではそのうちに日本は枯れてしまいます。
 それをさせないためには、私たちが個々に認識を高めなければならない。それを今度の書籍『甦る未来』の中にたくさん書かせていただきました。教育、福祉などそういう提言から始まらなければならないのですけれども、基本的にはまず自己責任原則です。自分の身に降り掛かるいろいろな問題はすべて自分の責任において起こってくるわけですから、それからは逃げるべきではない。なにもかも自分でやるというのが責任です。そして自己責任で事を進めていきますと、個人では無理な場合は、みんなで協力しようとする体制が自然とできてきます。
 ですから、まずは自己責任がスタートなのです。そして本当の力は他力本願から生まれてくる。他人の協力を徹底的に使って、最後は社会をよくしていく。自己責任という自力本願であり、他力で結論を出すという、こういう姿勢が必要であろうと思います。ですから、先程のあげな小学校の子供たちのあの教育は非常にすばらしい。同じことをやっている地域が全国にたくさんあると思いますが、生きていく基本の中に、自己責任という確固たる信念がないと、これはぐらついてしまいます。
 そしてその次は、社会貢献です。これはもう幾度も講演で申し上げているのですが、自分のスタンスが社会にとってマイナスになっていないかと自問することがまずスタートです。
 自分のスタンスがマイナスの人は、役所が悪い、あっちが悪いと言って責任を逃れたり、自分から「注意、危ない」と書いている所に行って、ひどい目にあっても、役所が悪いと言います。危険な所に行く人が悪いのであって、こんなことへの対応も社会的には膨大なコストになっていくのです。
 スタンスがプラスになっていれば、人生を本当にすばらしく生きることができます。ではどうするかというと、ボランティア活動に出て、自分の責任で環境をきれいにしたり、みんなが自分の問題を自己責任において片づけるということを進めていけば、先程お話した社会的な負担が大きく減るのです。自分がやっていることが社会にプラスになって、自分が健康であり、社会の約束ごとを守ることは、これ自体で大きな社会貢献になっている。このようなことを口に出して言わなければならないぐらい日本はひどい状態になったかな…とやや残念に思うわけですけれども、それが基本です。
 それから、私たち人間が人間たる所以は、常に努力し、賢くなり、そういう方向で進歩していく点です。さらに言いますと、創造的活動、正しい歴史観に則って創造的な活動を続ければ、人間は無限大に成長して、いままでのマイナスも全部プラスに変えていく…。しかし、人間が勉強を怠ったら終りです。努力しなくなったら、社会はおかしくなってしまうのです。
 大学の話をして申し訳ないのですが、トップ集団の研究者が3割いる大学では、他のみんなも上を見て努力をしようとします。しかしトップ集団が2割だと、他の先生方は、大多数の中で俺はマシなほうだから…といって、安心をして努力しなくなります。こうなると組織は枯れ始めます。大学だけではなく、会社もそうです。3割ぐらいのグループが必死になっていると、あと3割くらいは上に向かって努力し、下に取り残された方も下は見ないで、なんとか努力をしようという気になります。
 ですから牽引役のトップ集団がはずれた途端に、会社や組織は壊滅的な方向を辿ります。これは常に上にいる人たちが意識し、またその組織が勉強しないとダメです。


成長することが私たちの責務

 このEMフェスタは、最初の頃と比べてものすごく進歩をしています。毎年毎年、新しいことが起こる。だから沖縄に来ないと損だとみんな思うようになっていますね。私は、EM研究機構をはじめEMグループに、成長することが本当の私たちの責務ですと、常に話しています。成長したいなら、一番難しい問題にチャレンジをすることです。そうやって私どもは、エイズ、ガンの問題をもう片づけました。まだ一般には広がってませんが、医療分野では、いろいろ難しいことにチャレンジしました。今度は麻薬対策をやろうとか、世界の感染症をどうしようかという、世界中の医学界が震え上がっているようなことに対しても挑戦をすべきだと言っているのです。そして先程の建築に対しても、あらゆる意味で難しいものに対して挑戦をしている。幸いに時代はインターネットの時代に入りました。だから、そういう心掛けをもって呼び掛ければ、たくさんの情報が入って、昨日お話しましたように、一番最高の情報をベースにクリエイティブな活動をしていける。こんな時代は、過去の人類史の中にはありません。本当にラッキーな、すごい時代に私たちは生まれたと考えていけば、おのずと道は開けてくるのではないかと思います。
 EMフェスタも、クリエイティブな活動をした皆さんから発表をいただいて、話を聞いたみなさんがそれに啓発されて、さらに新しい情報をつくっていく。この原点をずっと押さえながら、ここまで進んできました。難しいことに挑戦をする。常に勉強し、向上心を発揮して、それをみんなの協力で実行していく。これは教育的効果も非常に大きいわけです。それと同時に心を鍛えなければダメです。いまは、心の道場などもいっぱいあるかもしれませんが、そういう話ではありません。人間には何もかも自分でやれるという、たいへんな素質を持っています。ただその方法論が十分に行き渡っていないだけです。1番いいのは、ボランティアです。見返りを求めずに、相手の立場を心から思いやって、そのために努力をする。俺は助けてあげたぞではボランティアではないのです。そういう弱い人の立場に立ち、それを相手に気づかさずに、共に自分もそれを通して成長していく、これは人間の心を鍛える意味で非常に大事なことです。
 口ではボランティアと言っても、なかなかたいへんです。しかし、EM技術により、食糧や健康問題がうまくいったら、人々は人生になにを求めるか。食べものは心配ない、健康の心配もない、住む家にも心配がない…ということが、例えば、朝鮮民主主義人民共和国などの社会主義国家では作れる可能性があります。競争はいろいろあります。しかし、自分が生きていく保障さえあれば、すべての競争から下りて、一生ボランティアをやっていくことを、至福の選択と私は定義しています。もうこれは、最高の幸福を得るための人生の選択だと確信しています。ただ、なかなかそれができないのが現状ですが、それができる世の中にしたいという私の想いが、今回出版した『甦る未来』の中には書いてあります。高齢者の方々、障害を持った人たち、いろいろな人たちが、私たちの常識の範囲を越えた、本当にすごい教育を私たちにしてくれるわけです。EM技術はそういうことを全部お手伝いしてくれる。20世紀に技術が整理できて、21世紀に橋が架けられるようになった。しかもEM技術がちょうど満20歳を迎えます。この世紀を締めくくるにあたって、ようやく責任が果たせられるようになったのではないかと、私はほっとしています。協力をいただいたみなさま方に心から御礼申し上げます。
 これから先は、教育のシステムもIT技術の時代に入りますから、そういう時代を見据えた上での教育の視点が必要です。子供たちに自分たちの未来に対して、小さいときから責任を持って行動させるという教育目標を持って大人が応援していくという姿勢をもってこれから21世紀を迎えたいと思います。
 最後になりましたが、全体を総括しまして、ちょうど朝鮮民主主義人民共和国のスライドもできていますから、それも含めて紹介したいと思います。


砂漠問題は根本的に解決した

 これは、ミャンマーの首都のヤンゴンの、ゴミを肥料に変えるシステムです。(スライド1)まず生ゴミを集めまして、消防自動車でEMを週に1回ぐらい撒いて、一月ぐらい置くのです。

 そうして分解してきますと、ここへ運んできます。そして、粉砕分別機にかけます。(スライド2)

 粉砕をして、分別をします。(スライド3)


それで、肥料に使えないような、粗っぽいものと、それからやや粗いもの、これは畑に主に使いますが、この細かいものは水田を中心に使います。(スライド4)そのときにもう1回、EM活性液で処理します。








 そして積んでおきます。(スライド5)

 肥料を、しっかりきちんと作るわけです。(スライド6)実はこれは1番お金のかからないやり方です。もう家庭で分別をとかではなくて、ゴミを全部集めてきて、ざっとEMを撒いて、先程の広州市と同じようにひとまとめに集めて、そしてEM活性液を撒いていくのです。そうするとおおよその都市ゴミは完全に再利用できるので、これでは肥料となるものが足りないわけですから、前に捨てたゴミ処理場にもう1回EMを撒いて、新しく肥料をつくっている。ベトナムでも、完全にゴミは肥料にしています。インドネシアでは1日6千トンくらいゴミが運ばれてくるのです。EMを撒いて、再利用できるのは分けると、最後に生ゴミや紙がたくさん残るのです。これをまた、EMを撒いて、篩にかけて肥料を作っています。この肥料がとてもよく利くので、多くのNGOやNPOの資金源になっています。ですから何も難しいことをわざと考えて、機械屋さんがもうかるような話ではなくて、EMでやるんだと覚悟を決めれば、実に簡単な仕組みで、大変安価に問題解決ができるという証拠なのです。


これは、新彊ウイグル自治区ウルムチ市です。この白く見える雪みたいなものは、実は塩です。塩が吹き出ているのです。(スライド7)この場所で、ヒマワリを作っています。ポプラの苗も作っていますが、この辺はもう真っ白で作物は何もできなかったところです。ここにEMを使いました。









 耕してみると、塩だらけです。特にひどい所を選びました。(スライド8)この山を越えるとキルギスタンです。中央アジアの方に入ります。

 この塩に強い笹みたいのが生えますが、このヒマワリが生えているところはEMを使いました。(スライド9)あとは使っていません。しかもEMボカシだけを使ったのです。

  1ヘクタール50リットルのEMを使っただけで、このポプラはこんな素晴らしい状態でした。(スライド10)以前は苗もほとんどできない場所だそうです。しかしEMのおかげで1年で3メートル近い苗になって、土壌中の塩分がほとんど消えているのです。それでウルムチ政府は、農業委員会を含めて、EMでこの地域全体の塩分対策をしようという話になっています。従って、私は砂漠問題は基本的にこれで解決したと思っています。

 これは、さっきアメリカのヒブラーさんからお話をいただいた、大型のEMの活性液を作る装置です。(スライド11)アリエス・テク社のみなさんが取り組んで下さっています。

 この赤い色は光合成細菌によるものです。実は光合成細菌が増えると、水が赤く見えます。(スライド12)この赤い水を撒くと土もよくなりますし、作物もよくできるという、すばらしい池です。しかし、みんなこれを透明なきれいな水にしたいというのです。でもこれはやってはいけないのです。これは、そのまま置いた方が、本当にいい生産資材に変わるのです。

 そして、この赤い水をポンプで引き上げスプリンクラーで撒いているのですが、60%の増収をしたといいますね。(スライド13)化学肥料、農薬を使ったよりも60%余計に取れたということです。化学肥料、農薬のレベルに達すればやっと「良い」という程度のものではないのです。それを60%も上回ったということです。

 これは高知県の、EMを徹底して使ったハウスで、夜、写真を撮ったものですから、少し見えづらいですが、隅から隅まで全部草丈が揃っています。これは波動が一致しているからです。EMセラミックスをよく使っているためです。生け花をしますと、生けているうちに根がどんどん出てきて、そのまままた庭に植えられるという芸当をしてくれる菊です。(スライド14)包んでから大阪中を回って、沖縄まで2週間掛かって持って帰ったのですが、びくともしてませんでしたね。

 これは同じく高知県のハウスミカンです。(スライド15)内側もびっしりなっていますが、これも去年からEMセラミックスを使い、EMを徹底して使ったことでこういう見事な実のなり方をしています。

 これは7月の状態ですが、実はこれだけ実がなっても、来年に実のなる予備の枝がもうしっかりと準備できているのです。(スライド16)常識的には、この半分くらいで止めないといけないのですが…。


 さらにいきますと、ずっと予備枝ができています。(スライド17)


 ご覧ください。こんなに実をならせると、ふつうはせいぜい小ミカンくらいで成長が止まりそれ以上大きくならないのです。そのときにEMボカシを入れ、EMセラミックスを葉面散布していきますと、全ての実が同じ大きさになって、ちゃんと熟して、しかも皮もすべて波動が高いので、皮まで食べた方がいいなんていうみかんになったのです。(スライド18)

 この土は非常に状況が悪い土です。(スライド19)石ころだらけの、排水の悪い岩盤みたいな所に、粘板岩の石を持ってきて栽培したのですが、掘りあげると、かなりちゃんとした根が出ている。ここはもう耕さずに、上からボカシをやり、EM活性液を撒きます。EMセラミックスの葉面散布も同時にやっている。EMセラミックスだけやるのじゃないですよ。EMすべて撒いてやるのですが、それでこれだけできたというのは、これはもう超限界突破的な存在です。

 さっき重力波と言いました。いつもこのスライドを見せるのですが、濾紙を敷きまして、EMセラミックスを置いて、釘を置いて、そして水を浸すのです。そうしたら、このセラミックスから波動が出て、サビを外側に押し出すのです。普通はサビを外側に出すということはありえないのです。ですから、これはどう考えても、なんらかのいまでいう波動の概念を超えた力がここに現れている。どうもこの現象、もう一度見直す必要があるな…と思っています。(スライド20)

 この波動が本当に動きだすと、すごい現象が起きます。この水田はEMのボカシとEMでキノコを栽培したその廃床を使用し、それからEMをきちんと投入した所なのですが、周辺に雪が50cm積っても、この場所には雪が積もらないのです。(スライド21)

 そして3月になって、雪積がもう2メートルくらいになっているのですが、この水田は、うっすら緑になっています。(スライド22)

 そのころ、もう草が生えているのです。周辺は雪が積ってますよね。(スライド23)これは微生物の呼吸でこうなるというレベルではありません。外から計算外のエネルギーを取り込まない限りこんな現象は起こらないのです。これをうまくやった朝鮮民主主義人民共和国は、この冬に麦を作って、夏は米を作れるという体制もできましたし、いままで農業がうまくいかなかった寒い所でも、EMでばっちりと農業ができるわけです。農業がうまく行けば炭酸ガスを回収するわけですから、そういう意味で、新たな展開が確実になってきたということです。

  その波動が働きますと、作物はすべて同じサイズできちんと揃うようになります。(スライド24)これはどの作物でも同じです。

 みかんもみんな同じ大きさになります。(スライド25)りんごもみんなそうなります。

この竜眼、これもこんなに実がなって大丈夫かと思うくらいですが、隔年結実しません。(スライド26)

 これは最初のころの実験なんですが、トマトが2000個くらいなったんです。1つの房でです。(スライド27)

 これも1Kgを超えるトマトになって、これだけで4Kg近くなったのです。(スライド28)全部で8Kgくらいでしょうか。水に沈むほど内容も充実しております。

 ここは朝鮮民主主義人民共和国のピョンヤン、ここで9月20日から国際会議をやりました。(スライド29)


朝鮮民主主義人民共和国への次の提案

 これは親善EM技術研究所です。(スライド30)私はここで名誉所長をしておりまして、昨日発表をいただいた梁さんが副所長さんで、ここがこの国におけるすべてのEMの発信基地です。農業は大体決着がつきましたので、今度は、環境、医療、健康、食品加工とか、いろいろな分野へいま展開を始めています。

 そこの看板です。(スライド31)インターナショナル・フレンドシップ・インスティテュート・EMテクノロジーと書いてあります。

 それでこの施設からできた、EMの元菌と、それから複合微生物肥料センターでつくったEMの元菌を、各地の分工場に持っていきまして培養します。(スライド32)この工場は1年間500tぐらい作れるのです。5〜600トンくらい作る工場が今全国に120 か所あります。

 今年の5月に行ったときのものですが、このキュウリはすごいです。(スライド33)5月といっても向こうは寒いし、キュウリは夏野菜ですし、燃料もないですから、暖房をどうしたんだと思ったら、この藁を敷いて、人糞尿を入れて、EMを散布して、地温をしっかりと上げるように徹底してやったら、農薬も何も入れずに、よくできているのです。そこのトップの人たちは、私たちは温室金持ちですと言うのです。もう無農薬でうまくいっていることが分かっていますから、観光の関係のホテルとか、消費者は優先してこの農場の作物を引き取るというのです。これはすばらしい結果です。


 トマトです。キュウリ畑がありまして、すぐトマト畑があったのですが、中型のトマトがミニトマト並のなり方をして見事です。農薬、化学肥料も一切使わずにこういうことができる。しかも本来なら暖房が必要としている時期にです。(スライド34)

 これは遙か彼方まで野菜畑で、ここの方は40〜50年、野菜を作っているそうですが、今年のこんな野菜のでき方は初めてだというのですが、実はここはEMを思いっきり使った所です。(スライド35)比較として左側は従来の基準通りにやった所。これでも本当はすごいのですが、EMを思いっきり使えばさらにすごいということを、もう現地の人は知っています。ですからEMの生産能力をうんと上げて、このレベルに持っていこうという話をしました。

 ごらん下さい。これは見渡すかぎり白菜です。(スライド36)今度はもう国民全部が、キムチ一人100 Kgくらい漬けられるのじゃないかと、言っていました。

 ちょっとため息がでますね。(スライド37、38)これは種子を採るところから、すべてEMを使っていますから、遺伝子のストッパーはほとんどとれて、もう能力いっぱい動くようになっています。

 これは今度のお米の状態です。こんな見事な状態です。(スライド39)

 ここもすばらしい状態です。10aあたり12〜13俵はゆうにあります。(スライド40、41)

  国中、主要道路はコスモスですべて飾られていて、見ると聞くとでは大違いです。(スライド42、43)

 これは大豆です。(スライド44)びっしりさやがついています。これは大豆の専門家も肝をつぶすようななり方です。これは種子の採り方から、選抜の仕方も本当にすばらしいので、EMとのコンビネーションで、いろいろなところで大きな成果を挙げています。

 これはダンクン陵といいまして、朝鮮の統一国家を最初に作った、いまから5000年前に造られたという、ダンクンの遺跡の登り口です。(スライド45、46)

 私はこの国際会議が終わって、朝鮮民主主義人民共和国のみなさんにこういうことを申し上げました。いままでは食糧が足りないので、苦難の行軍ということで、みんなで頑張っていこうと、それをEMを用いたりすることで乗り切りました。そして自信をつけて、今度は強盛大国、すなわち強くて、盛んな国にしようといって、みなさん頑張っています。これはもうすぐに達成するだろうと私は思います。それで、その次はどうするか。私は提案しました。世界から尊敬される国になろうというのは如何ですか。この姿勢をもって頑張ってほしい…と。

 なぜかといいますと、これは朝鮮民主主義人民共和国がアメリカの圧力にも…もちろん他にもいろいろ原因はありますが…世界的圧力にも屈伏せずに、世界で一番エネルギー使用が少なくて、質のいい国民をたくさん育てています。そして、今ご紹介しましたような立派な原点も持つようになっています。国民はみんな勤勉です。ですから、そういう国がEMを徹底的に使って、世界から、やっぱりすごいと尊敬される国になってくれれば、21世紀にはすばらしいモデル国家を、私たち地球全体が持つことになります。

 これは共産主義とか、朝鮮だとか、日本だとか、こんなレベルの話ではなくて、EMはもう既に世界のグローバル・スタンダードになっています。今日は、タイ国からもたくさん、国家レベルで仕事をしたい、EMを広げたいと大勢の要人の方々がみえている。タイ国軍のみなさんは、もう戦争の時代は終わって、軍も国を守ろうといって、麻薬地帯をはじめいろいろな貧困の地帯にEMを普及し、たくさんの成果を挙げています。それどころか、カンボジア、ラオスの国境で、向こうの国の軍隊にEM技術を教えて、その国にEMを普及させています。東ティモールの問題のときも、タイ国の兵士は派遣され、みんなEMを持っていって、東ティモールの人たちにEM技術を教えました。いまは一番これがすばらしい成果だと、タイ国軍はたいへんな評価を受けています。このように軍隊といえども、あらゆる組織が次元を超えて、世界に良いことを知らせ、それを成長させていくという、こういう時代に入ったことを、最後にみなさんに確認をいただきたくて、このお話をいたしました。
 たいへん長い長いEMの20年間の闘いではありましたが、ここへきて新たなスタートが切れるようになったことを、先程も申し上げましたが、みなさんと共に喜び、そして感謝をし、来世紀に向けて、大きな飛躍をまた進めていきたいと思います。どうもありがとうございました。