EMフェスタ2000 > 発表大会


12日 琉球大学教授 比嘉 照夫(ひが てるお)
2000.11.12
EMフェスタ総括(2日目)
The Theater Event --------
Effective Microorganisms



「あえて苦言を呈す」

 「EM-Xの大いなる治癒力」と題して田中先生からお話をいただきました。繰り返しますが、EM-Xの効果の中心は、抗酸化力です。いろいろなものが錆びたり、劣化していくのは酸化現象ですが、抗酸化の働きとはこの酸化を抑制する力であるということが一つ。もう一つは、磁気共鳴波動という働きで、これはもっと突き詰めていきますと重力波に関連しているのではないかと思っています。
 私たちが20世紀を反省して、21世紀に繋ごうということになりますと、やはり根本を解決しなければならないのです。病気になったから、病気の人を治して、これが商売の対象になり、環境が悪くなったから、環境をきれいにするための商売が繁盛と、これでは困るわけです。根本は病気にならない、または病気にさせない、環境を汚さないということです。
 ここで、私はあえて厳しいことを申し上げますが、21世紀には、人の不幸な面を扱う職業は全部消えてもらわなければならないとすら考えています。これは厳しい苦言ですが、例えばお医者さんは、病気になった人を助ける尊い仕事ですが、病気を助けてお金をもらう…つまり、不幸の上に職業が成り立っているというたいへん厳しい逆説的見方があります。宗教家もそうです。神様、助けてくださいといって、神様に救いを求める人は大概幸せではない人が多い。これをベースにしてお金を取って活動することも非常に問題でありますし、弁護士や裁判官などは、罪を犯したり、いろいろと不幸な人がたくさんいることで繁盛している商売という一面もあります。
 すなわち、この原点を押さえておかないと、私たちが21世紀をどうするかという確固たるポリシーが生まれてこないのです。それで、医療分科会でも発表があったように、EMのこの大いなる力を使えば、受胎をする前に遺伝子が正常になり、正常に受胎をし、健康な赤ちゃんが生まれる。そして、その遺伝子がしっかりしていれば赤ちゃんは病気にならないのです。私どもは、大学でも動物や植物を扱っていますから、スタートの段階で遺伝子がきちんとしておれば、相当ひどい環境においても、ちゃんとすくすくと育っていく現象を見ています。生まれた途端に、すべての素質が決まっている…という状況も分かっています。ですから、生まれる前からそれをきちっと構築していくことを考えなければいけない。
 EMを使うと、植物動物含めて通常は親、子、孫と3代くらいでひどい状態は消える…という経験を私どもはたくさん持っています。人間で言いますと、通常ひどいカルマを持っている場合、それを解消するのに5代ぐらい掛かるともいいます(笑)。すなわち、日常的にEM的な生活をしていれば、自然に是正されていく…。21世紀はそういう視点が必要ではないかと思います。
 『EM医学革命』の最後の方に、真の医学革命は、お医者さんがいらない社会を作ることだと書きました。要するに、自分の病気は自己責任であり、他人がちょっと協力してあげればもう病気にならない。事故は不幸にしてありますけれども、そういったものを含めて、お医者さんがいらない社会を目指すのです。しかも、それをEMがお手伝いできる背景があることをご理解ください。不幸にして医学はいままでの流れをまだ引きずってきていますから、EM-Xの抗酸化力を大いに使い、その磁気共鳴波動を活用して、これからは一人でも多くの人が、病気から解放されて、そして本来あるべき自分の人生の目的を達成していけるのではないかと期待をしています。

正常なエネルギーの流れとは

 病気、要するに身体の器官が錆びて、機能不全になるのは治せますが、生まれながらに遺伝子に異常があることで、自閉症だとか、精神分裂症だとか…もちろん例外もありますが…遺伝子のプログラムが壊れてしまっている、抗酸化力と関係の無い病気は治らないのです。EM-Xを効くまで飲ませるといっても、そのレベルでは治りません。ですが、EM-Xをずっと飲ませ続けて、またリハビリを兼ねながら波動調整をしていきますと、いまの医学では治らないといわれている病気が治っていく事例はたくさんあります。これは実験的証明はとても難しいのですが、そういう現実はたくさんあります。
 でも、私は少なくともサイエンティストですから、そのまま受け入れるのではなくて、現象がたくさんあれば、それをそれとしてちゃんと受けとめて、その奥に何があるか…をずっと考えてきました。
 しかし、いまのサイエンスと、その向こうの見えない世界の現象というのは、全くベクトルが逆で、これまでの方法論では証明が無理だと分かったので、事例をたくさん集めながら、研究しているうちに、波動の向きが二つあることが分りました。一つはものが壊れて、汚染を出していく波動、これは電磁波とか放射能などの悪い波動です。それからこれとは逆に、電磁波などのひどいエネルギーを転換しながら有用な状態に変えていき、生体の持っている組織、またはこの物質が自分の形状を保つエネルギーを維持していく波動という二つがあるのです。
 いまの物理学では、この波動に関することは無視されており、物質を物質として位置づけているこのエネルギーについて全く触れられていません。しかしこれは重力波の概念の理論でいきますと、重力波が存在しているからこそ、物体はちゃんと形を整えているといえます。これを維持するエネルギーがその物体のなかにあることを、最近認識し始めてきています。
 私たちの身体も抗酸化というレベルの他に、身体の組織、内臓、あらゆるものが、正常に生き続けるためのエネルギーの流れ(蘇生の方向へ向かう)が別個にあるという認識で、EMの効果を理解、観察していただければ、より深く理解できるのではないかと思います。これは21世紀への私たちの宿題だと思いますが、もしもこの認識でEMの効果が理解でき、EMの活用が自在にでき、建築をはじめ環境に応用していくことができるのであれば、人類は本当の意味で地上天国といいますか、すばらしい、望ましい共存共栄社会を作ることが可能になります。こういう期待を込めて医療関係者の先生方にもお願いをしています。

未来はあなた方が責任を持つのだから

 続いてはアフリカからお出でいただいたプリンスルー博士の発表についてですが、こちらでは土地の状況が非常に厳しく、農業技術も低いという状況でありながら、EMを使うことで、鶏の排泄物をはじめ汚水がすべて資源に変わって、どんどんとインテグレートしています。
 プリンスルー博士は去年、自然農法国際会議の実行委員長を務めていただいたのですが、そのお陰で南アフリカの隣のジンバブエ、ボツワナなどアフリカのいろいろな国々にいまEMが広がり始めて、ケニアでも、大きな拠点がいま動き出しています。そういう意味で、南アフリカだけではなく、アフリカ南部の方に、大きなEMの道を開いてくださいました。本当にありがとうございました。
 具志川市あげな小学校の嘉納先生の子供たちのEM活動。これこそ生きた教育というのでしょう。自分たちのまちの問題を、子供たちが自分たちで考え、そして、具体的にどう取り組むかという誘導の仕方はすばらしいですね。私は、ものごとはみな若い人に任せるようにしているのです。その人たちにお話をするときに、こう言います。「未来はあなた方が責任を持つのだから、あなたたちが考えなさい」と。私たちが経験をしてきたことを押しつけたりはしません。これをはっきり言います。
 それともう一つは、人間は使命感をもって、将来自分たちはこうしたい…と決心をし努力をすれば、自然と賢くなり、勇気が出てくるものです。そしてまた、いろいろな人たちと共同作業をしながら、問題を解決するという力を持っています。ですから、私たちは若い人たちの力を信頼して、あなたたちの将来だからという気持ちで接して、小学校のころから教育をしていただけると、自分たちが世の中に責任をもったときにどうするんだと考え、行動する、本当にすばらしい人材が育つわけです。
 「あげなEM公園」という名前にしてもそうです。子供たちがEM公園という名前を付けて、市町村と掛け合って、いろいろな計画をたてています。これは受験勉強にはちょっと邪魔だ…という人もいるかもしれませんが、ある意味で本当の人生の実力になっていくのです。受験のことについては、インターネットなど情報手段がどんどん発達していきますので、この加熱ぶりは消えると思いますが、さすがは具志川市…といいますか、子供のレベルからまちづくりを、そして自分たちの活動を育てていく態勢ができたことに敬意を表したいと思います。  劉家強博士の広東省広州市のゴミ処理場の問題についての発表。当時広州市が非常に困っておられて、もう背に腹はかえられないというぎりぎりのところでした。この劉博士と同じ名前の台湾出身の劉さんという方が、広州市にお話を持っていきました。つまり、これは台湾チームと中国チームの合同の成果であるわけです。  数字を見て驚きましたが、あんな少量を入れて、あれほどの効果が出るのかなあ…と思ったのですが、広州市は暖かいところですし、汚れや臭いがひどくなる前に処理をしていくと、かなり少量で可能です。また、ずっと継続的に使っていきますと、だんだんとEMを使う量も減ってきます。
 ただ最後に説明をいただいた水処理のシステムは、あの半分くらいの容量タンクでいいのです。どうしても従来の技術を考えてしまいますので、タンクがたくさんある大掛かりな施設になっています。実行もすでに政府は認めているそうですが、実行段階では、規模を少し縮小されるなり、もっと簡略にした方がいいのではないか…という感じがしました。

ボランティアが世の中を変える

 浜渕さんが運営委員長をお勤めになる「地球環境・共生ネットワーク」。この組織は、世の中を変えようという心掛けでいろいろな政治家や様々な立場の方々に訴えて運動をしてきました。しかし、既得権益、既成概念、いろいろな軋轢(あつれき)がありますし、またある意味で私をターゲットにしたいろいろな攻撃もありましたので、この攻撃に触れないで、なんとかしなければ…という思いがありました。
 私はずいぶんいろいろな活動をしてきましたが、比嘉は人脈を使って、きっと上層部を動かしてやっているんだろう…と思われた方が多いわけです。アジアの活動でもどこの活動でも、私は全く正面から、一番最初からやってきたのです。上から話をして…ということはほとんどありません。EMを担いである大学へ行って、関係の先生を探して、実験をしませんかと言いながら、だんだん基をつくっていったのです。
 ずっと原点を押さえてやってきました。そのときに欲目が出ると失敗するのです。ここでもうかってやろう…とか、戦略的なことを考えると絶対にうまくいかないことも分かりました。そのうちに、見返りを求めないボランティア、本当の意味のボランティアが世の中を変える…と確信しました。
 それで、私が地球環境財団の理事長になったときに、財団の活動をもっと広げようと環境推進委員会を作ったのです。しかし、募集するとEMでもうけたいという人たちがどっと集まって来る。そこで、私は、現役をリタイアした後、もう一度本気で世の中を良くしていきたいという方々に集まってもらって、世の中の無駄やマイナスを徹底的に省いていく活動をしようと考えたわけです。
 世の中で一番大きなマイナス負担は医療費です。病気に掛かって出すお金、病気を研究するために使うお金です。犯罪対策や犯罪者を更生させるためにも相当なお金を使っていますね。教育の失敗でも、膨大なお金を使いますね。塾産業が、文部省よりも大きくなったりすることもあるわけですから。環境を汚して、これを浄化しようといったときにも大変なお金が掛かります。
 去年この大会で発表をいただいた広島県内海町の兼田さんの事例について、環境会計学という手法で中川武夫先生に、EM効果のチェックをしていただきました。この事例では、海苔加工後にEM活性液の入った廃液を海に流していましたら、1メートルもあったヘドロが消えて、ワタリガニ、カタクチイワシ、小エビなどがたくさん採れたり、いろいろな海産物が増えてきました。
 兼田さんは海苔を養殖して成果を挙げたわけですけれど、このEM活性液を1年間で2万4千トンくらい瀬戸内海に流しています。水揚げした魚、トリガイなどで地域の収益が6億2千万円ありました。普通の工事でヘドロを全部除去して魚が住む豊かな海にするとすれば、50億円でもできません。100 億円掛かっても保証はありません。しかし、兼田さんがEMで海苔を養殖し、海苔の加工をして、そのEM処理した排水を流しただけで、ヘドロはすべて消えているわけですから、環境会計学的に詳しくチェックしますと、なんと、毎年30億円余りのプラスを地域に還元していることになるのです。いままで汚染源だった工場の排水が浄化源となった例です。
 以前いろいろなところで発表をいただいた中川さんという女性が熊本におられます。彼女は熊本の河内川というミカンで有名な所の方ですが、その河内川も一時期、汚くてひどい状態になってしまいましたが、中川さんがEMで川をきれいにしたら蛍が甦り、アユも上がってきて、以前のすばらしい川に戻りました。この川下にも海苔養殖場があります。ここの海苔が1年間で6億円ぐらい増収になりました。増収になっただけではなく、いままでたくさんあった海苔の病気が止まりました。そして、あさりもいっぱい湧くようになったということです。あさりの稚貝を撒いたわけではないのですよ。これも環境会計学的に、いろいろな余得をチェックしますと、なんと16億円あるのです。これに掛かったお金は、婦人会の会費と漁協からの補助金ですから、税金は1円も使わず、毎年16億円ぐらい社会に貢献をしている。こういうことが全国で現実に起こってきています。
 社会的マイナスを減らすべきだと、みんな気がついていますけれども、声を掛ける人はいません。またそういう技術がなかなか出てこなかったのです。それで私は環境推進委員会をつくったわけですが、いろいろなこともありまして、環境財団の理事長を2期5年で終わりました。あの方法は大事なのだけれども、ちょっと組み方が悪かったな…と反省をしました。それで今度は、またこれを続けていこうと言った方々を中心にして「地球環境・共生ネットワーク」を設立しました。英語訳の頭文字にUがつきますので(United Networks for Environment)、U-netという表記にして活動を続けてきまして、その成果を先程、実行委員長の浜渕さんから報告いただいたわけです。  まぁ裏話も出てまいりました。朝鮮民主主義人民共和国の裏話につきましては、『甦る未来〜EM技術が21世紀を変える』の中にも書きましたが、さっき浜渕さんが言われたことは、ちょっとまだまだ生々しい現実も残っていますので、何年か後に、回顧録みたいに書きたいと思っています(笑)。

もし、黄河や砂漠にEMを撒いたら

 アメリカのみなさんの発表は、これはいろいろな意味で革新的なことをご紹介いただきました。
 ボニファシオさんの会社が扱う汲み取りタンクですが、アメリカではものすごく需要が多くて、とってもたいへんなのです。ここで彼の事例は革命的なことになっているのです。それと同時に、あのセメントにEMを入れると、汲み取らずに、上からそのまま流してもいいんじゃないかと思います。日本でもプラスチックにEM─Zセラミックスを入れてタンク浄化槽を作ると、後は適当に米のとぎ汁EM発酵液を流すだけで、すばらしい水処理ができるという方向なのですが、これはセメントでやった方がもっと効果が高いのです。
 この分野でのEM活用もシステム的にいろいろやっていますが、面白い話は、工場内にずっとEMを撒いていたら、ホコリが立たなくなったそうです。実は、私はずいぶん前から気づいておりました。中国へ行きまして、「黄河や砂漠に全部EMを撒いてくれ、そうしたら日本に飛んでこないから」と言ったのです。そしたらみんなから、先生のホラの吹き方は桁が違う…と言って冷やかされたのですが、私は真面目に言ったのです。次の日に、EMを使った鶏小屋とEMを使ってない鶏小屋がちょうど隣り合わせで実験をしている現場に行きました。朝日が出てきましたので、私は鶏を驚かしてバタバタさせてみました。そして「ほら見てみなさい。EMを撒いたところはゴミがたたないぞ。EMを撒いてないところは、ほら見ろもう苦労しないと呼吸できないじゃないか」と言って比べさせたのです。
 ホコリが立つ…とは、その成分が電気を帯びて、舞い上がることなのです。だから、電気を帯びなければ飛ばないのです。この電気は、静電気を含めて非常に環境に悪いエネルギーです。EMを撒けば静電気がなくなりますのでホコリは立ちません。
 このホコリが、いろいろなアレルギーや有害の基になっているのです。ですから、EMを公共のあらゆる場所に撒いていくと、この静電気の弊害…つまり、ホコリとともに出てくる静電気の弊害が止められる。
 悪い微生物はみんな電気的結合をするのです。ですから、ウイルスも相手に取りつくときは、そのための電気の位置があって、くっついて入るのです。悪い微生物が相手を攻撃するときも、必ず電気の落差を使って、くっついて始まるのです。
 静電気が起こらないとどういうことになるでしょうか。その電位がニュートラルになってしまうと、悪い微生物は取りつくことができない。そのうちにだんだん彼らは勢力が落ちていきます。環境が悪化したり、人間が病気になったり、建物が悪くなるのも微生物の汚染から始まる…ということを去年お話しました。ですから、いまのようなことを建物からすべてにやっていくことは、私たちの環境を根本からクリーンにする非常に大事な意味を持っています。こういうことからもEMを使う場を、これでもかというぐらいに広げてほしいわけです。

ジョージ・ルーカス監督がEMワイン贈呈

 キーファス君が、先程、ボンファシオさんのお父さんに代わって説明をしました。キーファス君は、私の卒業生が客員教授をしているコスタリカのアース大学の交換留学生でした。コスタリカでEMを知って、故郷アメリカに戻ってきたわけです。「スターウォーズ」で有名なジョージ・ルーカス監督の大きな撮影所と農場があり、そこを指導したのは彼です。そのあと、EMテクノロジー社に入社しました。なお、ジョージ・ルーカスさんは私にEMで栽培したぶどうで作ったワインをプレゼントしてくださいました。
 カート・ラスムセンさんは、カリフォルニア州の環境局の大気汚染対策をどうするかと、私どもと話をずっと進めています。これには、汚水、畜産関係の悪臭、有害なガスをまず止めることです。同時に、自動車の排ガス対策をしていこうといろいろ努力をして、大体見通しは立ってきたわけですが、この結果が出れば、カリフォルニア州も、本気で取り組みましょうということになりました。
 こんなふうに話をつけていただいた方です。彼は有能なビジネスマンですから、他にもたくさん話がいっぱいありますけれども、これからまたいろいろな分野でのコネクションを期待しています。
 それからヒブラーさんは、後でスライドでお見せしますが、EMの大量培養装置をコンピュータ・システムでつくって、アメリカで大型の池、悪臭対策などの分野で解決策を示してくれました。この技術を使いまして、今度は、ミズリー州の州都ジェファーソン・シティの下水処理を行い、ミズリー川をきれいにするプロジェクトを始めています。ミズリー川は本流はミシシッピー川ですから、これが成功すれば、最終的にはミシシッピー川まできれいにしようアメリカの国民運動を大きく広げていこうと考えています。